新型コロナウイルスの感染力が高まるのは密接・密集・密閉の「3密」という環境だが、さらに手洗いで接触感染を予防しお互いにマスクをしてウイルス暴露を少なく抑え込めれば簡単には感染しないとされてきた。身体のコンディションにも左右されるため日ごろから十分な栄養と睡眠を取り暴飲暴食を避けることが大切だという。新型コロナウイルス対策を担当する西村経済再生相も記者会見で「現段階は、緊急事態宣言を出すような状況ではないが、今の流れが爆発的な感染拡大にならないように対策は強化していきたい」と語り、政府は感染予防対策を求める一方でいまのところ国内の移動には制限を設けない方針だったのだ。つまり需要喚起策の要となっている「Go To キャンペーン」の見直しも行わないとしてきたのだ。
経済回復をめざしてきた政府は事業の見直しに一貫して慎重だったが菅義偉首相は、肝いり政策「Go To キャンペーン」の見直しを表明したという。新型コロナウイルスの感染拡大に危機感を募らせた専門家の提言に押され判断したというが、人の動きは行楽シーズンの3連休で活発化すが政府は感染が広がる自治体と連携し右肩上がりの感染者数を早期に抑えることができるのかが焦点となっていた。官房長官時代に前倒し実施を決めるなど菅義偉首相自ら旗を振ってきた観光支援策「Go To トラベル」だが、新型コロナの対策本部で感染が広がる地域への旅行で運用を一部見直す考えを示し、「分科会の提言を踏まえ、これまでの知見に基づく効果的な対策を迅速に実行する」と語ったというのだ。