仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

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2008年03月08日
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 今日は午前中に美術館に出かけ、午後からJ2のオープニングゲームを見る計画にしていたのだが、現在松山市の県立武術館では「プラハ国立美術館展」が行われているのだが、このプラハ国立美術館はチェコの首都にあり、特に16世紀から18世紀のルネサンスからバロック絵画を数多く所蔵していることで知られているのだ。今回は、この美術館が所蔵する作品の中から、フランドル美術の黄金期と呼ばれる時代の作品を中心に展示されているのだ。

 午前中に美術館に行ったのだが、天気予良かったせいでけっこう多くの人が来ていた。今回の美術展は美術愛好家でもあった皇帝のルドルフ二世のコレクションが主であるということだったが、その彼のもとで花開いたのがフランドルの画家たちなのだ。因みにフランドル地方は、ベルギー北部にあたる地域のことで、この当時はオランダやベルギーではなく、スペイン系のハプスブルグ家の領地で、カトリックの影響が強い地域だったそうだ。

 フランドル美術の黄金期と呼ばれる時代には、ルーベンスとブリューゲルという二大潮流があったわけだが、ルーベンスはバロック芸術を代表する画家の一人で、躍動感溢れるダイナミックな作風が特徴だそうだ。王の画家にして画家の王と呼ばれており、多くの王族・皇族にその名声を轟かせたバロック期を代表する画家です。「フランダースの犬」において主人公のネロが見たがっていた絵画の作者として有名な画家で、ネロが愛犬パトリシュと最後の祈りを捧げていた、アントワープ大聖堂のマリアの絵もルーベンスの作品なのだ。

 今回の美術展でも「ルーベンスの世界」と称して、神話の世界やキリスト教(特にカトリック系)の題材を基にした作品が多く展示されていた。ルーベンスの絵画は、動きの多い劇的な構図で描かれてはいるが、人物の激しい身振りを丹念に華麗な色彩で書かれている。女神像などに見られる豊満な裸体表現など、バロック絵画の特色が、十二分に発揮されたものが多いのだが、大規模な工房を構え多くの弟子たちを動員して、大量の注文制作をこなして、精力的に作品を制作した関係で、模写とか複製が多くなっているのが残念であった。

 一方、農民画で一世を風靡したピーテル・ブリューゲルの子孫が形作る「ブリューゲル・ファミリー」がいるわけだが、彼ら親子・兄弟は田園の情景と共に、細密な描写による静物画の秀作を数多く残しているのだ。私がお勧めなのは、ブリューゲル一派の冬景色の絵やバベルの塔の絵であるが、今回も雪景色の中の「東方三博士の礼拝」や「鳥罠のある風景」そして、「バベルの塔」があり、私的にはもう大満足の美術展だったのだ。(それだから前売りで1000円も出して、入場券を買ったのだが・・・)

 それにしても、オランダ・フランドル絵画は昔から好きで、(やはりフランダースの犬の影響があるのだろうが・・・)何度も見ているのだが、今回も会場にあった画家達の系図などを見ても、作品の画家の名前がさっぱり覚えられない。親子や孫のまで同じ名前を名乗るのだから余計に混乱してしまう。合同で描いた作品も数多くあるのだが、それでも彼らの描く田舎の光景、ヴァニタス絵画、神話や宗教画に対する興味は尽きない。今回の作品も全国の会場で展覧されたわけだが、松山が最後の美術展になるそうだ。

 最後に、ゆっくり鑑賞していたらけっこう時間がかかってしまい、サッカー場に行く時間になってしまっていたので、昼飯を食う時間がなかった。





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最終更新日  2008年03月08日 18時11分52秒
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