仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

PR

プロフィール

HbA1c 6

HbA1c 6

フリーページ

2023年08月05日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類




 日本にはスズメバチが6種分布しているのだが、スズメバチの中でも住宅地で増殖しているキイロスズメバチとコガタスズメバチは「都市適応型スズメバチ」と呼ばれ、人との摩擦が生じやすい危険な種のハチだという。一方で里山など自然の残された環境にはオオスズメバチという世界最大のスズメバチ種が生活しており、ハチ刺されによる死亡事故は,ほとんどが山村やその周辺で多く発生しているそうで、ハイキングや郊外学習などの際に深刻な事故を引き起こす事例が後を絶たないという。こうした場所では医療機関が近くにないため速やかに治療が受けられず手遅れとなるケースも多く、スズメバチによる刺傷事故の発生には大きな特徴があってそれは1年の中でも事故が7月から10月の4カ月間に集中していることだという。

 ハチの生活で言うと、例えばキイロスズメバチの生活は4月の終わりごろ越冬を終えて朽ち木や土中から出てきた女王蜂による造巣から始まり、女王蜂は前年の秋にオスと交尾していて腹部内の受精のうという小さな袋に精子を貯めており、それを使って受精卵を生み続けることができるという。そしてたった1頭で巣造りを開始した女王蜂は産卵の際にその精子を小出しにして使い受精卵を産むことができるので、産卵するたびにオスと交尾する必要がないというのだ。こうして始まった初期巣の大きさはピンポン玉を一回り大きくした程度で手のひらにものる小ささなのだが、この時期に寒い日が続いたり梅雨が長かったりすると十分な餌を集めることができずに、人知れず廃絶してしまう巣が多いそうなのだ。

 この単独営巣期には巣に近づいても何も起きないので危険が忍び寄っていることには全く気付くことができないのだが、6月も中旬に入ると女王蜂にとって待望の小さな働き蜂が誕生するのだが、女王蜂にとって娘にあたる小さなメス働き蜂は母親が担っていたリスクの高い仕事を分掌し女王蜂は産卵に専念できるようになるという。このように女王蜂と働き蜂の分業が成立すると巣は急速に成長し、7月には巣の大きさはソフトボールを一回り大きくしたサイズになり、成長の早い巣では小玉スイカ程度になっている場合もあるという。スズメバチの生活は4月のゴールデンウィークの頃から始まっており、巣の成長に伴ってその攻撃性が大きく変わるという特徴があって、そのターニングポイントが働き蜂の数が急増する7月にあるというのだ。

 これから8月にかけて巣は日に日に大きくなっていき、キイロスズメバチでは女王蜂が4月に造った営巣場所が手狭になると家の軒下や橋の下などに引っ越しするという。広い開放空間に造られる引っ越し巣は一抱えもあるような巨大な巣へと発展していき、9月に至れば働き蜂の数が1000頭を超えることもあるそうで、次世代を担う大切なハチが育てられる時期に働き蜂の数が最大になり巣の守りも鉄壁になるようにプログラムされているという。その時期が秋の行楽シーズンの盛んな時期にあたり、スズメバチの巣を刺激したことにより一度に多数のスズメバチに刺されて命を落とす事故が続いてしまうのだという。そしてスズメバチによる刺傷リスクは10月下旬に新女王蜂が離巣し交尾を終えて越冬に入るまで続くので油断は禁物だという。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023年08月05日 03時26分01秒
コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

砥部焼祭り@ Re:減税派の方が少数だといわれているが・・・(04/17) 砥部焼祭りについては、 0896240183 をど…
スマホ@ Re:ディールの好きな大統領といっても・・・(03/31) スマホの知りたいことは、0896244450 か…
aki@ この様な書き込み大変失礼致します 日本も当事国となる台湾有事を前に国民の…
aki@ Re:速歩をはじめよう・・・(03/17) この様な書込大変失礼致します。日本も当…
aki@ Re:能登半島地震で行われていること・・・(01/16) この様な書込大変失礼致します。日本も当…

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: