松が取れて今年もいよいよ本格的な始動となっているが、お正月の代名詞ともいえるおせち料理だが周囲の声を聞く限り、楽しみという人は意外と少ないというのだ。「不満買取センター」というところが実施した「おせち料理への不満」に関するアンケートでは、今年おせち料理を購入したかどうかを尋ねたところ、「購入した」が 34 %で「購入しない」が 66 %となっていたそうで、約 3 分の 1 がおせち料理を購入していたという結果だったそうなのだ。そこで「購入した」と答えた人の予算を調査してみると、中心は「 5001 円~ 10000 円」か「 10001 円~ 15000 円」と言う結果になったそうなのだ。私の家でも総額で 20000 円くらいはおせち料理を買っていたから平均より少し多めと言ったところのようなのだ。
近年のおせち料理は少人数向けの小さいサイズの商品が人気だといわれており、おせち料理は従来では大勢の家族が正月の間に食べ続けるものだったが、最近は夫婦 2 人とその子供など少人数で大みそかの夜や元旦だけの食事として食べ切る形が増えているというのだ。今回のアンケート調査で購入者に「おせち料理を何名で食べる予定か」について尋ねたところ、多くの回答が集まったのは「 3 人」または「 4 人」で次いで多かったのが「 2 人」だったそうなのだ。少人数でお正月を迎える場合には多くのメニューからなるおせち料理を自らつくるのは面倒といった事情もあるという。おせち料理のメニュー内容のジャンルについて尋ねた結果では、やはり中心は「和食」が 61 %だったが、「和洋中の折衷」も 34 %に上っていたという。
おせち料理への不満だがまずは料理内容に関して、購入者の結果では不満の第 1 位が「自分・家族の苦手なものが入っている」の 41 %で他を大きく引き離してのトップだった。代表的なコメントでは「最近では和洋中折衷もあるけど、義父母の手前、おいしくはないが伝統的な料理を外すのも気がひける」という意見が多く、「好きな料理だけが減り、美味しくなかった料理が後々残ってしまう。料理内容をチョイスして自分好みにできるようにしてほしい」といった要望も多かったそうなのだ。また「子供のいる家庭ではおせちは評判がよくありません。大人向けの味付けの料理ばかりなので、子供でも美味しく食べられるような工夫をして欲しい」と言った意見も多かったそうなのだ。
それから「古臭い料理が多い。それぞれに意味のある料理なので仕方がないのですが。味も素朴。普段食べているもののほうがかえって贅沢ですらあるので、おせちをいただくのは新年の修業だと思っています」とか、「種類が豊富なのは嬉しいが、自分好みではないものが必ず 2 品以上は入っている。何種類かある中から、数種類を選んで詰め合わせることができるというものが一般的になってほしい」と言う意見もあったという。私の家では「おせち料理」を購入するにあたってそれぞれに意味のある料理ということで、「田つくり」・「黒豆」・「数の子」・「紅白の酢れんこん(なます)」・「たたきごぼう」・「ブリの焼き物」・「海老の煮物」・「紅白のかまぼこ」・くらいを少しずつ買ってきて食べることにしている。
おせち料理の購入先としては「スーパー」がトップの 29 %で、以下は僅差で「デパート」の 22 %が続き「専門店」の 20 %だというのだ。一方でコンビニエンス・ストアは 4 %に過ぎなかったというのだ。業界としては苦戦が続くスーパー・デパートだが、ことおせち料理に関しては今でもコンビニエンス・ストアが太刀打ちできない強い存在感を有しているという結果になっている。料理内容以外に関する不満では「値段が高い」の 34% がトップで、「重箱は不必要」の 25% の二つが大きな不満だという結果になっている。またおせち料理を購入する予定がない回答者は「作らないと嫁失格みたいに言われることが不満」とか、「作るのに時間がかかるわりに、いつもたくさん残る」といった不満があるという。
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