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2023年06月16日
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テーマ: ウクライナ(157)
カテゴリ: ロシア、ソ連
 「そんなことは開戦当初から分かっていた」という向きも多いのだろうが、ウクライナ侵略戦で米国が数々の戦果を獲得している。

 2023年6月6日、ウクライナに武力侵攻したロシアを支援するイラン、中国の個人と団体に制裁を科すと米国が発表した。
 世界一の兵器開発国である米国の地位を守ることにつながるので、米国内の合意が得られやすいのだろう。
 ウクライナア侵略戦争で多くのメリットがあった米国は、反米国家である中国、イランへの締め付けをさらに強化できる環境となった。
     ​
米、イランや中国の個人・団体に制裁
ミサイル開発支援で
ロイター編集
2023年6月7日 ロイター
 米国は6日、イランや中国、香港の数十の個人と団体に制裁を科すと発表した。イランのミサイル開発や軍事計画を支援するために主要な部品や技術の調達などを手助けしたと非難した。
 駐北京のイラン国防担当官も制裁の対象に含まれる。米財務省によると、イラン向けに中国からの軍事関連調達を調整したという。
  ―  引用終り  ―
     ​
 米国のバイデン大統領はウクライナへの軍事的支援を小出しにしているが、このことでロシアのウクライナ侵略戦争を長引かせる効果が得られている。
 ・米国製兵器にロシア製兵器が劣ることを印象付けた
 ・ロシアのエネルギー資源戦略を粉砕した
 ・NATOの求心力を高め、加盟拡大を促進した
 ・ソ連・ロシア製兵器を基盤として軍備を整える中国、インドへの安全保障面の牽制効果が得られた
 親ロシア・CSTO諸国をロシアから切り離すことができたが、全体主義国家の中国寄りになると思われるので、今のところ外交的勝利とは言えない。
     ​
 ウクライナ侵略戦争が長引けば長引くほど、ロシアは軍事力と経済力が低下する。ウクライナへの軍事的アドバイスを通じて、ロシア軍の実力に関する情報を米国は得られる。実戦で数多く使用することで、兵器の能力・不具合に関しても情報を収集できる。崩れかけたエネルギー覇権も取り戻せた。
 米国は金を使っているが、既に戦わずして勝っている。米国の覇権が高まっていく客観的情勢であり、まだまだ金のかけがいがある戦いだ。クリミヤ半島奪還までウクライナ・ゼレンスキー大統領に頑張って欲しいところだろう。
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 ウクライナ侵略で旧ソ連の復活をすすめようとこころみたロシア・プーチン大統領の妄想も、米国が仕掛けた罠だったのか?
 勝ち目のないロシア・プーチン大統領の戦いは続く。
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 破壊で大量の炭酸ガスが無駄に消費され、復興で炭酸ガスが大量に排出される。武力紛争も、各種の競争も地球環境には負荷となるばかりだ。






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最終更新日  2023年06月16日 06時00分11秒
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