お金に関する言葉で「生き金」と「死に金」というものがあって、簡単に言うと「生き金」とはお金を有効に使うとか人の役に立つような場面で使うといったように、使った分だけの価値を見出すことだというのだ。一方の「死に金」とは無駄遣いをすることや自分の欲望を満たすために使うということだけでなく、一生懸命に貯めたお金を使わずにとっておくこと等を言うそうなのだ。お金と上手く付き合っていくためには使っているお金が生き金なのか死に金なのかをしっかりと見極めていくことが重要なのだが、専門家はお金を管理することにも通じるそうで、 「生き金・死に金手帳」を付けることをオススメするという。「生き金・死に金手帳」というのは結構ダイレクトなネーミングだがこの手帳は家計簿のようなもので付けるのは支出だけだという。
使ったお金を「生き金」か「死に金」かに分類するわけで、例えば毎月の収入を自分が何に使っているか把握するために見える化として家計簿を付けてみるというのだ。意識したいのはその使い道で、同じお金の使い方でも「人を幸せにするお金の使い方」とか、「将来につながるお金の使い方」もあれば、「人のためでも自分の将来のためでもない、ただの浪費」もあることから、手帳には前者は「生き金」として黒字で付け後者は「死に金」として赤字で付けるというのだ。「生き金」とは誰かにちょっとしたプレゼントを買ったり、仕事仲間に手土産を買っていったりしたときのお金のことで、仕事でミスをして落ち込んでいる後輩に夜ご飯をごちそうしてあげて後輩が少しでも元気を取り戻したとしたらそれは生き金というわけなのだ。
将来につながるという意味では自分のために使うお金も生き金になり、グローバルに活躍したいという人が英会話を習うことは未来のキャリアへの投資となり生き金になるし、資格を取ろうと決意して参考書を買った出費も生き金だという。仕事のステージが上がるように見た目を意識してきちんと見えるきれいな靴を買うのも生き金で、それぞれについて人によって定義の違いはあるかもしれないのだが、単純に買ったものが後の生活に役立ったり効果が続いたりした場合は生き金になるという。よく家計の見直しの場面で趣味のお金は無駄だという人はいるのだが、その趣味によってリフレッシュできやる気が湧いてくるものや、趣味を活かして収入を得られるようになったという場合には一見すると無駄遣いに思えても生き金になるという。
反対にストレス解消という名を借りてむやみに買い物をしたり、暇つぶしのためにカフェで過ごしたりする場合は死に金になるという。生き金も死に金も大切なのは自分の気持ちで、参加しなくても良い飲み会にダラダラと参加するのは死に金になるが、せっかく参加したのだからと周りの人たちと親睦を図ろうと行動すればそれは生き金になるというのだ。使ったお金がどちらになるのかは自分の心が決めると言えるそうで、もちろん「無駄遣い」はどんなに理屈をつけても死に金になるのだが、使った後に後悔の気持ちではなく幸せな気持ちが続くようなお金の使い方をすれば生き金になるという。幸せな気持ちになると毎日の生活が充実してくるしそのような気持ちがあるだけで生き甲斐を感じることもあるというのだ。
これは生き金か死に金かと迷ったらお金を使った後にどんな気持ちになるのかを想像して、笑顔でいられるのなら間違いなく生き金になるというのだ。そう考えるだけで無駄遣いの予防にも繋がり一石二鳥にもなるわけなのだが、「使う意味があった、使ってよかった」 と自分が前向きになれたらそれは生き金だというのだ。「お金は天下の回りもの」といわれるように使うことも大切なことなのだが、生き金に対しては躊躇せず支払い死に金は極力出費を抑え貯金に回していくというようなことを意識してお金と付き合っていきたいものだという。そして最大の生き金は「税金はちゃんと払う」ことだそうで、たくさん稼いで人より多くの税金を払うということは世のために役立っていることになることから最大の生き金だというのだ。
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