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最近飲んで、とても良かったもの。 たまたまセラーにjadotの95が揃っていたので、お店に持ち込んでいただいた。 バタールは極めてバタールらしく、シャルムもグランクリュでありながらチャーミングで、どちらも狙ったとおり。 嬉しくなってしまう。 やはり、ネゴスでもjadotはいい。 そういえば、PMOの原因について、お店のソムリエさんから、 樽の材料となる材木の質が問題なのではないか、という話を聞いた。 生育の早い木材は、しかし目が詰まっておらず、酸素透過性が高いために過酸化がおきたのではないか、と。 私はバトナージュの問題だと思っていたのだが、確かにこれだと96以降もPMO問題が終息していないのも説明が着きやすい気がする。 興味深い話だ。
2015.08.24
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造り手も畑もメジャーではない。ただ、個人的に愛着のある一本。思えば、初めて参加した楽天ブログ系ワイン会のテーマが「5k以下のワイン」で、悩んだ末に、僕はこれをセレクトして持って行った。Vt.は97だったように思うが、ちょっと定かではない。やむを得ない、もう10年近く昔の話だ。このワイン、メジャーではないとはいえ、ルソーもダユも、まぁ一流どころはこの畑を持っているし、実際エレガンスのあるいいワインが生まれる。これも状態がよく、とても楽しませてくれた。GCらしく豊潤さ、懐の深さを残しつつ、土っぽさやミネラルを感じられ、甘い仕上がりではない。和食で楽しむ季節の野菜との相性は最高だった。至福。
2015.06.21
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Chraistian Clergetを初めて飲んだのは、確か2002年か2003年で、Vt.は1996年だった。それまではちゃんと日本に入っていなかったように思う。Chamboleは固くてちょっとニュアンスに欠けるように思うけれど、Echezeauxは素晴らしい。若いうちは取っ付き難く冷たいが、熟成によって見事にバランスが取れている。この95も素晴らしかった。95は、今になってやっとピークを迎えつつある。それを差し引いても、高いミネラルとVRっぽい薫り高さが溶け込む。赤黒の果実のバランスが絶妙。結局のところ、素晴らしいブルゴーニュに黒の果実味は必須だ。こちらはデミの03。95より若い分果実味があり、酸は低いがタンニンは溶け込んでおり、ミネラルの骨格ががっしりしている。冷たさと暖かさが共存している。やっぱりこの二律背反性がブルゴーニュの魅力。良いドメーヌだなぁ、ほんと。ちゃんと付き合っていかないと良い顔してくれないあたりのツンデレ感がまた好み(笑)
2015.03.16
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故DenisMortet氏のワインがとても好きだ。 先代より、今の代より、やっぱりこの時代のものが好きだ。 暗さや難しくはなく、外交的で素直に美味しいワインだと思うが、それだけに氏のあのような最後はショッキングだった。 さて、今回飲んだのはLavaux St-Jacques 1997。 ご一緒させていたcharさんが持ってきて下さったLafonが素晴らしすぎる状態だったのでどうかなーと思ったが、状態はすこぶるよかった。 むしろまだ若かったと言える。 charさんは「鰻にはLavau」と仰ってあちが、けだし名言である。 しっかりした土の香りがあり、ミネラルの骨格と果実味ありながらエレガント寄りで押し出しが強くない。 書いてたら鰻が食べたくなってきたぞ。 個人的には、GCの1erならLavauとCombottesが好みだ。 我ながらわかりやすい(笑)
2015.02.01
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ある意味でワイン好きの典型なのかもしれないが、数年前からローヌ、それもシラーの割合が多い北ローヌの熟成古酒に興味が出てきた。ギガル、シャプティエ、ジャメ、ルネ・ロスタンあたりのメジャーどころは間違いなく、熟成すれば綺麗にピノテし(というか、最近は熟成したピノが他の品種に近づいてくるのではないかと感じている)果実味、ミネラル及び酸が幾重にも折り重なった素晴らしい世界を見せてくれる。では所謂ニューワールドの一流どころはどうなのか?シラーを作っている有名どころはかなり多いが、熟成したものについてはほとんど聞かない。なので自分で検証してみることにした。M. Chapoutier / Hermitage Rouge Monier de la Sizeranne 1996Kongsgaard / 1996どちらも状態はよかったが、結論からいうと、Kongsgaardが上を行ったように思う。Sizeranneの果実味がやや痩せて平坦さがあったのに加え、相当な奥行があり、スパイシーでありながらエレガントさを備えていた。