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2024年03月14日
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テーマ: 宝塚観劇(63)
 2023年内に予定されていた宙組の東京公演は、全日程が中止となった。
 宝塚歌劇団は、陸上自衛隊のセクハラ問題と同様のように、パワハラによる自死が現代の社会倫理ではけっして許されないことに気づかなかったのだろう。
 理事長の首を挿げ替えれば済む問題ではない。
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 宝塚歌劇団のパワハラの実態が少しずつ明らかにされている。
 宙組に“いじめ文化”を根づかせたのが元トップスターの真風涼帆だと『週刊女性』は報じた。
 歌劇団は遺族との話し合いなどを経て、第三者委員会による報告書の実質的な取り下げ、事実関係など再検討を開始した模様。
 宝塚歌劇団は2024年4月に予定していた宝塚歌劇110周年記念式典、10年に1回開催される「大運動会」を中止にした。
 2024年2月23日、宝塚歌劇団の25歳の劇団員が死亡し、遺族側が、パワハラにあたる行為があったなどとと主張している問題で、歌劇団側は、一部がパワハラにあたることを認め、遺族側に伝えていたことが報じられた。

 3月5日、宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)は、昨年急死した俳優が所属していた宙組が5月から上演予定だった公演を見合わせると発表した。上演作品や時期が決まり次第、改めて発表するとしている。

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「トップスターが怖すぎて失神」
週刊女性PRIME  2023年12月11日 21時0分
 「劇団と、パワハラを行った上級生が真実を認め、謝罪することを求めます」
 悲痛な訴えである。9月に亡くなった宝塚歌劇団員のAさんの家族が、11月に行われた劇団幹部の会見に反論する形で意見書を提出した。
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LINEのやりとりを公開
 「劇団側は過重労働を認めたものの、パワハラはなかったと主張。それどころか“(パワハラの)証拠となるものをお見せいただけるよう提案したい”と11月の会見で開き直っていたんです。それを受けて12月7日に遺族側の代理人弁護士が会見を開き、パワハラの詳しい経緯を説明。証拠となる故人の生々しいLINEのやりとりも公開しました」(スポーツ紙記者、以下同)
 意見書には「自分たちの都合の良いように真実をすり替え、娘の尊厳をこれ以上傷つけるのはやめてください」という家族の言葉もあった。劇団側の不誠実な姿勢が、事態をさらに悪化させている。
 「Aさんが所属していた宙組の東京公演は年内予定されていた全日程が中止に。理由は“劇団員が舞台に安心して立てる状態ではないため”と説明しています。12月5日の雪組公演でも、途中で幕が下ろされ、中断するという“事件”がありました。トップスターの彩風咲奈さんが過呼吸になってしまったことが理由だと報じられています」
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 12月1日には演出家の藤井大介氏が劇団理事を辞任。『週刊文春』の記事が原因のようだ。
 「11月28日に花組の団員が今後に関する話し合いの場を設けたそう。終わった後に、なんと藤井さんが上級生たちと“酒盛り”を始めたというんです。“こんな時にお酒を飲むなんて!”と下級生が抗議。劇団側も厳正に対処せざるをえなかったのでしょう」
 宙組に“いじめ文化”を根づかせたのが元トップスターの真風涼帆だと『週刊女性』は先週号で報じたが、組替え前にいた星組でも“暴君”だったという。
 「真風さんは先輩にあたる当時のトップスターと一緒になって、相手役に厳しい“指導”を行っていたそうです。開演前に精神状態が限界に達した相手役が過呼吸になった時、真風さんは彼女を気遣うどころか、“早く(症状を)治めて。幕を開けないとお客さんに失礼”と言い放ったんだとか。星組は体育会の気質が強いといわれています。元星組の天彩峰里さん、芹香斗亜さんなどが組替えで移ってきたことで、宙組が変わってしまったのかもしれません……」(宝塚関係者、以下同)
