右にカーブした道の先から一台の軽トラックが来たな……来た……
え?何で荷台が横向いてんの?
………がしゃーんと言うかずがーんと言うか、とにかくでかい音がして、トラックが目の前で横転。
あ、あわわわわわ。
取りあえず道の左側に車を寄せて止め、ひっくり返ったトラックの元へ。運転席側が下になった状態で、集まってきた人たちの声かけにも返事なし。
近くにいた男性が携帯で救急車を呼び、横にいた女性が同じく携帯で警察へ連絡。
「いえ、事故の状況は私は直接見てなくて……」と顔を上げた女性と目が合い、「どっちから来たかわかります?」と聞かれたので見たことを答える母。
するといきなり携帯を手渡され、「説明してあげてください!」
はわああああぁ!?
渡されたものはしょーがない、と一通り説明。
ガソリンの匂いがするのでタンクから少し漏れているかもしれません、と言い添えて通話を終え、女性に携帯を返却。
その後警察・救急車・消防車と立て続けに到着。
おまわりさんに状況を説明し、「子供を迎えに行く途中なんですが…」と言うもしばらく足止め。
車から降りたまま戻ってこない母に、小ちびが号泣。
先生に事情を連絡しようとするもつながらず、母も泣きたい気分。
迎えにいくはずの時刻を30分近くオーバーし、やっと学校へ。
先生に事情を話して謝っていると、大ちびが突然
「おまわりさん?…おかーさん、逮捕される?」
な、何でじゃあぁーっ!?
母は目撃者なだけです。無実です。しくしく。
帰り道に事故現場を通りかかると、野次馬はほとんどいなくなってましたがまだ警察の人はうろうろしていました。
と、突然窓を開けて大きな声で
「こんにちはー!ここだよ!大ちびくんだよーっ!」
と叫び出す子供が一人。
や、やめれー!何で突然そんなことを叫びますかアナタ。
………あ。
「大ちびくん、もしかして……テレビ局のカメラが来てた?」
「うん!」
そのカメラは事故現場を撮りに来たのですよ、大ちびくん……。
こいつは絶対カメラにピースするタイプだと、母は確信いたしました。
家についてやれやれーとほっとする母。
運転していた人はどうやらスピードを出しすぎてカーブを曲がり損ねたようでした。怪我はしていたようだけれど自力で歩いて救急車に乗れたし、歩行者とか対向車にぶつからなかったのは不幸中の幸い………
そこまで考えて、ふとあることに気づく母。
もしかして数秒早く家を出ていたら、私の車にぶち当たってたんじゃない?
ひぃぃ。
急に背中に嫌な汗が浮きました。
よ、よかった。家を出る時に小ちびがモタモタしてくれて、本当に良かった。
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