新型コロナウイルス感染症の拡大により学校や街頭等で予定していた献血会場の実施が困難な状況により献血協力者の深刻な減少が続いているが、輸血用血液の在庫量が不足し始めている地域が発生しているそうで、全国的にこの状況で推移する、必要な輸血用血液の供給に支障が出てくるそうなのだ。この事態を受けて水泳選手で白血病療養中の池江璃花子さんがツイッターを通じて献血の協力を呼びかけると、リツイート数が 1 万 7000 超え「いいね」の数 4 万超を記録し大きな注目を集めているという。新型コロナウイルスの感染拡大のリスクを避けることや日々必要な血液を安定的に医療機関へ届けるためや、献血される人が一時期に集中しないよう可能な限り前日に献血のご予約をお願いしているそうなのだ。
水泳選手で白血病療養中の池江璃花子さんは「新型コロナウイルスの影響で今は大変な時期だ」としたうえで、そんな中でも血液を必要としている人がたくさんいるとコメントし献血の減少によって不安な日々を過ごしている人たちの心情に触れ、 1 人でも多くの命を救えるよう献血に行ってほしいとお願いをしたという。こうした状況の中でも成分献血を含め全国で毎日約 13,000 人の献血協力が必要なのだが、国の新型コロナ対策対策本部がイベントの延期について言及したあたりから献血者数が減り始め、基本対策が打ち出された日以降は先月末までの 5 日間で 5793 人の不足がみられたという。私の住む愛媛県でも赤十字血液センターによると計画数に対して9割ほどにとどまっているそうなのだ。
献血に行った経験がなく「怖い」と感じている人もいるかもしれないが、最近の献血ルームはジュースやお菓子がもらえるだけでなく無料イベントが行われることもあり、インテリアもオシャレだしリラックスして眠ってしまう人もいるくらいだという。その血液センターでは献血を行うときは名前や生年月日に住所だけでなく電話番号等は正確に答え、針を刺した時に強い痛みがある場合や痛みがいつまでも続く場合すぐに職員に知らせ、皮下出血がある場合は我慢せずに担当者に知らせくださいとお願いしている。本人の確認のため運転免許証などの提示をお願いすることがあることや、献血後に高所作業や激しいスポーツに自動車の運転等をされる人は献血前に知らせ欲しいとお願いしているそうなのだ。
わが国では10~20歳代の若年層の献血率が人口減以上に低下しているが、人間の血液の量は体重の約13分の1と言われているが、血液の量の12%を献血していただいても医学的には問題がなく献血の量は安全なものだという。また特緊張感の強い場合やその日の体調によっては採血の数時間後まれに気分が悪くなったりめまいがしたりすることがあるが、そのような場合はすぐにしゃがむか横になってほしいという。通常は頭を低くして 30 分程度安静にするだけで軽快するそうで、また献血後に乗り物の運転をされる人は献血後に十分な休憩 を取ってもらい、副作用予防のため献血前に水分を補給して欲しいという。電車で帰る際には転落防止のため駅のホームでは線路の近くで電車を待たないで欲しいとしている。
例年冬から春にかけては風やインフルエンザの影響に加え、人事異動や就職・進学などに伴う転居であわただしく献血者が少なくなりがちだが、この献血率低下の一因として輸血による副作用の発生リスクを減らすため、400ml献血由来の血液製剤の需要が増加している一方で、16・17歳の方は200ml献血しかできないことが挙げられていたという。このため採血基準を見直し17歳男性の方が安全に400ml献血を行うことが可能か、主に医学的見地からの検証を「採血基準の見直しの検討に係るワーキンググループ」において行い、日本赤十字社による年齢別の採血副作用発生率データ等から判断すると、400ml献血について採血副作用発生率に有意な差はなく17歳男性への年齢下限拡大は可能であるとされたという。
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