全3件 (3件中 1-3件目)
1

スターティングメンバー 1 二 西岡 2 遊 川崎 3 中 青木 4 一 新井 5 指 阿部 6 三 村田 7 右 稲葉 8 捕 里崎 9 左 大村 投 ダルビッシュ 試合回顧 オーストラリア戦で投げ難さを見せたダルビッシュに対して女房役に里崎を起用。これは英断だと言っていいだろう。では投球・配球を振り返ってみようと思う。 1回。先頭にはストレートでカウントを取りにいったところをライト前へ運ばれたが、1アウト後はスライダーとインコースへのツーシームで後続をしっかりと抑えた。右打者が真ん中から外の速いボールに合わせてきている感があったため、良い判断だったのではないだろうか。 2回。先頭にホームラン性の大飛球(ファール)をライト方向に打たれた直後。結果死球だったが、インコースのツーシームは良い選択。ただ、ダルビッシュの調子を考えれば、これからのインコースの使い方が難しくなったのは確かだ。後続は変化球を使ってうまく処理した。2回を終えた段階で言えることは、ダルビッシュのストレートの制球が定まっていないことと、台湾打線が「真ん中から外寄りの真っ直ぐを逆方向に」という意識が見られることを踏まえ、外角へのスライダーを中心にツーシーム・フォークを巧く使った組み立てが有効だろうということだ。 3回。先頭にはストレートを3つ続けてノースリー(最後は1-3から遊直)。続く打者にはスライダー・フォーク・フォークで3球三振。2アウト後同じ配球で2-1。最後もフォークで三振。ストレートでカウントが取れないと判断し、変化球中心の組み立てに変わった。良い判断だ。 4回。先頭は変化球で打ち取る。続く4・5・6番にはストレートで押していく(速い球に意識付けさせる)傾向があった。これは変化球が増えてきたことで緩い球に張らせないこと、スライダーが抜けていることを踏まえての組み立てだろう。この回は全体的に制球が定まらず、里崎の苦心のリードが見て取れる。 5回。制球は定まらないが先頭はストレートで捻じ伏せる。続く打者はスライダー2つで三ゴロ。2アウト後スライダー5つで空振り三振。ストレートはいい当たりが多いだけに、やはりこちらの安心感がある。 6回。1アウトから今日最高のストレートが決まり空振り三振で2死。続く打者にはインコースのツーシームが甘く入りレフト前へ。そして4番チン・キンポウに外の真っ直ぐを逆方向に打たれ、逆転2ランホームランを浴びた。逆球気味の甘い球であり、ダルビッシュの失投ではあるが、外角のストレートへの意識が最も強く感じられる打者に最悪のボールを投じてしまった。一つインコースのツーシームでカウントを取っている以上、後は緩い球で仕留めれば良かったのではないか、と思う場面だった。 7回。味方が逆転し5点差がついたことで肩の力が抜けたのか、ボールのばらつきが軽減し、真っ直ぐが走りだした。際どい判定で四球を2つ出したが、打者の反応が明らかにストレート狙いであり、里崎はそれを見越して緩急をうまく使った。 8回。投手が藤川にスイッチ。全球真っ直ぐで三者凡退。里崎は1,2球変化球を要求したと思うが、藤川が首を振り、真っ直ぐにこだわって力勝負で捻じ伏せた。相手は完全に真っ直ぐに絞っているだけに冷や冷やしたが、日本球界最高のストレートは打ち崩せなかった。 9回。上原がマウンドへ。先頭はフォークに意識付けをした後、原点への真っ直ぐが決まり空振り三振。続く打者はエラーで出塁を許すが、最後は併殺でゲームセット。フォークでカウントを稼ぎ、相手に意識させたところで制球力抜群の真っ直ぐをコーナーに決めてまとめる。上原の武器であるフォークと真っ直ぐの制球力をしっかり活かした配球だった。 点差が広がったこともあり、藤川・上原に対してはそれぞれの持ち味を活かした組み立てが順当にされていたが、とにかく今日はダルビッシュの制球が定まらなかった。里崎は変化球主体に組み立てながらも、相手に絞らせないように真っ直ぐで押す場面も作りながら苦心のリードを続けた。構えたところにボールが来ないという状況は配球を本当に難しくすると思うが、何とか乗り越えてくれた。心からお疲れ様と言いたい。 それから大会開始前「打線は新井次第」と書いたが、しっかりと4番の役割を果たしてくれた。チーム全体としても、本当に集中して良いプレーを見せてくれた。 