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“うちは難しいことはわからへん”
 真風は2015年に宙組に移籍し、2017年にトップスターに。
 「そのころから威圧感がすごかったようで、あるタカラジェンヌは本番直前に彼女の姿を見るや否や“失神”してしまったそうです。よほど真風さんという存在が怖かったんでしょうね」
 真風が横暴になっていったのは、周りが助長した面もあったらしい。
 「真風さんのトップスター時代に宙組の組長を務めていたのが寿つかささん。本来は組内の問題を解決する立場ですが、寿さんは“うちは難しいことはわからへん”と言って、パワハラや過重労働を見て見ぬフリ。宙組内での真風さんはどんどん“王様化”していったそうです」
 今年6月に真風が退団し、代わりにトップスターに就任したのが芹香斗亜だが、同情の声も上がっている。
 「一部ではパワハラの“主犯格”とされていますが、それはちょっとかわいそうな気もします。真風さんの長期政権下では、芹香さんも“指導”を受けていました。芹香さんは17年目でトップスターになった苦労人です。彼女は下級生に対して厳しいですが、真風さんほどの高圧的な態度はとっていないというのが劇団スタッフの印象です」
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 Aさんをヘアアイロンでヤケドさせたとされる天彩峰里も、かつては被害者だった。
 「以前から、退団前の真風さんやほかの上級生から“指導”を受けて泣いていて。疲れた顔をするようになりました。もちろんAさんにしたとされる行為は許されないものですが、彼女も悪い“伝統”を受け継いでしまったのかも」
 宙組の“いじめ文化”をつくった真風は、退団後にソロとして芸能活動を始めている。
 「真風さんは退団後、新しく公式ファンクラブを立ち上げました。年会費は入会金と合わせて4000円からですが、年会費20万円の会員は、真風さんと旅行までできるそう。まずはファンクラブビジネスでちゃっかりお金を稼ぎたいようです」
  …  (略)  …
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“宙組解体”の可能性
 宝塚歌劇団に演出家・藤井大介氏が理事を辞任したことに関する事実確認と、今後宙組が解体される可能性などに関する質問状を送付すると、
 「12月1日付で記載の者が理事を退任したことは事実です。退任理由につきましては、回答を差し控えさせていただきます。(宙組の解体について)現時点で、その予定はございません」
 との回答を得た。悪循環を止めるためには、劇団がパワハラやいじめがあったことを認め、生まれ変わる道筋を示さなければならないはずだ。
 「遺族側は、15のパワハラ行為があったことを指摘しました。今年2月にヘアアイロン事件が報じられた後、Aさんは真風さんを含む上級生4人から呼び出されて執拗に問い詰められたといいます。劇団幹部はそれを黙認し、遺族の訴えを無視した。当事者としての責任感があるとは到底思えません」(前出・スポーツ紙記者)
 遺族の代理人弁護士は、「パワハラを認めて謝罪しない限り、本件は絶対に解決しない」と強調した。劇団は、事態が危機的な段階にあることを理解しているのだろうか。「宙組で起こった“いじめの連鎖”で劇団員が亡くなったんです。年内に予定されていた芹香さん主演のお披露目公演が中止になったことの意味は大きいと思います。劇団がこれまでのような対応を続けていれば、最悪の場合“宙組解体”の可能性もあるのではと囁かれています」(前出・宝塚関係者)
  ―  引用終わり  ―
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 12月19日、宝塚歌劇団と遺族側の2回目の面談が行われた。
 この交渉に先立ち、歌劇団側は「上級生からのいじめやハラスメントは確認できなかった」とする調査報告書を、遺族からの要請を理由に公式ウェブサイトから削除していた。
 遺族側の代理人によると、歌劇団側は、遺族が12月に示した「15のパワハラ行為」を指摘する意見書を踏まえ、死亡に至った事実関係と評価を再検討するものと考えられるとのこと。
 次回の面談は来年1月半ばごろまでに行われる見通し。
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 遺族側に“事実関係再検討”
2023年12月20日 NHK
 宝塚歌劇団に所属する25歳の劇団員が死亡した問題で、遺族側の代理人弁護士は、19日歌劇団側と2回目の面談を行い、歌劇団側から調査報告書の内容にかかわらず、事実関係を再検討するという趣旨の説明を受けたことを明らかにしました。
