2015年06月25日
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発注者は自分には甘く受注者には立場を利用して強く当たることから、「請負」という言葉が生まれたといわれているとおり、そもそも契約約款自体が発注者に有利にできていて、かつ有利な点だけをしっかりと守られているという。特に土木部門の役所の幹部のほとんどは絶対的で封建的な役所と建設業者関係の中で仕事をしてきたため、今の透明性が求められる中での甲乙の関係が理解できていないというのだ。中央建設業審議会の総会でも契約当事者間の対等性の観点から、「公共工事標準請負契約約款」の改正内容が決まっているが、設計に限ったことではないが当たり前のように、受注者が責任を負うことばかり仕様書に書いてあるし、発注者もミスを犯すことがあるという前提に立った改正は盛り込まれないという。
積算ミスを犯した際の責任の取り方が発注者には分からないとされ、発注者は無謬性ということでミスを犯さないという前提で、公共事業の様々な仕組みが組み立てられているのだ。また役所では上の人の「考え」が絶対的だとされており、「上司は間違えない」とか「上司の言う事は絶対正しい」といった大前提の上で仕事が進められているのだ。入札談合が行われていた時代は発注者のミスが表に出ることなく、談合システムの大枠のなかで暗黙裡に処理されていたという指摘もされている。ある談合擁護論者が「談合をやめれば、発注者の積算ミスや技術力不足があらわになる。困るのは発注者だ」とうそぶいていましたが、入札時における積算間違いが多くなるとあながち的外れでもなかったというのだ。
特に役所の幹部連中が今の担当者に求められる仕事と、昔の測量や設計から携わって構造物を作り上げる仕事の違いを理解しようとしていないとも言われているのだ。その結果幹部は担当者に対して過大な技術志向を求めてしまい、担当者には今の市民の声を取り入れた公共事業の計画性を高めたプロデューサー的な仕事と同時に、設計や積算・現場技術者としての高度な技能を求めて過大な要求を与えているというのだ。積算ミスはそんな過大な要求を求められた担当者の限界からくるものだという意見も多く、専門的に担当者に技術を求めるのであればその環境を担当者に与えるべきだという意見もあるという。現在は昔とは仕事をしている環境が違い公共事業にたいして求められる仕事量が莫大に増加しているという。
それでも「仕事量が多いとか、以前に比べると仕事内容が違い大変になったとかで積算ミスが起こり、過大な要求事項に耐えられなくなった担当者がしかたなく起こした過ちのように思っておられるのではないか、それは大きな間違いである。その過ちやミスはれっきとした業務怠慢である。給料減給だけでなく免職され反省することが国民に対する謝罪になるのではないか。よく考えて頂きたい」という意見もあるという。役所の担当者に求められる仕事はよりよい公共事業を進めるべく事業の進行管理とプロデュースだと思いこんでおり、土木技術はどんどん落ちているが自己保身の技術だけはどんどん向上しているようである。積算ミス分を減額変更に応じるように要求するなど役所の幹部職の方にはもっと考えてもらいたいのだ。
私も設計部署にいたときは「発注者無責任は当たり前なので打ち合わせを書面でしっかり残すように」とずっと教えられていた。もっとも昔の発注者には技術屋さんが数多くおり、これからは専門的に仕事をこなす環境を担当者に与えるべきだと思っている。古くは技術を知った事務職・管理職が当たり前で中身を知ろうとしたが今は単に選択するだけで、もっと専門的な仕事は専門的な外部機関に委託すべきで、技術を求めるのであれば本当の技術屋に求めるべきだということなのだ。役所の技術屋は名前だけの当に建前に過ぎず、アウトソーシングは専門的なことは専門の機関に委託すればいいのだが、役所内ではアウトソーシングは費用の縮小のための手段としか捕らえられていないのだ。
積算ミスを犯した際の責任の取り方が発注者には分からないとされ、発注者は無謬性ということでミスを犯さないという前提で、公共事業の様々な仕組みが組み立てられているのだ。また役所では上の人の「考え」が絶対的だとされており、「上司は間違えない」とか「上司の言う事は絶対正しい」といった大前提の上で仕事が進められているのだ。入札談合が行われていた時代は発注者のミスが表に出ることなく、談合システムの大枠のなかで暗黙裡に処理されていたという指摘もされている。ある談合擁護論者が「談合をやめれば、発注者の積算ミスや技術力不足があらわになる。困るのは発注者だ」とうそぶいていましたが、入札時における積算間違いが多くなるとあながち的外れでもなかったというのだ。
特に役所の幹部連中が今の担当者に求められる仕事と、昔の測量や設計から携わって構造物を作り上げる仕事の違いを理解しようとしていないとも言われているのだ。その結果幹部は担当者に対して過大な技術志向を求めてしまい、担当者には今の市民の声を取り入れた公共事業の計画性を高めたプロデューサー的な仕事と同時に、設計や積算・現場技術者としての高度な技能を求めて過大な要求を与えているというのだ。積算ミスはそんな過大な要求を求められた担当者の限界からくるものだという意見も多く、専門的に担当者に技術を求めるのであればその環境を担当者に与えるべきだという意見もあるという。現在は昔とは仕事をしている環境が違い公共事業にたいして求められる仕事量が莫大に増加しているという。
それでも「仕事量が多いとか、以前に比べると仕事内容が違い大変になったとかで積算ミスが起こり、過大な要求事項に耐えられなくなった担当者がしかたなく起こした過ちのように思っておられるのではないか、それは大きな間違いである。その過ちやミスはれっきとした業務怠慢である。給料減給だけでなく免職され反省することが国民に対する謝罪になるのではないか。よく考えて頂きたい」という意見もあるという。役所の担当者に求められる仕事はよりよい公共事業を進めるべく事業の進行管理とプロデュースだと思いこんでおり、土木技術はどんどん落ちているが自己保身の技術だけはどんどん向上しているようである。積算ミス分を減額変更に応じるように要求するなど役所の幹部職の方にはもっと考えてもらいたいのだ。
私も設計部署にいたときは「発注者無責任は当たり前なので打ち合わせを書面でしっかり残すように」とずっと教えられていた。もっとも昔の発注者には技術屋さんが数多くおり、これからは専門的に仕事をこなす環境を担当者に与えるべきだと思っている。古くは技術を知った事務職・管理職が当たり前で中身を知ろうとしたが今は単に選択するだけで、もっと専門的な仕事は専門的な外部機関に委託すべきで、技術を求めるのであれば本当の技術屋に求めるべきだということなのだ。役所の技術屋は名前だけの当に建前に過ぎず、アウトソーシングは専門的なことは専門の機関に委託すればいいのだが、役所内ではアウトソーシングは費用の縮小のための手段としか捕らえられていないのだ。
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