しかし、まだオリンピックでの金メダル獲得という目標のスタートラインに立ったに過ぎない。選手達には怪我無く、素晴らしいシーズンを送り、北京へ乗り込んでもらいたい。 最後に中継について。とにかく古田氏の解説が最高だった。配球だけに留まらず、宮本の好走塁、相手の守備位置による攻撃の選択肢、新井のバットの持ち方などその解説・指摘は微細を極め、聞いていて本当に有意義だった。「これぞプロ」という知識・観察眼は観ている者に改めて野球の奥深さを教えてくれる。出来ることなら今後全ての解説をお願いしたいくらいだ。「球界最高の捕手はやはり違う」、そんなことを思わされる3試合だった。 最後まで読んでくれた方・参考になったという方はもれなくポチっとお願いします。→ 野村スコープ応援クリック
2007年12月03日
コメント(7)

スターティングメンバー 1 二 西岡 2 遊 川崎 3 中 青木 4 一 新井 5 捕 阿部 6 指 村田 7 右 稲葉 8 左 大村 9 三 森野 投 成瀬 試合回顧 フィリピン戦の完封と4安打が判断を変えさせたのか、それとも最初から決めていたのかは不明だが、星野監督は阿部を選択した。先発がロッテの成瀬であるのにも関わらずだ。シーズン中からリードしている里崎であれば、彼の持ち味を知っている上に、成瀬も「普段通り」に近い気持ちで投げることが出来たのではないだろうか。 しかしながら、攻守に渡り阿部は充分な働きと輝きを見せた。では今日の配球を振り返ってみようと思う。 初回。先頭打者に対し、緩いボールをうまく使い全て外角球で空振り三振を奪った。 続く2番打者コ・ヨンミンはその配球を見て、外のボールに絞ってホームラン。コースは外一杯(高さはやや甘かったが)であり、決して簡単な球ではなかったことを考えても狙われたホームランと言っていいだろう。「狙い打たれたら100%捕手の責任」という野村監督の理論でいけばこれは阿部の責任だと言える。 2回。初回と一転して配球が素晴らしかった。 先頭イ・デホに対しては弱点と思われるインコースで追い込み、外のボール気味の真っ直ぐで三振。 続く打者には外で追い込みインコースで三振。初球の見逃し方(外に思い切り踏み込んでいた)から外角狙いであることが明白だったが、それをしっかり見越してのインコースへの真っ直ぐは大正解だ。初回に一発を浴びたことで韓国打線に外角への強い意識がある可能性が浮上した中で、インコースをうまく使った。初回払った授業料は2回に活かされた格好だ。 3回。2回のインコース使った組み立てが韓国打線に迷いを与えたのか、外角の緩急をうまく使って三者凡退。インコースを使うタイミングも的確だった。 4回。この回の失点はポテンヒットと成瀬の失投によるものなので省略(ツーアウト後川上にスイッチ)して、解説古田敦也氏の(打者コ・ヨンミンに対する)見事な解説を紹介。「打たれた球(外角のチェンジアップ)から入りましたね。普通ストレートを待っているので裏をかいたんですが、今の見逃し方だとセンター中心(センターから右狙い)ですね。攻めて(インコース使って)いいんじゃないですか」 狙い球を絞るタイプというのは、大概前の打席で変化球をホームランすると次打席は真っ直ぐ(或いは他の変化球)を狙うもの。外角のストライクからボールになるチェンジアップを悠然と見逃したことから「センター中心」であることを見抜き、インコースを使うべきと進言する辺りはさすがとしか言いようがない。 5回。1アウト後追い込みながら2ベースを許す。外角へのストレート系統で追い込んでいたいただけに緩いボール(スローカーブ)を使っても良かったという印象だった。2アウト後、2番コ・ヨンミンに対して2-3となるもののインローに最高のボールが決まり見逃し三振を奪う。古田さんの解説にもあったように狙いを完全に外に絞っていた中、インコースで3つストライクを奪っての三振。外はボールの誘い球でいい、という割り切りをもって攻めれば抑えられる打者であることが明確になった打席だった。 6回。2死1.2塁で岩瀬にスイッチ。最初の打者を歩かせるも、2死満塁からバックドア(ボールゾーンからストライクになるボール)のスライダーで1ストライク。2球目は外一杯の真っ直ぐで2-0。3球目は低目の真っ直ぐを外し2-1。そして岩瀬の最高の武器である右打者に対するインスラで空振り三振。