仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

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2008年03月10日
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 土曜日に文化財の保護について、松山城の改修にも行った大工の棟梁と少し話したのだが、私が管理に参加している史跡庭園の茶室も、その棟梁が修復に参加してくれていたのだ。その様なわけでブラッと来てくれたので、庭園のことや城普請のことなどお茶を飲みながら色々な話を聞かせてくれた。軽トラで来ていなかったらお
酒でも召し上がって貰って、もっと面白い話をして貰いたかった。


 昔は頭領と言えば、組織や仕事を束ねる中心人物のことであったのだが、棟と梁という木造の建物において、重要な構造を譬えにもちいた言葉を使って一番大事な仕事をする人のことをさしていたらしい。職人世界で使われるようになる前の昔では、武士や僧侶の社会の筆頭格を指すことが多かったのだ。例を挙げるとしたら武
士の世界では、将軍職と言ったら源氏の棟梁の事をさすそうである。


 現代社会ではどうしても職人の大工・石工の元締めや、現場監督や現場代理人などを指すことが多くなって、どうしても尊称としてとして扱われる事が多くなったが、単なる土木工事現場の現場監督などが、棟梁と言われることはない。今の建築物では現場の棟梁は、技術的な監督は要求されず労務マネージャー的な役割に過ぎ
なくなっており、鉋や鋸・鑿が使えない新生代の現場代表者が増えているのだ。 


 今回改修された松山城は、加藤嘉明により1627年に25年の歳月をかけて完成されたそうなのですが、その後何度も落雷や火災によってにより消失しました。そして今から150年前の江戸末期に本格的に本丸が再建されたのだが、その150年前に再建されたお城を、二億七千万円の多額の費用をかけて今回、統領をはじ
め多くの職人達のよって改修工事したわけだが、完了するまで二年かかったそうです。


 その時にはTVでもニュースになった150年前再建されたときの、大工さんの落書きを発見した話は何時聞いても物を造る者にとって面白い話でした。大工さんだけにしか書けないところで、改修工事でもないと発見されないところだそうです。柱に当時の上司の似顔絵を書いていたそうで、大工の遊び心が伺えたと言ってい



 その遊び心は良い物を造るためには、絶対に必要なことだと自分が工事に携わっているので、私にはよく分かっているつもりです。最後にそ頭領が“改修するということは悪いところを直すのではなく、当時の大工やその他の人々のワザと想いを発見することなんです”と言っていた言葉が、印象的でした。今度も少し仕事をお
願いしたのだが、話を聞いていてこれなら良い仕事をしてくれそうだと思った。

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最終更新日  2008年03月10日 19時17分10秒
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