海外メディアでは「ライジング・サン」や「ブルー・サムライ」に「ブルーズ」という愛称で呼ばれているサッカーの日本代表だが、日本のメディアは「サムライ・ブルー」とか「西野ジャパン」というように「 監督名 + ジャパン 」という呼称が用いられている。これは日本サッカー協会が 5 つの候補の中から一般投票を行い10年前に 「 SAMURAI BLUE (サムライ・ブルー)」を公式のペットネームとすると定められたからだというそうで、決勝トーナメントで惜しくも敗退したサッカーの W 杯ロシア大会に出場した日本代表の選手たちが着ているのも、言わずと知れた「サムライ・ブルー」のユニフォームとなっている。青を基調としデザインは毎回変更しているそうで、ときには時代背景やファッションの流行なども映し出してきたとされている。
W杯ロシア大会でベスト16に入った選手たちが着ていたユニフォームは藍色と V ネックが特徴的だが、現在は基本色として青を使用しサブカラーに白を使用している。青は「日本の国土を象徴する海と空の青」を表すとされているが、これは後付の説明で採用時の正確な理由は日本サッカー協会に資料が現存せず不明であると言われてきたが、今回の藍色は濃い青で日本サッカー協会によると勝利への験担ぎの意味でもあるという。W杯参加の多くの国が国旗に使われている色をそのままユニフォームに使っているなかでなぜ日本は青がベースにあるかということなのだが、30年前位一度は当時の代表監督の意向を受けて日本代表のユニフォームは国旗の色である赤に変更されていたというのだ。
日本サッカー協会は公式サイトでは「 2018 FIFA ワールドカップロシアを来年に控え、世界の頂点を目指した戦いに備えるため一新された今回のホームユニフォームは、日本の伝統色である深い藍色を意味する勝色をコンセプトとし、ベースカラーに起用しました」としたうえで、「勝色とは、かつて武将たちが戦いに挑む際身にまとった、鎧下と呼ばれる着物に使われる藍染の生地において、最も濃い色とされていました」と説明している。また「勝色の深く濃い藍を出すためには布を叩きながら染めるため、『叩く=褐(かつ)=勝つ』にかけて、勝利への験担ぎをしていたと伝わっています」とも公式HPで紹介しているが、戦前から水色を採用しており戦後もそれが引き継がれてきたという。
東京オリンピックでは上下とも白となりメキシコオリンピックでは白のユニフォーム+紺色のパンツが使用され、これ以降は白と紺色が基調となっているそうなのだが、 1988 年以降に国旗をモチーフにした赤と白のユニフォームが採用された時期があり、胸には従来あった日の丸から青字の「 J.F.A. 」の文字に変わり、現在の三本足の八咫烏のエンブレムが付けられるようになったという。それが 1992 年には再び白と青のユニフォームに戻りそれ以降は青と白を採用しているという。エンブレムに称されている八咫烏は熊野本宮大社では「神の使い」として祀られているが、この「咫(あた)」とは昔の長さを表す単位で「一咫」は約18㎝とされることから八咫烏は150㎝くらいの大烏ということになるという。
八咫烏の三本の脚は諸説あるが「天」・「地」・「人」を表していると言われており、神武天皇の東征の時に険しい熊野の山中を案内して天皇の勝利を導いたことから、「勝利の神様」とも言われ日本代表のエンブレムとして使用されているという。八咫烏が直接敵を撃破したわけではないのだが、選手たちに勝利の道を指し示してその実力を発揮させるということのようだ。この「 SAMURAI BLUE (サムライ・ブルー)」のユニフォームを着ている日本代表は悪質なファウルなどが他のナショナルチームと比べて少なく、世代別代表も含め国際大会ではフェアプレー賞を多く受賞しているし、ワールドカップにおいては初出場以来全 20 試合でレッドカードゼロという歴代記録を持っているというのだ。
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