仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

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2023年12月13日
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 私たちが食べたり飲んだりしたものは胃や腸で消化・吸収され、栄養分が代謝されるときその化学反応に伴い熱が生じるのだが、飲酒時も同様でお酒に含まれるエタノールは胃や腸から吸収され肝臓で代謝され分解される際に熱が生じるという。私たちの体には体温を一定に保つ仕組みが備わっており、飲食によって大幅に体温が上昇することはないが、お酒を飲んで体が温まったと感じるのは体内で生じた熱に対し脳の視床下部にある体温調節中枢が「熱い」と判断するためだという。お酒を飲んで暑く感じたり顔や手足が赤みを帯びたりするのは熱を逃がそうとする体の一時的な反応で、お酒を飲んでも体温は上がらないものの寒い季節になると一時的な体内温度の上昇を求め飲酒量が増加傾向にあるということのようなのだ。

 最近の研究ではがんや高血圧・脳出血・脂質異常症などのリスクは飲酒量に比例して上昇することがわかっていて、厚生労働省では生活習慣病のリスクを高める飲酒量として1日あたりの純アルコール換算で女性では20g以上男性では40g以上としている。この1日あたりの純アルコール換算20gの場合だとビールでは500mlだし、25度焼酎では110mlのワイン2杯に日本酒1合弱程度が相当するそうなのだ。体に入ったアルコールはまず肝臓で分解され「アセトアルデヒド」という毒性物質に変換されるのだが、その後に酢酸という無害な物質にさらに分解されて血中に入り全身を巡りながら汗や尿として体外に排出されるという。適度な飲酒量の場合はこの過程がスムーズなので頭痛や二日酔いは起きないというのだ。

 しかしアルコール類を過剰に摂取すると大量の「アセトアルデヒド」が体内に発生し肝臓で酢酸に分解する処理が追いつかなくなり、そのまま血液中に流れ出てしまうのだという。血液に乗って全身を巡る「アセトアルデヒド」の毒性により、頭痛や吐き気・動機・つらい二日酔いが起こるだけでなく、広がった血管からは水分が漏れ出し血管を取り巻く組織や脳にむくみが生じて神経を圧迫するためアルコール頭痛を発生させるのだという。またアルコールを大量摂取すると脳が萎縮する「ウェルニッケ脳症」を発症するリスクが高まり、「ウェルニッケ脳症」になると脳幹部に微小な出血を起こし、細かい眼の震えが出る眼球運動障害や意識障害だけでなく、ふらつきといった「失調性歩行」など様々な症状が急激に出現するのだという。

 アルコールが体から抜ける時間は個人によって異なり、医学的には「体重1kgあたり1時間で約0.1gのアルコールを分解する」と考えられており、同じ量のお酒を体重60kgと80kgの人が飲んだ場合は80kgの人の方が早くアルコールを分解できると考えられている。体重はあくまでも目安で肝臓にアルコール分解酵素をどれだけ持っているかによって変わり、特に日本人は分解酵素の活性が弱くお酒に弱い人が多い人種といわれているそうなのだ。肝臓機能は年齢とともに低下しアルコールの分解スピードも遅くなるが、アルコールの分解速度のピークは30代といわれその後徐々に処理能力は衰えるため、医師は「若い頃と同じ飲み方をしている方は要注意でお酒が好きで比較的お酒に強い方には特に気をつけてほしい」という。





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最終更新日  2023年12月13日 03時23分17秒
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