のぽねこミステリ館

のぽねこミステリ館

PR

Profile

のぽねこ

のぽねこ

Calendar

2025.09.14
XML


メーテルリンク(堀口大學訳)『青い鳥』
~新潮文庫、 1960 年~
Maurice Maeterlinck, L’oiseau bleu , 1908

 モーリス・メーテルリンク( 1862-1949 1911 年にはノーベル文学賞も受賞しています(訳者あとがき、 192 頁参照)。

 あまりにも有名な『青い鳥』は童話劇。チルチルとミチルの兄妹が、「光」「イヌ」「ネコ」「パン」たちと、妖女の娘を救うため、「青い鳥」を探す旅に出ます。
「思い出」の国では、おじいさん、おばあさんや、亡くなった弟妹たちと再会します。生きている人が思い出すだけで、「思い出」の国の人々は生きている人たちに会えるというおじいさんたちの説明で、なんだかぐっときます。
「森」では、植物や動物たちが、人間にされてきたことの復讐を試みます。考えさせられる物語であり、また「イヌ」の活躍が素敵です。
 また「幸福の花園」での、様々な「幸福」たちとの出会い。
 旅の果てに、チルチルとミチルは「青い鳥」を見つけられるのでしょうか。(あまりにも有名なオチかもしれませんが)

 妖女のセリフで、とても印象的な言葉があったのでメモしておきます。
「石はどれでも同じなんだよ。どの石もみんな宝石なんだよ。だが人間はその中のほんの少しだけが宝石だと思ってるんだよ」 (29 )

 久々に読みましたが、素敵な読書体験でした。

(2025.07.01 読了 )

・海外の作家一覧へ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2025.09.14 09:19:39
コメント(0) | コメントを書く
[本の感想(海外の作家)] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 第2部第…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 脳科学に…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: