2003年03月28日
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ゆきをお散歩に連れ行った。

小さなネコの額ほどの公園には、派閥(にみえた)奥様達が子どもそっちのけで花見をしていた。子どもは砂場を占領しているので、とても入れる雰囲気じゃない。
春休みだからか、ものすごく混んでいる。なので、ちょっと離れた大きな緑地帯に出かけることにした。

道中、これも春休み効果なのか一家総出で花見やピクニックに行く人たちがいっぱいいた。ゆきよりもちょっとだけ大きいような子(月齢は不明)がよてよてとお母さんといっしょに歩いている。ゆきもそれを見て、訴えかけるような目を私に向けた。
いやだ、歩かせたくないよう。こんなところで歩かせたら、どこ行くか解ったもんではない。できたら、緑地帯の芝生まで持たせたかった。でも、もう限界だった。
仕方なく、歩かせてみる。
ゆきはうれしくなり、全力疾走した。あっという間に遠くに行ってしまう。あまりの早さに驚き、我に返って、追いかけた。追いかけられるのがうれしいのか、もっと早くなるゆき。今日のファッションは春らしく(?)赤いジャンパースカートに白いタイツだったのだけど、まくれ上がるような勢いだ。
あ、こけた。前に、勢いよくつんのめってしまった。

泣きたいのはこっちだ。手をつなごうとしても泣きながらふりほどかれるし、ベビーカーに乗せようとするとエビぞりだし。抱っこしても大泣きされるので、通行人が振り返る。
そんな私たちのやりとりを、先ほどの親子連れが「あーあ~。がんばってねー」と声援を送ってきた。
今でこそ手をつないで散歩できるが、きっとあの人達も昔はそうだったに違いない。軽く会釈を返して、もうとことんつきあうつもりでベビーカーをたたんで背中に背負い、追いかけ回した。
そのうち、ゆきが道路沿いに植えてあったパンジーをみつけた。私にこれは何か、と問いかけるように「こえー、こえー」という。これはお花だよ、と教えると、「おはな、おはな」と言った。おお、言えたじゃないか。

どたばたとした散歩が終わり、私もゆきもくたくたになって帰ってきた。
家に帰り、タイツを脱がすと両膝がちょっとだけすりむけて血がにじんでいた。きっと、あの「ふぇーん」はそれだったのだろう。
早く手をつないで、サクラの下をのんびり歩きたいなあ、と思った。いつになったら手をつないでくれるんだろう。





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最終更新日  2003年03月28日 20時27分38秒
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