大型レジャー施設は GW 中も営業自粛しており、感染を拡大させないためにも巣ごもり生活をするほかない。旅行やレジャーに出かけられない今年の大型連休。どのように過ごすかについて聞いてみると、「自宅で過ごす」と答えた人が約 7 割を占め外出自粛が大きく影響している結果となっているが、今年の大型連休は外に出られないなりに工夫して自宅で普段よりも濃密な家族時間を楽しむことが出来そうだという。巣ごもり生活によって生活必需品以外の物への出費も増えているが、書籍を購入したり子どもの教育や自己啓発のため「通信教育等、教材の購入」にお金を使っていたりする人も多く、外出を避けるために自宅で体を動かすフィットネス器具や娯楽目的でゲーム機を買う人も増えネット等で品切れになることもあるという。
今回の 新型コロナの緊急支援策は実は子育て世帯に手厚くなっているそうで、一律 10 万円の特別定額給付金にしても子供も含めた全国民が対象で夫婦 2 人と子供 2 人の世帯なら 40 万円を受け取れるのだ。当初議論されていた「 1 世帯 30 万円(減収世帯限定)」と比べて子供の多い世帯に手厚いわけだが、感染拡大による一斉休校などが続き子供の世話をするために働く機会や収入を失っている親世代が多いという現実があるという。それだけに子育て世帯向けの支援制度を残さず活用していく必要があって、幅広く恩恵のある緊急支援として児童 1 人あたり 1 万円の臨時特別給付金が予定され、児童手当の本則給付を受けている世帯が対象で原則申請は不要とされているそうなのだ。
新型コロナの緊急支援策の給付金はあくまで例外的な存在で、ほとんどの制度は申請しないともらえないお金だが、もともと子育て世帯への支援は自治体ごとに制度が異なるケースが多くそれは今回の緊急支援も同様だという。そのなかでも東京都で注目すべきは本来なら待機児童がいる世帯が対象のベビーシッター利用支援事業が拡充され、新型コロナで保育所が休園になった場合も対象に加えられたことだという。東京都の認定を受けた事業者のベビーシッターを 1 時間 150 円で利用できる制度だというのだ。すべての自治体で導入されているわけではないが 1 時間 2000 円以上が相場とされるので助成としては非常に大きく、さらにこれまでは助成金に所得税が課税されていたがコロナ対策期間中は非課税となるという。
そのような中で明治安田生命では毎月恒例で行なっている既婚男女に向けた「家計」に関するアンケート調査を実施しているが、今年は例年と異なり新型コロナウイルスの感染拡大の真っただ中なのだが、依然として出口が見えない日々に私たちの健康だけではなく家計にも大打撃を与えているそうなのだ。今回調査対象となったのは全国の 20 歳~ 79 歳の既婚男女 1620 名だそうで、家計に「不安を感じる」と答えた理由として「給与や収入の減少」が全世代で 1 番にあげられている。さらに年代別では「日用品・衛生用品などの備蓄品購入にかかる支出増加」「疾病にかかる医療費の増加」は 60 代以上の高齢層に多く、子育て世帯となる 30 代~ 40 代の女性では「食費の負担増加による出費の増加」が他の世代と比べて最も多いといいう。
どの世代も様々な理由で家計への不安を感じているなか今年の GW 予算は激減しており、昨年の予算「 4 万 7249 円」から半分以下の「 2 万 3010 円」と回答している。当初予定していた GW 予算を新型コロナウイルスの影響で変更したかを聞いたところ 4 月初旬の調査時で既に 4 割が「減らす」と答えていたそうなのだ。また節約先が夫のお小遣いになっているという結果もでているみたいで 20 代~ 50 代の夫婦に聞いたアンケート結果では、希望するお小遣い額に夫は「 4 万 3811 円」で妻も「 2 万 5828 円」と答えているが実際の金額とはかなりの開きがあるというのだ。昨年の月平均から比べると平均お小遣いが 1,696 円減少の「 2 万 6384 円」となり 2 年連続で増加傾向にあったがマイナスに転じているという。
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