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2022年06月23日
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テーマ: ウクライナ(157)
カテゴリ: ロシア、ソ連
 プーチン大統領は、大ロシアの復活を目指しウクライナ侵略戦争を始めた。
 クリミア半島のときのように、速やかな占領を目指したのだろう。
 あわよくば旧式兵器を消費することで一掃し、最新兵器への入れ替えをすすめ、自国の兵器の優秀性を示し、輸出振興につなげることも考えたのかもしれない。
 捕らぬ狸の皮算用をしたかは定かでないが、実践は兵器の実力を示した。
 ロシア製兵器で欧米の兵器に対抗することはできない。
      ​
ロシア軍が開発中だと言う
Daniel Brown
Sep. 24, 2017 Business Insider
 プーチン政権が2000年に誕生して以来、ロシアの軍需産業は明らかに活気を取り戻している。しかし同時に、次世代の兵器に関して、技術的に実証されていない、滑稽とも思える開発計画を次々と明かしてきた。
 こうした誇張や「半分だけの事実」、あるいは全くの嘘が続々と繰り出されるのには、おそらくさまざまな理由があるのだろう。
 その主な理由として、「プーチンとその取り巻きがこだわる国家の威信と狂信的愛国心」を挙げるのは、米外交専門誌ナショナル・インタレスト(National Interest)だ。もちろん、広報上の戦略という面もあるだろう。ロシア製兵器のすごさを、見込み客にアピールしようとしているわけだ。
 理由は何であれ、「とんでもない兵器」の開発計画がここ数カ月で少なくとも5つ発表されている。以下、紹介していこう。
  ―  引用終り  ―
     ​
 以下記事からタイトルだけ抜き書き。
1.火星でも走行可能な戦車「T-14アルマータ」
2.宇宙を飛ぶ次世代迎撃戦闘機「ミグ41」
3.排水量11万5000トンの航空母艦
4.宇宙から核攻撃可能な爆撃機
5.アメリカ沿岸の海底に埋め込んだ核ミサイル
     ​
 これらの根拠の乏しいハッタリに騙されたふりをして、各国の軍関係者は、対抗策、装備の現代化が必要であるとして、自国の軍事予算獲得に奔走する。
 これらの悪質なハッタリやデマは、実際の戦闘が行われることで事実の一端、現状が明確となる。
     ​
ロシアがアピールする最新兵器は「はったり」? 
2022/6/5 AERA dot.
 SF映画のようなレーザー兵器を投入したりミサイル防衛網の突破をもくろむ極超音速ミサイルの発射を行ったりしたかと思えば、半世紀前に製造された戦車をよみがえらせる――ロシア軍の兵器の運用は謎めいている。その裏には何があるのか、ロシア軍の兵器に詳しい軍事評論家の藤村純佳さんに聞いた。
  …  (略)  …
「開戦当初、ロシア軍の電子戦装備や防空システムの活動がかなり低調だったのですが、その要因の一つとして、燃料不足で発電機を十分に動かせなかったことが指摘されています。
 ウクライナ軍は脆弱なロシア軍の補給路を断ったため、燃料が届かなかった。通常の電子戦装備以上に燃料を消費するであろうレーザー兵器を前線で使うのは、兵站(へいたん)上の負担が非常に大きい」
 基地などの拠点防衛用にレーザー兵器を使用するのであればまだ理解できるが、これを前線に投入するのは現実的ではないという。
「機動的な動きが要求される前線にレーザー兵器を持ち込んだところで、従来の防空システムさえまともに運用できないのに、本当に役に立つのか、かなり疑問です」
     ​
■「極超音速」の信憑性
 やはり4年前に公表された新兵器に極超音速ミサイル「キンジャール」がある。
 今年3月19日、ロシア国防省はウクライナ軍の弾薬庫を「キンジャール」を使って破壊したと発表した。
 藤村さんによれば、キンジャールはロシア軍が開戦当初から使ってきた地上発射型の短距離弾道ミサイル「イスカンデル」の空中発射型にすぎないという。
