仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

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2008年07月29日
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 映画「靖国」がどちらかというと神社のことよりも、軍刀(靖国刀)に主眼をおいて製作されているみたいだが、軍刀は日本陸軍の象徴なのだ。今でも軍事評論家の評価では、白兵戦なら日本人が世界一と言われているのだ。確かに帝国陸軍は白兵戦を重視し、その装備も白兵戦を強く意識したものだった。

 その一例を挙げるなら、世界的に見れば既に第一次世界大戦ごろには見られなくなった将校の帯剣も、日本陸軍では第二次世界大戦終結まで、制式装備として続けていたのだ。これが映画の主眼となっている靖国刀で、靖国神社で戦前には造られてもいたのだ。(映画の主人公は最後の刀匠だが・・・)

 旧日本陸軍の銃剣術は優秀で、兵の練度も高かった。これは明治時代からの特徴で、これが日本の軍隊が白兵戦で世界一と言われている所以である。大戦初期は、日本兵がアメリカ兵と白兵戦を演じた場合、まだ機銃等の自動小銃が十分でなかったので、白兵戦の技量が低い米兵を圧倒することができた。

 帝国陸軍がそこまで白兵戦にこだわったのは、戦前の軍隊では国力が火力重視の装備ができるほど豊かではなく、それでも欧米列強に対抗する為にはある程度の兵力を維持しなくてはならないので、あまり金がかからない白兵戦重視の消耗戦を行う軍隊にせざるえなかったという事情もあるみたいだ。


 白兵戦と言えば映画の中でも挿入歌として使われている「抜刀隊」の活躍が有名だが、この西南戦争において、政府軍が薩軍との戦闘で消費した総弾薬数は、後の日清戦争や日露戦争での弾薬消費量にも劣らなかったというのだ。世界最強と言われた仏国陸軍の装備を持っていた政府軍が、西南戦争で薩軍の白兵戦の強さに手を
焼いたのだ。


 どんなに弾丸を使用しても、薩摩軍側による抜刀切込み攻撃によられると、政府軍兵士の死傷者が続出したのだ。当時の政府軍兵士は徴兵制によって農民・商人出身兵士を中心に構成されており、士族を中心とした薩摩軍側の抜刀攻撃には対応出来なかったのだ。この時に世界最強の最新装備をしても、白兵戦では日本刀が最強
であるという証明が成されたのだ。


 特に西南戦争で薩軍の白兵戦の強さに手を焼いた政府軍は、警官の中の士族出身者を選抜して新たに決死隊を編成し白兵戦に備えた。白兵戦専門部隊とも言えるこの「抜刀隊」は、その後の戦闘で薩軍相手に大奮戦し(田原坂の戦いが有名だが・・・)、その精強ぶりは歌にまでなり、日本刀と剣術が軍隊内でも再評価されるよ


 これで日本軍が軍刀を大切に扱かっていることと、靖国神社に祭られている英霊の魂も太刀に宿っていることがわかったはずだろう。この映画の中国人監督は、靖国神社のことを映画にしたのではなくて、軍刀という武器を通じて日本の軍国主義批判をしているのだと私は思っている。


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最終更新日  2008年07月29日 12時51分48秒
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