交差点内で左右の見通しが利かない部分を通行しようとするときの徐行というと道路交通法では「車両等が直ちに停止することができるような速度で進行することをいう」と定義されているが、最高速度規制と同様に速度を制限するが具体的な速度は示されていないという。ただ 自転車が歩道を通行するとき の「徐行」の例示として「時速 4 ~ 5 キロぐらい」とする警察庁交通局交通企画課長の国会発言があるそうなのだ。大津市で車同士が衝突したはずみで歩道の保育園児が2名死亡し保育士等 15 人が死傷した事故では、滋賀県警大津署は自 動車運転処罰法違反の疑いで乗用車の大津市の無職の女を現行犯逮捕し、直接園児をひいた軽乗用車の同市の無職女性も動車運転処罰法違反で現行犯逮捕したという。
今回の事故は大津市大萱6丁目の丁字路の県道交差点で車2台がぶつかり、うち1台がはずみで保育園児の列に突っ込んだのだが、滋賀県警によると近くの「レイモンド淡海保育園」に通う園児2名が死亡し、男児1名が意識不明の重体となっているという。ほかにも2~3歳の園児10人が重軽傷を負い引率していた保育士3人も軽傷を負っている。滋賀県警によると交差点で右折しようとした容疑者の乗用車と、制限速度が50キロの道路を交差点付近だということで30キロと速度を落とし直進していた軽乗用車が、午前 10 時に幼稚園を出発し琵琶湖岸側に向かう横断歩道を渡ろうとして丁字路の南東角で信号待ちをしていた園児らがいる歩道へ突っ込んだとの目撃証言があるという。
大津警察署では報道陣に対して事故を起こした車 2 台が公開されたそうなのだが、どちらも前方が大破している状態ではあったというが、警察によりますと現場には目立ったブレーキ痕がなく目撃情報などからも直進していた軽自動車はそれほどスピードが出ていなかったのではないかということのようなのだ。また容疑者 2 人の取り調べが終了しているがどちらもぽつぽつと当時の状況を話し始めたという。それでも急に泣き出したり突然取り乱したりと当時の詳しい状況をはっきりと話すところまでは至っていないそうで、警察は容疑者 2 人の容疑を過失運転致死傷に切り替えて捜査を継続していくという。また現場の防犯カメラやドライブレコーダーの映像などを調べるとしているそうなのだ。
警察の調べに対し右折しようとした乗用車を運転していた容疑者は「前をよく見ていなかった」と供述しているというが、直進していた軽乗用車の運転手は「右折車をよけようとハンドルを左に切った」との趣旨を 供述しているという。2人はそれぞれ別の大型量販店から帰宅する途中でけがはなく同乗者もいなかったという。幼稚園の園長は「とても素直でいつも笑顔を絶やさない子でした。いつも園長先生、といってくれるかわいい子でした、これ以上何も言えないです。ごめんなさい」と涙声を詰まらせていた。記者会見した保育園を運営する法人の理事長は「このような痛ましい事故に大変驚き、亡くなった園児の未来を思うと残念でならない」と声を詰まらせ、夜に保護者説明会を開き明日休園することと当面は散歩を取りやめるという。
衝突した車2台のうちの1台が歩道にいた保育園児らの列に突っ込み2歳の園児2人が亡くなった滋賀県大津市の事故について教育評論家の尾木直樹氏は「保育園の散歩の是非まで触れているところがあったが、保育園の散歩は幼児の成長にとって当たり前必要不可欠です。責任を感じられて記者会見で泣き崩れる園長先生の姿はとても見てられませんでした、どんなに辛いことでしょうか。保育園の先生方は明らかに被害者であり衷心よりお見舞い申し上げます」としたうえで、「大津の保育園児や先生が犠牲になった交通事故、悪いのは逮捕された2人が供述しているように運転者なのです」と自身のブログを更新し、遺族の方も含めて保護者の方々の保育園側への責任追及はやめて欲しいとしていた。
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