私は見ないのでよくわからないがジャーナリストの櫻井よしこ氏が毎週金曜日に配信しているインターネットニュース番組「言論テレビ櫻LIVE」という番組があるそうで、その番組に私の住む 愛媛県の前知事だった加戸守行氏が出演したというのだが、番組の中で「NHKに同じ意図の質問を4回もされた。結局、一切使わない。NHKもTBS並みになってきた」として、報道姿勢が偏向しているとNHKを批判したそうなのだ。加戸氏は櫻井氏とのインタビューの中で「結局、報道は全くなし。いろんなこと聞かれたけど、私の談話は何ら報道しない」とNHKを非難し、暗に自分の主張に沿わない意見を述べた加戸氏の発言をNHKが封殺したのではないかと疑問を呈したそうなのだ。
加戸氏は櫻井氏とのインタビューの中で「籾井勝人前会長さんが辞めてから、NHKの報道が変わりましたね。朝日、毎日よりひどい」と述べ、批判が多かった籾井勝人前NHK会長を擁護するような発言をしており、さらに「5月の憲法改正提案を機に安倍叩きが激しくなった。有事法制、安全保障の問題、テロ等準備罪。これ以来、一定の方向性でメディアが報じるようになった」などと述べたそうなのだ。また衆参両院予算委員会で閉会中審査が行われた時の加戸守行前愛媛県知事の発言は、「安倍晋三首相にかけられた、あらぬ濡れ衣を晴らす役に立ちたい」と覚悟を語ったうえで、「他の大学にも当たったが、反応がない。今治にとって黒い猫でも白い猫でも獣医学部を作ってくれるのが一番よい猫だ」と訴えたそうなのだ。
愛媛県は公務員獣医師の初任給は約 20 万円に手当 3 万円を増やしているそうなのだが、「漸減しつつ十年目まで支給」となっているという。愛媛県職員の元獣医師職で3年間八幡浜の家畜保健所に勤務して退職した若者の話では「 獣医師が地方公務員で定着しない理由はきちんとある。務員獣医師は基本的に動物を殺す仕事か、ほとんど獣医師の専門性と関係のない仕事かのどちらかなんだよな。 6 年制でかなりハードな勉強してきたのに新卒の給料は医師の半分だし、年数重ねるとポストがないため事務職よりも賃金は低くなる。高度な専門知識が本当に必要なところに獣医師を配置して待遇も良くする以外に、地方公務員の獣医師を増やす方法があるとは思えない」というのだ。
一般的な地方公務員の給料表を比べてみても、新採獣医師が基本給に手当を加えて23万円くらいなのに、医師なら新採でも55万円はもらっているというのだ。そのうえ本庁課長級の給料となる保健所の所長になると、獣医師は家畜保健所で50歳代の所長になったとしても給料が管理職手当を含めても58万円くらいしかならないのに、医師は40歳代で保健所の所長になると全ての手当を含めると70万円以上の給料になるそうなのだ。しかも衆参両院予算委員会での閉会中審査に参考人として出席していた愛媛県の前知事だった加戸守行氏は、在職中に「定員適正化」ということで10年間かけて県職員の定数を千人以上減少させているが、その減員の中には足りないという獣医師の減員も含まれているそうなのだ。
あるTV番組の中でも「公務員獣医師に限れば、全国共通の待遇の改善が急務です。仮にどれだけ養成機関を増やそうが、現状ではいつまで経っても増えません」としていたが、そもそも畜産動物飼養羽数が日本よりはるかに多く、広大な国土のアメリカの公務員獣医師数が日本の1 / 3であることや、イギリスに至っては1 / 10で事足りていることを考えて他国の仕組みを考察して構造的な改革を行うのが急務だと報道していたのだ。公務員獣医師業務を緩和して獣医師免許保持者以外にも従事できる分野を増やし公務員獣医師数を減らすべきだという。ちなみに四国 4 県の人口や畜産動物飼養羽数は全国のわずか約 3 %であるにもかかわらず、獣医師数は 3.5 %で公務員獣医師数は 4.7 %もいるそうなのだ。
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