OLD PUNK

OLD PUNK

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

the_eater

the_eater

カレンダー

お気に入りブログ

Diane de BELGRAVE 2… New! ねこまんまねこさん

サンクチュアリコー… zzz.santaさん

EF65-1124 配9321レ… musigny0209さん

ポン中(ポンソ中毒… BAR10さん
Terroir Q_さん

コメント新着

gen@ Re:Louis Jadot1995(08/24) こんにちは。PMOのお話、興味深いです。 …
the_eater @ Re[1]:P.Naddef / GC 1er cazetiers 1990(06/21) Q_さん、コメントありがとうございます。 …
Q_ @ Re:P.Naddef / GC 1er cazetiers 1990(06/21) 素晴らしい畑の秀逸な作り手じゃないです…
the_eater @ Re[1]:Dom.Denis Mortet / GC 1er Lavaux 1997(02/01) Char@diaryさん、こんばんはー >あ、今…
Char@diary @ Re:Dom.Denis Mortet / GC 1er Lavaux 1997(02/01) あ、今娘二人連れて鰻食べてきたところで…
2014.09.07
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
あくまでも個人的な印象だけれど、

それは1.自動選果、2.果汁濃縮、3.コンサルの採用
にあったように思う。

この流れは小規模シャトーの大手による買収、
あるいは大手企業や投資家集団による資本投下により加速化されていった。
その結果がボルドーの均質化であり、地区による特徴の消失であり、
ニューワールドがこの中に溶け込んでいった原因である。


ブルゴーニュが追随するのは想像に難くなく、

決して近年の兆候などではない。


実際、ポンソの品質は05以降恐ろしいほど安定した。
あれほどまでにVt差のあったこの造り手が、実に均質化したワインを造り出すようになった。
もちろんこれはポンソだけのことではなく、フェヴレ、ランブレイ、フランタンなど大手が大幅に品質改善したのもこの前後だ。


当然のことながら、均質化というのは、質の低下を意味するものではない。
どのVtを飲んでも、飲みやすく果実味に富み、シームレスで、タンニンを感じさせないワイン。
ライトファンのなかに否定的な意見を者は少ないだろう。



僕が好きだった、追いかけていたポンソのワインはもうない。
Vtの強さを裏切り、がっかりさせられることも多かったけれど、
時々はっとするようなとびきりの美しさを見せてくれた、僕が好きだった造りは喪われてしまった。

誰が飲んでも美味しいワインは凄いのかもしれない。

そこにとてつもない努力と技術の進歩があることも知っている。


でも僕が惹かれるのは、どこかの国のアイドルみたいに皆同じ顔のものではなくて。

工業製品からは得られない脆さとか美しさを懐かしみながら、
今日も同じ顔をした若いワインを舐める。
少し苦い味がする。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2014.09.07 21:02:12
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: