自民党の河井案里参院議員 が初当選した昨年 7 月の参院選を巡り、 夫で前法相の河井克行衆院議員が地元議員らに現金を配ったとして、検察当局が公選法違反に買収容疑で河井克行衆院銀を立件する方針を固めたことが関係者への取材で分かったそうなのだ。東京高検検事長定年延長問題に加えコロナショックへの対応が重なり河井夫妻問題は「永田町での話題の片隅に追いやられていた」が、河井案里氏の立件も慎重に検討するという。配った総額は 1 千万円前後に上る可能性があるとされ、競合候補で自民党現職だった溝手顕正元国家公安委員長の強固な地盤を切り崩すため、公示前に自民党本部から河井案里氏側に提供された 1 億 5 千万円を使い広範囲に買収行為をした疑いがあるとみている。
公選法違反の罪に問われている 「広島県から女性国会議員を」として選出された河井案里参院議員の秘書は、先月に広島地裁で開かれた初公判で起訴内容の認否を留保しているそうなのだ。この件で自民党の河井案里参院議員と選挙を仕切ったといわれる夫の河井克行前法相は大型連休中に広島地検の任意聴取を受けていたという。秘書が逮捕された以上は不正があったのかどうか自身の口から公の場で説明するのが国会議員として当然の責務であって、それができないならもはや議員の任にとどまるべきではないと野党やマスコミから厳しく追及されても、両氏は「捜査中であり、事実関係に関するコメントは現時点では差し控える」との談話を発表しただけで事件への言及を避けているとされていた。
公示わずか四か月前に自民党本部主導で「広島県から女性国会議員を」として擁立された河井案里参院議員なのだが、地元の自民党県本部からは反発されたこともあって自民党本部からの応援も安倍晋三首相だけでなく、菅義偉官房長官も公示前後に複数回広島県入りをして応援しているし、自民党の二階幹事長などライバルの横手元国家公安委員長陣営の10倍にもあたる1億5千万円もの送金を行ったといわれている。河井夫妻はもちろんだが自民党本部の責任も看過できないのは党本部から送金された1億5千万円が違法の疑いのある買収資金の原資になった可能性があるからなのだ。その豊富な資金を夫で前法相の河井克行衆院議員が封筒に入れて自民党の広島県議や各首長を訪ねたというのだ。
現金の授受を否定する広島県議らの関係先を次々に家宅捜査している強気の姿勢を崩さない広島地検は、複数の県議らの事務所などを家宅捜索しゴールデンウイーク中にも河井夫妻に都内で任意で事情を聞くなどして捜査を続けてきたという。関係者によると河井夫妻が現金を渡した関係者は少なくとも十数人にのぼるとみられており、広島地検などは河井夫妻の刑事責任を問うべきだと判断して公職選挙法違反の疑いで上級庁と立件に向けた協議を始めたということのようなのだ。立件の時期については国会会期中ということもあって慎重に検討しているとみられているが、不退転の姿勢の稲田検事総長の消極意見は考えられないことから、最大の問題は国会議員の河井夫妻の逮捕許諾請求をするか在宅起訴にするかだという。
自分に厳しい指摘をした他派閥の重鎮を陥れるために大枚をはたいて刺客を送りこみ、刺客の身内が法を犯して当選しその身内は論功行賞で法務大臣にしたとたんに違法行為がおこり更迭したが、選挙違反の買収容疑で逮捕されれば前代未聞の大スキャンダルになるわけでこんなこともあろうかと検察官の定年延長をして、立件したところ定年延長で検事総長になっているはずの何かと話題 の黒川弘務・東京高検検事長で の黒川東京高検検事長が待ったをかけて結局は不起訴とする。安部政権が検察庁法の改正を急ぐわけなのはこのことを考えているはずなので、河合夫妻を会期中に逮捕できなければ改正法案の成立と共に絶滅させられることを忘れずに、広島高検などは危機感を持って仕事をしてほしいものなのだ。
キーワードサーチ
コメント新着