 宝塚歌劇団の宙組に所属していた25歳の劇団員が、ことし9月に死亡した問題で、歌劇団は先月、長時間の活動などで強い心理的負荷がかかっていた可能性は否定できないとする一方、いじめやパワハラは確認できなかったとする調査報告書の内容を公表しました。
 これに対し、遺族側の代理人弁護士は上級生からのパワハラの証拠だとする劇団員と家族とのLINEのやり取りなどを公表するとともに、調査報告書の問題点を指摘した意見書を歌劇団側に提出し、謝罪と補償を行うよう改めて求めています。
 こうした中、遺族側の代理人弁護士は20日、「経過報告」とするコメントを発表し、歌劇団側の代理人と19日に2回目の面談を行ったことを明らかにしました。
  ―  引用終わり  ―
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 12月27日、彩風咲奈さんの退団会見に同席した宝塚歌劇団の村上浩爾理事長が宙組に所属する有愛きい氏が9月30日に急死した問題を巡って謝罪した。
 村上理事長が記者会見に臨むのは、12月1日の就任後初めて。専務理事時代の 「(遺族が)その様に仰るなら、(火傷の)証拠を見せて頂ける様に提案したい」と記者に答えた姿勢とずいぶんな変わりようだ。
 一つの見解に固執せず、機をみて姿勢を変えることは、弁護士など法律家のアドバイスもあったかもしれない。
 村上理事長は「ご遺族との話し合いは具体的な時期を言えず申し訳ない。お知らせできる段階になれば報告する」と語った。一方、「退団会見なので、(退団以外の)コメントは差し控える」とした。
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宙組〝解体〟に現実味、宝塚の俳優急死問題
110周年式典&大運動会が中止
2023/12/22 夕刊フジ
 宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の宙組に所属する俳優の女性(25)が急死した問題は、いまだに波紋を広げている。歌劇団と遺族はいまだ主張が平行線のままで解決の糸口は見えない。そんな中、来年に予定されていた110周年の記念式典も中止に。このままでは宙組の解体も現実味を帯びてきそうだ。
 歌劇団は、来年4月に本拠地・宝塚大劇場で予定していた宝塚歌劇110周年の記念式典を中止すると発表。さらに大阪で開催予定だった10年に一度の「大運動会」も中止となった。
  …  (略)  …
 さらに歌劇団に公演の再開中止を求める脅迫めいた内容の複数の文書やメールが届いていたことも明らかになったのだ。脅迫文は女性の死後、メールや手書きの文書で届くようになったという。
 「そんな中、歌劇団は、 11月に外部の弁護士らによる調査報告書をホームページで公表していましたが、これを取り下げました。 もとから遺族側は、いじめやパワハラはなかったと結論づけた調査報告に反発しており、歌劇団側も事実上の再調査を行う方針だというのです」と先の女性誌編集者は話す。そしてこう続ける。
  ―  引用終わり  ―
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 遺族側の代理人弁護士は、調査報告書の問題点を指摘する意見書を提出し、上級生や劇団幹部らによるパワハラにあたる行為が15件あったと主張していた。
 2024年2月23日、歌劇団や歌劇団を運営する阪急電鉄が、その一部がパワハラにあたることを認め、遺族側に伝えていたことが関係者への取材で分かったとNHKが報じた。
 宙組を解体は遺族の望むところではないし、問題は何も解決しない。
 宝塚歌劇団各組が通常の活動に復帰するためには、できるだけ早期のパワハラ再発防止策の発表が望まれる。
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宝塚歌劇団 公式サイト
https://kageki.hankyu.co.jp/star/cosmos.html
宙組
https://suzuho-makaze.com/
Vrai Vent
真風涼帆 オフィシャルファンクラブ








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最終更新日  2024年03月14日 06時00分15秒
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