
愛川晶『光る地獄蝶』
~光文社文庫、 2001 年~
栗村夏樹シリーズの長編第2弾です。
それでは、簡単に内容紹介と感想を。
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探偵事務所でバイトを始めたものの、すぐに事故で入院してしまった友人の真奈にかわり、栗村夏樹はその探偵事務所で働くこととなった。
博識ながらくせのある探偵、喜多見に最初に命じられた仕事は、一人の高校生、久住あずさの尾行だった。その中で、男たちに襲われそうになったあずさを助け、夏樹はあずさの信頼を得ることになる。ただし、夏樹は一つのうそをつき通すことになるが…。
一方、あずさの父が社長をつとめるマルヒサデパートでは、内部抗争が発生していた。喜多見は、反社長派の依頼を受け、捜査を進めていたが、その過程で何者かに殺害されてしまう。
さらに殺人事件は繰り返される。また、過去に、あずさの父が密室状況の中で死亡していたのは、自殺だったのか、他殺だったのか。そしてあずさの父が残した「遺書」の意味は。
いくつもの謎がからまりあうが、夏樹は真相解明に挑む。
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本作も面白かったです。夏樹さんが探偵として、時にやましい気持ちにおそわれながらも奮闘するあたりはサスペンスフルでもあり、またくせのある探偵が犠牲者になるあたりから、物語が一気に加速していくのも読み応えがありました。
トリックとしては、過去の密室事件があり、その解明も面白いですが、むしろマルヒサデパートや久住家の人々のどろどろした人間関係や、夏樹さんとあずささんの奇妙な関係性の行方などを、興味深く読みました。
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