新型コロナウイルスの感染が急拡大していることについて日本医師会の中川俊男会長は、政府の旅行支援策「Go To トラベル」が「きっかけになったことは間違いない」との見解を示しており、中川会長は感染拡大とトラベル事業との関連性を問われ「『Go To トラベル』自体から感染者が急増したという根拠はなかなかはっきりしないが、きっかけになったことは間違いないと私は思っている。感染者が増えたタイミングを考えると関与は十分しているだろう」と話したそうなのだ。そのうえで「第1波や第2波と違って若年者主体ではなく、中高年の割合が増えている」と懸念を表明し、「コロナ慣れしないでください。甘く見ないでください」と国民に呼びかけ、今週末の3連休は「秋の我慢の3連休としてください」と訴えたという。
そのうえで日本医師会の中川俊男会長は「秋の我慢の3連休」として11月の3連休の外出自粛を呼びかけたことに対し、加藤勝信官房長官は「現時点の感染状況を踏まえ、県をまたいだ移動について一律に自粛を要請する必要があるとは考えていない」と述べたという。感染者が増加している都道府県には大規模な集中検査の実施などを政府が支援していく方針を明らかにしクラスターの早期発見や対応などでもサポートする考えを示しているが、加藤官房長官は適切な感染対策を講じることで「移動による感染リスクを低下させることは可能と考えている」と強調し、政府の旅行支援策「Go To トラベル」についても「感染防止策によって旅行による感染リスクは低減できる」として引き続きトラベル事業を推進していく考えを示したという。