外を攻め続けた後だけにより効果を増した印象だった。ナイスリードと言っていい。 7回。1死1塁でコ・ヨンミン。インコースを2つ続けて追い込み、1球外に外し、最後はスライダーで仕留めるという順当な配球。続く打者もしっかりと抑えて無失点。 8回。捕手が矢野に交代。ヒットと死球の後、送りバントで2.3塁。1点を返され2死2塁の場面。フルカウントからインスラを投じるが、これは読まれていたという印象だ。レフト前へ運ばれ1.3塁。続く代打パク・キョンワン(2度のホームラン王経験者)に対してインコースを3つ続けた後に外でカウントを稼ぎ、最後はインコースの真っ直ぐで見逃し三振に斬ってとり、ピンチを脱出した。しかし外野の頭を越されれば逆転も、という場面だけにこのインコースの多用は結果オーライのギャンブルと言え、疑問の残る配球であった。 9回。内外をしっかりと付き、フォークも効果的に決まった。危なげの無い投球・配球だったように思う。 全体的に韓国打線は外角狙いと内角が苦手な打者が目立った。厳しいボールには避けずにあたりにくるあたりがそれを証明しているのではないだろうか。今日の勝利・配球の分かれ目となったのは奇しくも初回のホームランに寄る失点だったのではないだろうか。そこから阿部は外一辺倒の配球から大胆且つ有効にインコースを使い始めた。これが韓国打線の穴と狙いをを浮き彫りにし、明確な意図を持っての配球を可能にした。 試合全体を振り返ると、これほどまでに手に汗を握っての観戦は久しぶりだった。国際舞台の厳しさ、難しさ、そして何と言っても野球の楽しさを存分に堪能させてもらった。 しかし、まだ北京への切符を手に入れたわけではない。明日も気を緩めることなく、最高の試合を見せてほしいと思う。 最後まで読んでくれた方はもれなくポチっとお願いします。→ 野村スコープ応援クリック
2007年12月02日
コメント(5)

スターティングメンバー 1 二 西岡 2 指 井端 3 中 青木 4 一 新井 5 捕 阿部 6 三 村田 7 右 稲葉 8 左 大村 9 遊 川崎 投 涌井 予想以上に実力差があり、見ていて退屈この上ない試合ですが、一応感想を。 相手打線はストレートに絞って「1・2・3!」という感じでスイングしていたので、序盤カットボールやカーブに全くタイミングがあっていなかった。本当は阿部が涌井のシュートをどう活かすかを見たかったのだが、外を丁寧に攻めれば点を取られることはないというレベルだったので残念ながら確認出来ず。 気になったところは4点。 1つ目はグラウンドの状態。イレギュラーが目立ち、ランナーが足を取られるような質感なので明日以降の戦いが多少心配だ。一つのエラー、盗塁死で流れが変わりかねないので最後まで集中して欲しい。 2つ目は井端のリズム。普段はショートで内野の要としてプレーしているだけにDHでの起用が彼のリズムを崩さないか。 3つ目は青木の状態。体勢を崩されての内野ゴロが目立った。バットコントロールの巧い打者だけに、格下相手に内容の悪い凡打が気に掛かる。 4つ目。ここが一番気になるところだが、先発捕手が阿部であったこと。明らかに格下のフィリピンが相手だから阿部でいける、と踏んだのか。それとも里崎よりも阿部が上だと判断して起用したのか。シーズン中から星野監督は「阿部は配球がよくなった」と口にすることが目立ったが、里崎よりも上だと考えているのだろうか? だとしたら過大評価ではないだろうか。確かに入団当初よりは良くなっているかもしれないが、私は星野監督が配球の権威だとは思っていないし、野村監督も里崎を非常に高評価しいていたので尚更そう思う。確かに打撃では阿部が上だが、守り勝つ野球をするのであれば里崎を起用すべきだろう。 明日以降の起用法を見てみなければ分からないが、もしも韓国戦・台湾戦でも里崎を起用しないのであれば、私と星野監督では捕手観というか、配球に関する考え方に大きな差異があるということだ(当然どちらが正しいとか、そういう話ではない)。もちろん阿部が起用されても、無事に勝ってくれればそれでいいのだけれど、その采配・起用法にも注目したい。 最後まで読んでくれた方はもれなくポチっとお願いします。→ 野村スコープ応援クリック
2007年12月01日
コメント(4)
全3件 (3件中 1-3件目)
1