ところが「アベノマスク」などが不評を買ったのに加え「Go To トラベル」キャンペーンをめぐる迷走で批判を浴びたこともあって、改正法案の審議が始まれば安倍首相が矢面に立たされるのは必至となり、最近安倍首相と会った自民党議員の一人は「表情にさえがない」と声をひそめているそうなのだ。そこで菅義偉官房長官は当面は風営法など既存法令を駆使して対処する方針を表明し、民放番組でも「人権的な問題があり、簡単に改正できない」と明言した。 「全国的に感染が増え、法改正作業どころじゃない」と内閣官房の職員はこんな事情も明かすが既存法令に基づく対応は無理も生じさせている。「何をどこまでやるのか、そろそろ方針をはっきり出してもらわないと」と法改正に携わる政府関係者はこう語っているという。