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2024年03月24日
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 2023年11月17日、大手総合商社の伊藤忠商事は、「ビッグモーター社が運営する事業について再建の可能性を検証するために、これよりデューデリジェンスを開始する」と発表した。伊藤忠商事のほか、子会社の伊藤忠エネクス、投資ファンドのジェイ・ウィル・パートナーズ(JWP)の3社がビッグモーターと資産査定(デューデリジェンス)の独占契約を結び、来春までに買収の可否を判断する。
 買収の前提条件は、ビッグモーター株の100%を握る兼重宏行・前社長ら創業家が経営に一切関与しないこと。
 12月26日、伊藤忠商事の石井敬太社長は産経新聞のインタビューに答え、再建支援を検討している中古車販売大手ビッグモーター(BM)について「過去のビッグモーターと、再生されるビッグモーターを一度分けなければならない」と指摘した。BMの中で長年にわたりこびりついた宿痾を切り取った上で、優良資産だけを分離して別会社化を図る構想を明らかにした。BMの不正行為に対する補償対応などは創業家側が負うべきだとの考えも強調した。
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 ビッグモーターは民間車検場としての指定取り消し処分が下されたほか、損害保険代理店としての登録も抹消され、様々の浮腫叔父により顧客離れが加速している。
 2024年2月28日、ビッグモーターの保険不正請求に破格関与した損害保険ジャパンの西澤会長が退任することが報じられた。
【独自】
ビッグモーターによる不正請求問題などを受け
 ビッグモーターによる不正請求問題や企業向け保険の保険料を事前に調整していた問題を受け、損害保険ジャパンの西澤会長が退任する意向を固めたことがJNNの取材で明らかになりました。
 損保ジャパンは企業向け保険の保険料を事前に調整していた問題で、去年12月に損保大手3社とともに業務改善命令を受けたほか、ビッグモーターの不正請求問題でも先月、親会社のSOMPOホールディングスとともに業務改善命令を受けています。
 関係者によりますと、一連の問題を受けて、損保ジャパンの西澤会長が退任する意向を固めたということです。
 西澤氏は2016年から2022年3月末まで社長を務めていました。
 ビッグモーターの不正問題では先月、損保ジャパンの白川社長が退任したほか、13年以上、グループを率いてきたSOMPOホールディングスの櫻田グループCEOも3月末での退任を表明しています。
  ―  引用終わり  ―
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 3月6日、伊藤忠商事が、保険金の不正請求で経営難に陥っている中古車販売大手ビッグモーターを支援することを正式に決め、同社などと契約を結んだと発表した。4月後半に店舗や整備工場など主要事業を引き継ぐ新会社を発足させ、再建に当たる。伊藤忠は新会社に200億円を出資する方向で検討している。
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中古車販売など新会社へ
2024/3/6 毎日新聞
 伊藤忠商事は6日、中古車販売大手ビッグモーター(BM)と事業再建に向けた契約を締結した。伊藤忠は投資ファンドなどと新会社を設立し、自動車保険の保険金不正請求問題を起こしたBMの中古車販売事業など主要事業を引き継ぐ。BMの創業家は新会社に関与しないという。
 伊藤忠、国内投資ファンドのジェイ・ウィル・パートナーズ(JWP)と、伊藤忠の子会社で燃料事業などを手がける伊藤忠エネクスの3社は、4月後半をめどに新会社を発足する。会社分割方式により、新会社が主要事業を担う。中古車販売の優良店舗や整備工などの社員も引き継ぐ。譲渡額は非公表。
 伊藤忠は昨年11月、3社連合でBMから独占交渉権を得て、事業再建の可能性を探るための資産査定(デューデリジェンス、DD)を進めてきた。その過程で、BMには店舗網などの顧客接点の多さ、膨大なデータ蓄積による効率的な仕入れなどの強みがあると判断した。
 伊藤忠は輸入車などを販売する「ヤナセ」や、レンタカー事業を手がけるリース大手、東京センチュリーに出資しており、グループ事業との相乗効果があると見込んだ。また、伊藤忠子会社の来店型保険ショップとの連携もグループの利益拡大につながるとみている。
  ―  引用終わり  ―
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 伊藤忠商事は、中古車市場は、規模が大きければ相場が動かせるという事実に大きな魅力を感じたのかもしれない。
伊藤忠商事 プレスリリース
2024年3月6日
 伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区)と伊藤忠エネクス株式会社(本社:東京都千代田区)は、2023年11月17日公表の通り、株式会社ジェイ・ウィル・パートナーズ(本社:東京都千代田区)とともに、株式会社ビッグモーター(本社:東京都多摩市、以下「BM」)が運営する事業について再建の可能性を検証してまいりました。その結果、事業再建が可能であり、かつ取組意義があると判断し、本日、関係者間で事業再建に向けた契約を締結いたしました。会社分割方式により、BMの主要事業を新会社に承継する予定です。今後、所定の条件が充足されたのち、速やかに新会社として再出発を図ります。
  ―  引用終わり  ―
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 3月8日、ビッグモーターが再建計画や借入金返済計画などを銀行団と協議すると報じられた。

 兼重宏一元副社長はマスコミの前に姿を現さずに幕が引かれるのだろうか。
 親が作った業界トップの会社を環境美化点検などを通じて「潰した」感想を聞きたいな。

 3月15日、自動車のコーティング加工などを請け負う業者に対し、買いたたきや保険契約の強制などをしていたとして、公正取引委員会は、下請法違反で中古車販売大手ビッグモーターと子会社ビーエムハナテンに再発防止などを勧告したと発表した。
 下請け業者にコーティング加工の発注単価の引き下げを一方的に要請し減額、ビッグモーターで車検を受けていない業者に対し、出入り禁止にすると伝えた上で、車検を受けさせた、 下請け業者に無償で店舗の展示車両のタイヤにワックスがけをさせた、新店舗オープンの際に協賛金を提供させたりしていたなどのケースが判明した。







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最終更新日  2024年03月24日 06時00分11秒
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