12月に入って忘年会シーズン真っ只中で、今年のピークは金曜ということで 9 日と 16 日だといわれているが、私も先週の金曜日と土曜日に2日連続で忘年会があったのだ。酒が飲めるということで私のように楽しみにしている人も多い忘年会だが、一方で否定的なイメージで捉えている人も決して少なくないそうなのだ。そこで「忘年会への不満」に関するアンケートの結果によると、「料理・飲み物のメニュー」や「店等のサービス」についての不満部門では、トップ 3 が「お酒が飲めないと損をする」で、「鍋料理ばかり」・「提供まで時間がかかる」だというのだ。その中でも「忘年会は鍋料理が多くなる。上司と一緒の鍋を食べたくない時もある。男だけのテーブルだと、鍋を調理する人がいなくて困ることがある」という意見が多いそうなのだ。
私は鍋料理が大好きなのであまり気にならないのだが、「鍋料理は取りにくいし、皆が自分の箸でつつくのも衛生上良くない。お店側は楽なのだろうけど」という意見が若い女性から多かったという。後料理に対する意見としては「飲む人中心のメニュー構成で、飲めない人は大して食べられなかったりする。行く気にならない」とか(「人数に対して食べ物の量が少なく、揚げ物が多い」に、「人数に対しての料理の量が明らかに少ないことが多い。唐揚げなら 1 人 1 個とか、パスタを取り分けたら一口分しか無いとか。ぼったくりかと思ってしまう」という意見が多かったそうなのだ。「忘年会コースとなっていても、普段のコース内容とほとんど変わってないお店が多い。もっと年末感を楽しめるメニューを作ってほしい」という意見もあったという。
忘年会の不満で他を大きく引き離しての 1 位が「参加への強制感」で、その代表的な声ということで「職場の忘年会は基本的に絶対参加。毎月そのための費用が給与から天引きされる。欠席しても戻ってこない」という意見や、「会社の忘年会は、出し物を要求されるので憂鬱。また先輩・上司に気を遣うので楽しくない」とか、「必ずと言っていいほど、若手の社員はデュエットをさせられる。上手い人はいいけど、本気で嫌な人がいる事もわかってほしい」という意見も多かったそうなのだ。若者の意見としては「上司や取引先など目上の人を相手しなくてはいけない忘年会はすごく疲れる。飲みたいもの、食べたいものは自分で店員さんを呼んで頼んでほしい。忘年会なんてなくなればいいのに」というのもあったそうなのだ。
それでも忘年会には「特段の理由が無ければ出席する」というのが、今でも社会では普通の感覚のようで、しかも古い考えだと言われるが「団結」とか「強調性」があるというのだ。忘年会に出ないと「つきあいが悪い」と取られ評価が下がるということも言われ、「仕事の一つ」ではないものの出ないといけないということで、新採職員等若い人にとっては難しい問題だといわれているそうなのだ。出るのが嫌なら会費だけ払って「すいません。出れません」ということで、私はその手で欠席したこともあるのだ。もっとも事前に欠席が分かっている場合は、会費を取られることはまれだったと記憶しています。見方を変えて「この人、酔ったらどうなるんだろう」とか「プライベートではどうなんだろう」ということを観察するつもりで参加したらいいと思います。
このアンケートの最後は今シーズンの忘年会の予定回数と、想定予算などについても尋ねていた結果が紹介されていた。回数は 1 ~ 3 、 1 回当たりの予算は 3000 ~ 5000 円が中心帯で、 1 年の苦労を忘れるために行うとされる忘年会なのだが、賛否の「否」にも配慮しつつこの 1 年を労い合いながらお楽しみたいものなのだ。飲食店にとってこの時期は最大の書き入れ時であるとともに、翌年につながる新規客獲得のチャンスなのだから、「混んでいる時期だから店の対応が強気で、それが予約の電話をした際の対応などにもにじみ出て不快」とか、「予約するにも制限時間が厳しく、融通がきかない」というような、雑な対応で評判を落とさぬよう工夫を凝らしていただきたいものなのだ。
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