「要するに、イスカンデルを航空機に搭載できるように少し形を変えただけです。一般的な極超音速ミサイルの定義は、極超音速で上下左右に機動するもので、それによってミサイル防衛網を突破することを目的とします。しかし、キンジャールの元となったイスカンデルはそれに当てはまりません」
  …  (略)  …
     ​
■新兵器「心臓部」は欧米製
「ほかに目新しい兵器といえば、ロシアが以前から開発してきた攻撃型ドローン『オリオン』がありますが、あまり活動しているようには見えません」
 ロシア側が「最新」や「高性能」であると標榜する新兵器の数々。だが、実態として開発が進んでいなかったり使われなかったりする背景には、半導体を中心とした部品不足が影響している。
「レーザー兵器やミサイルもそうですが、ロシアは心臓部に組み込む半導体を欧米に依存してきました。それが経済制裁で入手できなくなり、製造やメンテナンスが困難になっている。『新兵器』の使用はどんどん少なくなっていくと思われます」
 戦車にしても、新しいタイプはウクライナ軍との戦闘でほとんどが失われた。
 そんな中、英国防省は5月27日、ロシア軍が約50年前に製造されたT-62戦車をウクライナ南部に配備した可能性があると発表した。半世紀も前につくられた戦車、ということだ。
  ―  引用終り  ―
     ​
 現用兵器の脆弱さは、最新兵器への不信感につながる。
 ロシアが最新兵器を喧伝に努めるのは、抑止力としての役割とともに、ロシアが世界第2位の兵器輸出国だからに他ならない。
 ここ数年、ロシアは630機以上のSu-30前線戦闘機を生産し、ロシア航空宇宙軍だけでなく、アルジェリア軍、アルメニア軍、中国軍、インド軍にも提供している。
 最も多くのSu-30戦闘機を購入したのはインド。
 ロシアから300機以上を購入し、注目すべきことに41機のMiG-29K/KUB艦上戦闘機が配備されている。
 米国製に比べて安価なロシア製の兵器を数多く導入しているインドが、ウクライナ侵略戦争にともなうロシアの経済制裁などに消極的な理由のいったんと考えられている。
 インドの仮想敵国は中国であり欧米の兵器に対抗するのでなく中国と戦うならロシア製兵器も有効化もしれない。
     ​
ロシアが撃つミサイルは
10発のうち2、3発は飛ばないか途中で失速
2022/06/07 PRESIDENT Online
<ロシア空軍は物量だけで、精度や作戦はベトナム戦争以後兵器も戦術も飛躍的に進化させた米軍の30年前のレベル。ウクライナからルーマニアに続くザトカ橋を10回近く空爆して破壊できなかったのがその証拠だ:ウィリアム・アーキン>
 ロシア軍がウクライナ攻撃に使ったミサイルの数は第2次世界以降の最多を記録している。だが、航空戦の専門家が指摘するように、投じた物量の割に、ロシア軍の挙げた戦果はあまりに乏しい。本誌が独占的に入手したデータもそれを裏付けている。
「この恐るべき数字を見てほしい。わずか2カ月余りで、ロシア軍はわが国の都市や町や村に2154発ものミサイルをぶち込んだ」ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は先週そう訴えた。「ロシアの爆撃は昼も夜もやまない」
  ―  引用終り  ―
     ​
 膨大な航空戦力を投じてはいるが、いまだロシア軍は制空権 航空優勢を掌握してないので、高価なミサイルを多用することになる。
 ウクライナ軍の使う欧米製の歩兵携行型地対空ミサイルの餌食となっている。
 ロシア軍の戦車、装甲車は、欧米製の携行型対戦車兵器で吹き飛んでいる。





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最終更新日  2022年06月23日 21時52分43秒コメント(0) | コメントを書く


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