仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

PR

プロフィール

HbA1c 6

HbA1c 6

フリーページ

2009年10月27日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 昨日所信表明演説を1時間近くした鳩山内閣だが、行政費用削減は待ったなしと言うところで、財務省によると来年からの費用削減案として、500円硬貨の偽造防止対策予算を、段階的に削減する方向で検討に入ったそうなのだ。これは7~8年前に偽造500円玉が、現金自動受払機や自販機の真偽判定装置を通過する事件が起こったときに、世界一の造幣技術を使って偽造防止を行ったのだが、現在では500円硬貨の偽造が大幅に減っているためで、年間の削減幅は最大で数億円程度になる可能性があるというのだ。新聞情報では来年度の予算の概算要求で財務省は、更新費を含めた硬貨の発行費157億円も計上しているが、国の財政状況の悪化を受けて、今後の査定作業で減額を検討しているそうだ。

 そもそも500円玉の偽造と言うのは韓国のコインを元に造られていたはずで、その偽造500円玉はちょうど2万個の1千万円分は偽造だったといわれているのだ。500円硬貨の偽造硬貨は、ところがピーク時には約1万4000枚が見つかった以降は激減しており、昨年度の偽造500円玉の仕様は約500枚だったそうなのだ。このため、財務省は更新費を削減しても問題はないとの考えて、500円硬貨の偽造防止対策で連携している金融庁や警察庁の間で議論を進める考えなのだが、贋金対策に我々の税金が157億円も使われていたのには、正直ビックリしているのだ。

 そもそも自販機のセンサーは電磁波をコインに当てて、その反射波形からコインの質量・形状・成分を読み取るシステムだそうだが、現在の偽造が難しい500円玉は、見る角度を変えると「500」の二つの「0」の中に「500円」の文字が浮かび上がるという、世界でも日本にしか出来ない技術を使用しているそうだ。ところが、表面が摩耗するなどして浮き上がる文字が見にくくなると、自販機のセンサーに偽造硬貨と誤解され、取引の現場などで混乱が生じかねないため、他の硬貨に比べ作り直す基準が厳しく更新費がかさんでいたというのだ。このようなことを一時中断するだけで、年間の贋金つくり対策費の削減幅は、最大で数億円程度になる可能性があるというのだ。

 ところで贋金つくりのルーツは、貨幣が出来たときに始まったと言われるくらい歴史が古く、貨幣を造る側とのいたちごっこは終わることはないだろう。貨幣を作る専門家に言わすと、唯一の偽造硬貨対策というのは、コインそのものの素材価格をコインの額面に近づけることにより、贋金作成コストを高めてしまうこといがいないというのだ。紙幣の場合はどうやっても、贋金作成コストを高めることが難しいので、紙幣本来の紙質(すかしを入れたりするそうなのだが・・・)と磁気印刷等の印刷技術で勝負するしかないということだった。たしかに行政の諸費用の節約は必要だが、また、簡単に偽造できる500円玉にしてしまって、偽造貨幣が増えたら元の木阿弥だと危惧しているのだ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009年10月27日 05時02分09秒
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

砥部焼祭り@ Re:減税派の方が少数だといわれているが・・・(04/17) 砥部焼祭りについては、 0896240183 をど…
スマホ@ Re:ディールの好きな大統領といっても・・・(03/31) スマホの知りたいことは、0896244450 か…
aki@ この様な書き込み大変失礼致します 日本も当事国となる台湾有事を前に国民の…
aki@ Re:速歩をはじめよう・・・(03/17) この様な書込大変失礼致します。日本も当…
aki@ Re:能登半島地震で行われていること・・・(01/16) この様な書込大変失礼致します。日本も当…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: