のぽねこミステリ館

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2008.02.29
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~文春文庫、2007年~

 文庫の背表紙では「ミステリー」とあります。読者を見事にだますという意味では「ミステリー」だと思うのですが、作中人物自身は特になんらかの事件(事柄)についての謎に直面するわけでも、謎解きをするわけでもなく、はて、「ミステリー」という言葉の定義を考えます。
 一方、「甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説―と思いきや、最後から二行目(絶対先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する」という背表紙の言葉はまったくその通りです。
 仕掛けのある青春小説、恋愛小説として読みましたが、一番面白いのはなによりその仕掛けです。見事にだまされましたし、とても楽しく読みました。

 本書は、綿密な伏線を張り巡らせているという意味で、「ミステリー」に分類されるのでしょうか?
 たとえば、鷺沢萠さんのある短編など、恋愛小説として読みながら、ラストで物語の表情ががらりと変わるという作品もあります。なんとなく、本書もそんな感じで読みました。
『匣の中』もひどい誤読をしてしまいましたし、どうも乾さんの作品は難しいです…。

ーーー

(2008/02/24読了)





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Last updated  2008.02.29 06:42:03
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
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