旨いお酒をもとめてあちらこちら日記
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2016年6月1日 午後メンハルトMenhardを後にして向かったのは、同じ南シュタイヤーマルク地域にあるラックナー・ティナッハーLackner-Tinnacher。しかし、今度も車のナビで検索できず、しかたなく近い番地を入れて走り始めました。そして、またしても山の中の深い林に迷い込んでしまいました。本当は番地が入らないようなら地図から場所を指定したいのですが、「Map」から選ぼうとするとヨーロッパ全域の地図が出てきてしまうのです。ラックナー・ティナッハーは何度か訪れたことがあるので、「一度川沿いに降りないと」など思い出しながらようやく到着。ここは、過去にも2005年、2010年、2012年にも来たことがあるのですが、ちゃんと訪問予約を入れて来るのは初めてです。若き醸造責任者カタリーナ・ティナッハーさんが待っていてくれました。先ずは畑を見学です。ワイナリー周辺(シュタインバッハSteinbach)は基本的に砂質・砂利質の土壌です。2012年からオーガニックのブドウ栽培に転換。その2012年は父親からワイン醸造の責任者を引き継いだ年でもあります。この畑は霜害をあまり受けてなさそうな枝ぶりでした。シルヒャーの地域などでよく見る仕立て方。高い位置に結果母枝があります。ワイナリーのセラー上部を芝生で覆って半地下状にしてあります。ご両親が住む家(一軒家です)に向かう小道は、その名も「Lackner-Tinnacher通り」。奥の果樹(マルメロ Quitteだったような)はお母さまが管理しているそうです。セラー内は驚くほどきれいな状態です。バリックは使用していないようで、樽は中~大樽のみのようです。さて、試飲です。◆ゲルバー・ムスカテラー 2015砂利質土壌の畑。収穫は10月15日からとけっこう遅い。24時間のスキンコンタクト。スペアミントのような香りが出るのがこのワインの特徴だそうです。個人的に好きなワインで、ウィーン市内でも手に入りやすいので何度も買って帰ったことがあります。今回も、ワイナリーでは買いませんでしたが帰国するときに空港で買いました。爽やかで華やかな香りと伸びのある酸味。きれいに広がる果実味があり、この品種らしい特徴を感じることができるワインです。◆モリロンMorillon(シャルドネ)・エッケベルクEckberg 2015東向きのマール土壌。ステンレス&大樽熟成が半々。◆モリロン・フラムベルクFlamberg 2013ピュアライムストーン土壌。大樽熟成。モリロン2種では、石灰質土壌のミネラル感が長い余韻を形作るフラムベルクが印象的。◆ソーヴィニョン・ブラン 2015いわゆるリージョナルのワイン。(Steirische Klassikという言い方は このワイナリーが参加している団体であるSteirische Terroir- und Klassikweingüter(通称STK)の名称)。25%大樽熟成。◆ソーヴィニョン・ブラン・シュタインバッハ 2015 (バレルサンプル)大樽熟成。ワイナリー周辺の畑ですね。樽熟成中のワインのため、まだニゴリがあり、酵母の影響も感じられます。◆ソーヴィニョン・ブラン・フラムベルク 2014モリロンでも出てきましたが、石灰質土壌。ワイナリーから25キロほど北にある畑だそうです。◆ソーヴィニョン・ブラン・ウェレスWelles 2014砂利質の土壌。確かこのワイナリーのモノポール畑じゃなかったかな?石灰質のフラムベルクとは違うスタイルのミネラル感があり。◆ソーヴィニョン・ブラン・ウェレス・レゼルヴェ 2011上のワインの樽熟成が長いヴァージョン。◆リースリング・トロッケンベーレンアウスレーゼ 2013残糖分200g/リットル。酸度11g/リットルややセメダインのようなケミカルチックな要素がありますが、これは恐らく空気に触れさせておけば飛んでしまいそうに思います。味わいはとても美味しい。 芋虫・サナギ・蝶をデザインしたラベルです。以前からこの地域の中では評価の高かったワイナリーを引き継いだ若き&美しきカタリーナさん。(ワインガイドの若手生産者特集ではまるでモデルさんのようなスタイリッシュな姿で写っていました)きっと表には出さないが相当なプレッシャーがあるだろうな。ワインの中にもその頑張っている感じとでもいえましょうか、なんとなく堅苦しいような余所行きの雰囲気があるように思います。(直前に訪問したMenhardが自然体だっただけに余計にそう感じるのかもしれません)いや、美味しいワインだし、この地域らしい透明感のある果実味や綺麗に伸びる余韻は、素直に素晴らしいと思うのですが。カタリーナさんに初めて会ったのは2008年。初代ワイン大使の研修旅行のときです。その時は素朴で可愛い娘さんといった印象だったように記憶しています。2012年にワイナリーで試飲したときも同じような印象。(このときまではメガネをかけていましたね)今回訪問してお会いすると、見違えるように垢ぬけて綺麗になっていたので驚きました。でも、ちょっと人を寄せ付けないというか、親しみやすい雰囲気だった以前の感じとは少し違う感じ。今は、きっとそんな感じなんだろうな、彼女自身もそのワインも、なんて思ってしまいました。いつの日か、もっと肩の力が抜けたときにもう一度ワイナリーを訪問してワインを飲んでみたいものです。ソーヴィニョン・ブラン・ウェレスWelles 2014とリースリング・トロッケンベーレンアウスレーゼ 2013を購入。昔のブログを見返してみると、以前も同じ組み合わせを購入していたようです。つまり、この二つがあちらこちらの好みの味なのでしょうね。(リースリングはアイスワインだったような記憶があります。確かクリスマスに収穫したって言ってた)
July 12, 2016
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