共通テストは先月に文部科学省が英語への民間検定試験導入の見送りを羽生田文部科学大臣の「身の丈発言」によって決めているが、国民民主党の小沢一郎衆院議員が公式ツイッターを更新し、来年度から開始される 大学共通テストに導入予定の国語と数学の記述式問題について、 萩生田 文部科学 大臣 が会見で「採点ミスをゼロにすることは難しい」との見解を示したニュースを引用して「何を言っているのか」とダメ出ししたという。有識者も大学共通テストの記述式問題に関して「採点ミスの前に試験問題のミスが増えそう。採点の方では、基準は不明、採点者で点数、答えが異なったら、テストじゃなくなる」としたうえで、「業者の利権が第一の大学入試改悪」として文部科学省の責任を問うている。
大学入試センター試験の後継で来年度開始の大学入学共通テストをめぐり、政府は国語と数学への記述式問題導入を見送る方向で最終調整に入ったことを与党幹部が明らかにしたそうなのだ。約50万人の答案を短期間で公平に採点するのは不可能といった批判が相次ぎ予定通りの実施は困難との見方が強まっている。 公明党の斉藤鉄夫幹事長は萩生田光一文部科学相と省内で面会し導入延期を要請したが、斉藤幹事長よると萩生田文科相は「重く受け止める。受験生のことを考えると1年前までに方向性が決まっていないのは不安だろうから、年内がリミットだ」と述べ近く最終判断する考えを示したという。ところが文部科学省を通じて出したコメントでは「導入の延期を決定したり、検討したりしている事実はない」としている。
大学共通テストの国語と数学の試験には一部で記述式の問題が出題される予定だが、公平な採点や自己採点の難しさから与党内でも導入の延期を求める声が上がっていた。国民民主党の小沢一郎衆院議員「ミスゼロは難しい」という萩生田文科相の発言について「採点ミスや公平さが不透明な記述式よりはマークシートの方がよく、国語の二次試験は記述式なのにわざわざ一次試験でやらなくても良いはず。何を言っているのか。子ども達の人生がかかっている。業者の利権が第一の大学入試改悪。責任はどうとるつもりか。いつものように官僚に押し付けるつもりか」と苦言を呈し、さらに「行政組織をめちゃくちゃにする総理と大臣達。国民が怒らなければ、国がめちゃくちゃにされる」と危機感を示していたそうなのだ。
大学教授や高校教師ら有志も国数の記述式問題の導入中止や、現行のセンター試験の継続を求める署名を文部科学省に提出しているのだが、毎日のように文部科学省前で抗議活動を行っているそうなのだ。自民党も文部科学部会を開催し受験生らに不安が高まっているとし、安心して試験に臨める体制を早くつくるよう求める決議文を文部科学省に提出すると決めたそうなのだ。また公明党の斉藤鉄夫幹事長も萩生田文部科学大臣への要請で公明党文科部会のワーキングチームがまとめた提言を渡しており、自己採点との一致率を高めるなど改善策を探ることや、受験生や保護者・国民に十分情報提供し社会の理解を得ながら進めることを求めているが、記述式も見送りとなれば大学入試改革の目玉とした施策が両方ともなくなるのだ。
そればかりか50万人分の記述式問題をバイトに20日間で採点させるというむちゃくちゃな採点についても、「問題点を整理して高校生に周知する」とか言っていたが高校生が答弁を聞けば「今からソレかよ、オイっ」と怒り心頭だろうと言われている。文部科学省は採点のぶれがある程度生じても次の選考段階に進めるやり方がないか考えているとしているが、教育関係者からは「入試で採点ミスはあってはならない。入試の重要性が分かっていない」などの批判が出ているという。そもそも「最大の被害者」とも言うべき現場の高校生の声を聞かず、一体誰に「きちんとした説明」をするつもりなのかもわからないし、大きな変更は 2 年前に公表するというルールを文部科学省自らがやぶる中一刻も早い判断が求められているのだ。
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