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2017.06.04
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~講談社文庫、2010年~


 密室殺人ゲームの第一作です。頭狂人、044APD、axe、ザンギャ君、伴道全教授のニックネームをもつ5名が、順番にトリックを用いて実際に殺人を犯し、残りのメンバーはその謎解きをするという、リアル殺人ゲームが繰り広げられます。
 長編ですが、連作短編集としても読めます。この記事の内容紹介は、便宜的に連作短編集として、短編の紹介をすることとします。
それでは、簡単に内容紹介と感想を。

―――
「Q1 次は誰を殺しますか」出題者はaxe。問題は、次々と殺される被害者たちの共通点は何か?というもの。正解が出ず、被害者の数はどんどん増えていき…。

「Q2 推理ゲームの夜は更けて」伴道全教授が、実際の殺人ではなく、推理ゲームを出題。被害者が殺害された時間、犯人は別の列車に乗っていた。はたしてそのアリバイトリックは?

「Q3 生首に聞いてみる?」出題者はザンギャ君。切断された被害者の頭部は、部屋の花瓶に飾られ、胴体は公園のトイレに置かれた衣装ケースに入れられていた。問題は、その部屋から胴体を持ち出せたはずがない状況の中で、いかにこの状況が作られたのか?

「Q4 ホーチミン―浜名湖五千キロの壁」出題者は伴道全教授。被害者が殺害された前日、伴道全教授はベトナムにいた。帰国する飛行機がないはずの中、教授はいかに犯行を行ったのか?

「Q5 求道者の密室」出題者は044APD。万全のセキュリティシステムを誇り、戸締まりもなされていた二重三重の密室状況のなか、犯行はいかに行われたのか?



「Q7 密室でなく、アリバイでもなく」出題者は、頭狂人。マンションの一室で殺人事件が発生した。はたして、この事件の謎は?

「Q? 誰が彼女を殺しますか?
         救えますか?」後日譚。
―――

 Qのパートは、基本的には頭狂人の視点で描かれ、それぞれのQの間には、頭狂人の視点で、頭狂人がなぜこのゲームに参加することとなっていったのか、といったことが描かれます。
 それぞれのQは、非常にバラエティに富んでいます。重たい事件があると思えば、くだらないような推理ゲームがあり…。重たい事件の中では、「Q5」が圧倒的です。
 登場人物たちは、被害者に全くなんの動機もなく、ただ思いついたトリックを実行するためだけに殺人を犯します。そして、出題者以外は、そのトリックがどんなものだったのか、推理する。荒唐無稽なようで、いま読んだとき、妙なリアリティがあるのが怖いです。

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Last updated  2017.06.04 13:59:09
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 なにぶん…

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