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さて今週からデモを開始させて頂いた、新型白内障手術機械のシグネイチャーですが、そのファーストインプレッションを個人的なメモ書きとして残しておきます。なお、本日の日記も眼科専門医向けのやや特殊な内容となっていますことをご了承下さい。一般の方向けにはこの後また新シリーズを予定しています。
1. US時の溝堀りがストレス無く快適に出来るようになった。シグネイチャーの前機種のソブリンを私は以前使用していたのだが、ソブリンは溝堀をするときに削っている面がガタガタになるという欠点があった。超音波発振を高いレベルで繊細にコントロールするのが難しいマシンという印象があったが、その悪癖は見事に解消されていた。
2. 楕円運動のエリプスの効果なのか、溝堀時に溝が少し自然に横に幅を持って掘れる様な気がする。そのためいわゆる「スリーブ蹴り」が発生しにくく、無理無く深い溝を作成できる。
3. 溝堀後のモードでも、エリプスの効果は確かにある。グレード3.75くらいの固めの核を今週2例したが、弾く事も無くジュルジュルとまでは言わないが無理無く吸えた。ただ硬い核に関しては今のところアルコン社のインフィニティにはやや及ばないと言う印象はある。今後のセッティング次第かもしれないが。
4. 核を4分割した後は、メーカーはベンチュリーポンプでの処理を推奨している。今週のOP7例中の1例のみで試してみたが、確かに効率良く処理できる感じはした。ただ、私は今までペリスタポンプのマシンしか使ってこなかったので、この点に関してはまだなんとも評価しにくい。
5. アボット社の白内障手術マシンは以前からそのペリスタポンプの精度には定評があり、具体的にはIAが良かった。前機種のソブリンも良かったが、今度のシグネイチャーは更に超絶品。IAに関しては間違いなくインフィニティよりも優れていると思う。ちなみにIAに関しては日本の二デック社のフォルタス(CV30000)もかなり良い。
6. まとめると、USに関してはこの1週間の経験ではインフィニティの方が上、IAはシグネイチャーの方が上。ただどちらのマシンも極めて高いレベルに仕上がっており、実際にどのマシンを購入するかということについては楽しい悩みが増えた、と感じている。来週も引き続きシグネイチャーをデモさせて頂けるので、本当に嬉しい。
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