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2016.01.02
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~光文社文庫、2013年~


 前回に引き続き、水乃サトルシリーズ(学生編)の長編です。
 それでは、簡単に内容紹介と感想を。

―――
 売れ出しの心霊写真家・上祐レイを交えた討論会の後、レイはサトルに、数枚の写真を見せる。それは、男の死体であった。そしてその場に居合わせたサトルの恋人・二之宮彩子は、その写真の男を知っているという。
 彼女は、自身が経験した誘拐事件を告白する。彼女は、写真に写っていた男に誘拐された。男には、ボスという人物もいるようだった。犯行グループは、番組制作会社社長である彼女の父親に1億円の身代金を要求した。彼女の父には、外に言えないプールしている金額があるということだが…。
 身代金の受け渡しは成功したようで、彩子自身は無事に解放された。しかし、その後、誘拐犯の男が殺害されたようだった。
 警察に一切の相談をしようとしない彼女の父親を納得させるため、サトルは独自に事件の真相解明を試みる。
―――

 誘拐ものでいえば、歌野晶午さんの 『ガラス張りの誘拐』 『さらわれたい女』 がすごく面白かったので、本書にも期待が高まりました。…が、自分の恋人が当事者ということもあってか、サトルさんがちょっと混乱している場面もあったりして(自分が指摘していたことを忘れている??)、惜しい感じもしました。
 ともあれ、事件の背景にある人間関係も興味深いですし、前作 『智天使の不思議』 同様アリバイ崩しがメインとなっていて、謎解きも興味深く読みました。
 上祐さんという人物は、今後、学生サトルさんにとってのライバル的な存在となっていくのでしょうか。



***

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。





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Last updated  2016.01.02 14:30:37
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