いよいよ今日解禁のフランス産ワインの新酒であるボジョレ・ヌーボーなのだが、このワインの新種商戦をめぐっては流通業界と酒類各社の温度差が鮮明になっているそうなのだ。今年は一人でも飲みきれるハーフサイズが多く登場しているほか、円高の影響やペットボトル容器の普及により低価格の商品も各社から発売されているそうで、それこそワンコイン商品から30000円台のものまで、バラエティに富んだ価格帯になっているそうなのだ。人気の火つけ役だった酒類各社は「ボジョレ・ヌーボーは旬の時期が短い。在庫を抱えるリスクも高い」と冷静で、サントリーは解禁に向けたカウントダウンといったイベントを中止したほか、メルシャンは昨年から「ボジョレ・ヌーボー」の取り自体をやめたそうなのだ。その理由は流通業界による直輸入の増加で酒類各社のうまみが減ったほか、「特別扱いする時代ではない」といった販売戦略の転換も、商戦の明暗につながっているようなのだ。
さて今年は円高ということもあって、サッポロビールは昨年より1本50~100円値下げした一方で、サントリーワインインターナショナルは空輸費用の増加から価格帯を据え置いたそうなのだが、それでもロゼワインなどラインアップの充実で愛好家の取り込みを図るという方針だそうなのだ。それとは別に円高の追い風も手伝い輸送コストの安いペットボトル入りの低価格商品に力を注ぐ流通業界は、「ボジョレ・ヌーボーをきっかけにワイン人口を広げたい」と、大手スーパーの販売担当者はこう語っており、手軽に飲めるペットボトル入り商品の強化に余念がないそうなのだ。一時は輸入量の急増したボジョレ・ヌーボーだが、平成16年をピークに減少しているそうで、昨年の輸入量は16年の半分に落ち込むなど「単なる風物詩」といった受け止めが多いそうなのだ。もっとも本場のフランスでも「ボジョレ・ヌーボーは味自体を云々するものではなく新酒を愛でるお祭り」と言われているのだ。
このボジョレ・ヌーボーはフランスの法律によって毎年11月の第3木曜日が解禁日とされていますが、日付変更線の関係で世界中の中で最も早く解禁日が来るのが日本で、本場フランスよりも早く飲めるため、このように大騒ぎをするイベントのなってしまったのだ。流通の関係で実際にはこの日以前に入荷するのだが販売してはいけないし、飲むことも禁止されているのだ。もともとはフランスの守護聖人を祭った「聖マルタンの祝日」と同じ11月11日だったのだが、その後に11月15日に変更され、さらに休日と重なって運搬に差し支えることのないよう政府が配慮して11月の第3木曜日に確定されたそうなのだ。ボジョレーと名乗ることができるワインは、赤であればガメイ種という品種の葡萄から造ったワインだけだそうで、ボジョレ・ヌーボーは赤とロゼに限定されているので、日本で飲まれるのはほとんどが赤だそうなのだ。
さて、今年のボジョレ・ヌーボーの出来はというと、今年は季節外れの降雪や葡萄の病気が流行ったこともあり、なかなか厳しいスタートだったそうなのだ。それでも8月~9月には晴天が続いたことでなんとか例年並みの葡萄が育ったと言われているのだ。そこから推察すると今年はボジョレ・ヌーボー葡萄が上出来の年とは違って、ワイン作りが難しかったと思われ、作り手によって味の差が出ると考えた方がよさそうなのだ。特に今年は円高ユーロ安みたいなので、今年はその効果でお手頃な価格で買えるということで気軽に飲んで、味の事をあまり詮索しないのがいいとIT情報ではそうなっていたのだ。 ボジョレ・ヌーボーは渋みがなく軽めなので、合わせるお料理はお魚でもお肉でもなんでもいけるので、軽すぎず重すぎない食材と相性もよく和食全般ともよく合うと言われているので、今晩は刺身と鍋料理でワインでも飲むことにしようか。
キーワードサーチ
コメント新着