新型コロナウイルスの国内感染者は現在で新たに 39 人が確認され累計で 1 万 7260 人になったというのだが、重症患者は少なく約 3 カ月ぶりに死者の発表はなく 919 人のままとなっているそうなのだ。それでも東京都は新たに 14 人の新型コロナウイルス感染者が報告されたと発表しているが、夜の繁華街に関連しての感染が疑われるのは 6 人でうち 20 ~ 40 代の男女 3 人は同じカラオケバーを利用していたそうなのだ。東京都によると、 6 月は全日で 2 桁の感染者が出て計 147 人に上っており、うち夜の繁華街関連は 59 人で東京都は感染拡大に警戒を呼び掛ける「東京アラート」を継続している。累計の感染者数は 5 月下旬にかけ減少傾向だったが緊急事態宣言解除後は再び増加に転じているという。
全国の主要都市の人出は感染拡大前と比べて6割から9割程度まで戻り増加傾向が続いているが、新型コロナウイルスの感染拡大への警戒を呼び掛ける「東京アラート」が発動された翌日の都心への人出は軒並み増加したことが分かっている。NTTドコモの調査によると東京都心への人出は新宿で 8.1 %増えているし、丸の内でも 3.2 %増加を皮切りに銀座で 2 %に品川では 1.6 %の増加となっているそうなのだ。小池都知事が感染拡大への警戒を呼び掛ける東京アラートを発動していても仕事や買い物など都心に出掛ける人の流れが減少することはなく、その「東京アラート」が発動された日には新宿・歌舞伎町の人出は前の日よりも 8.5 %増加していて、夜の街の感染拡大が懸念されているというのだ。
新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり国内では日々の感染確認が数人にとどまり、急増が把握できていない段階でも、市中には多くの感染者が存在し1人の感染者が平均何人にうつしたかを示す指標「実行再生産数」がピークになっていたとみられることが分かったという。流行の第2波で感染者数を抑制するには検査体制を拡充し陽性者を早期に把握することが重要になるが、実効再生産数 数値が「1」なら接触した1人にうつしたことを意味し、接触制限や休業要請など実際の感染対策の効果が反映され、1を超えると流行拡大で1を下回ると収束に向かうことになるとされている。実効再生産数については政府の専門家会議も言及され、過去の提言によると東京都でも同様の傾向を示していたそうなのだ。
西村経済再生担当相と東京都の小池知事が新型コロナウイルスの感染者が増えているホストクラブなど「夜の街」への対策について専門家を交えて話し合ったが、東京都小池知事は「夜の街対策としてそこで働く人たちなどには、定期的な検査を受診できるような体制や相談窓口なども作っていく」とし、「夜の街」への対策として従業員への定期的な検査の実施と相談窓口の設置などで支援することで一致したそうなのだ。このほか下水に含まれる新型コロナウイルスの調査を連携して実施することも確認したそうだが、西村経済再生担当相は接待をともなう飲食店について感染防止のガイドラインを今週中にとりまとめるとして、それに基づいて 6 月 19 日を目安に営業を再開するよう求めたそうなのだ。
なかなか収束のめどが立たない新型コロナウイルスだが、すでに多く日本に住む人が免疫を獲得していた可能性も指摘されている。どういった人が免疫を獲得したのだろうかというと、まずは実際に新型コロナに感染した人たちだという。血液内科医が指摘する「感染者の周辺にいた人たち」は、新型コロナに感染しなくても免疫を持っている可能性があるという。 PCR 検査は完全ではなく検査を受けたうち 3 割に本当は陽性なのに陰性と判定される「偽陰性」が生じるとされており、現実に PCR 検査で陰性が出た「隠れ陽性」が市中に一定数はいるという。新型コロナと共に生きなければならない新しい日常はすでに始まっているが、普通の風邪に感染したことがある人にも新型コロナの免疫があるかもしれないというのだ。
キーワードサーチ
コメント新着