もちろんSizeranneもピークアウトしていたというのではないが、ChapoutierといってもSizeranneなので、スケール感に欠けたのは仕方ないかもしれない。いずれにせよ、ニューワールドとはいえ、ちゃんと作ったシラーはちゃんと熟成することが確認でき、一安心だ。ちゃんと、かつ、相当に美味しい。(もっとも、例えばギガル3姉妹のようにローヌの超一流どころには及ばない。 これはローヌの各超一流処がそれぞれに強烈すぎる個性を持っているせいだと思う。)ワインを飲んでいると、土地そのものや天候など自然の持つ力の偉大さを常々感じるが、ワイン造りにかける人の執念も決して侮れない。kistlerやKongsgaard、Marcassinなどがまさにそれで、売り方の問題もあるのだろうが、単なる果実味爆弾だと思われている節があるのは少々残念だ。国内で流通しているものにはかなり状態の悪いものもあるのも事実だ。人が知識と財力を結集させて作った本気のワイン、偏見を持たず、しっかり向き合って飲んでみてもいいのではないかと思う。
2015.01.29
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どうでもいいことだが、私は軽く登山も嗜む。例えば日本では100名山というものがあるし、七大陸最高峰といったものもあるが、どの山が一番などと決まってはいないし、決めようとする話も聞いたことがない。山には一つとして同じものはなく、まったく同じ山に二度登ることは不可能だ。すべては相手(山)と己と運次第なのであって、だから面白い。夏の白馬の大雪渓もいいし、秋の谷川岳も素晴らしい。初夏の雨上がりの高尾山だって捨てがたい。要するに個人の好み、TPOの問題なのである。それでも期待して登って裏切られ、その代わりに望外の愉しみを与えてくれる。だから面白い。さて、先日Char先生とhidepxさんと上記のワインを持ち寄って熟成肉を食してきた。常日頃やっているとどうしても感覚が鈍ってしまうが、こういうワインがぱっと揃うのはワイン歴と懐が深くないとできない。お二人に感謝である。私なぞは熟成したローヌの手持ちが少なく、1984という逆に持っていることが珍しいくらいの超オフヴィンのランドンヌをお持ちした訳だが、これはこれで素晴らしかった。Charさんも仰っていたが、タンニンが溶け込み古酒の域に入りつつあり、エレガンスと柔らかさがありつつ味に厚みがある。結局のところ、この味の厚みというのがローヌの強みだと思っており、思った通り肉に合う。TPOの妙である。こういうのは素直に嬉しい。しかし、今回のワイン会でエレガンスにも特筆すべきものがあることを再認識した。個人的な嗜好として、現在までのところ、基本的に20年経過していないローヌには厳しいものがあるが、それ以前の熟成した北ローヌ、例えばギガルの上、ジャメ、ボーカステル、ルネ・ロスタン等々のワインはブルゴーニュのトップに決して劣らない。これは食と共にワインを楽しむ場合には尚更だ。日本は四季の美しい国であって、極めて食文化が豊かである。その豊かさを愉しむという観点からワインを選ぶのもまた佳しであって、この冬は積極的にブルゴーニュ以外も選んで行きたいと思う。(白はどうしてもブルゴーニュになってしまうが…)
2014.12.05
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正確にはローラン名義。 01が今ごろになって随分と評判がいいようなので、飲んでみた。 結論からいうと、これはかなり素晴らしかった。 色調は深めのゴールドに入ってきているが、香りはむしろフレッシュ。 若いアリゴテ特有の刺も抜け、香りにも何とも言えない厚みが出ている。 味わいもシームレスであり、単なる果実味ではない、もちろん樽でもない甘味と旨味が乗っている。 重厚感はないが、ミネラルのきらめきとこの旨味が乗ったコレには、シャルドネとはまた違った素晴らしさがある。 某女史がブルゴーニュのワインに果実味はいらないと言っていたのは、こういう意味なのかもしれないなぁ、などとふと思う。 ところでこのワイン、01~03までしか確認できていない。 11はポンソ名義でリリースされているようだが、間はどうなっているのだろう。 また、リュイザンがいまいちなのはどうしたことなのだろう…(笑) 謎である。
2014.11.11
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ワインにはまり始めた友人と、銀座ワインツアーをした。 こういう経験は、自分のワインに対する偏りを自覚させてくれる。 これは友人が店のセラーから選んだ一本。 この当たりはお店にも残っているし、値段もそれほど高くない。 いい選択だと感心した。 まだ若く、奥底にタンニンが残っている。色もしっかりある。 しかしGrands-Echezauxらしく、というかVRのgrand cruらしく、華やかで享楽的で生々しい。 途中やや閉じたが、最後まで楽しめた。 昔はこことかモンジャール・ミニュレとかにお世話になったもんだ。 何だかひどく懐かしい。
2014.11.05
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ワインにはまった人は、誰もが一度くらいは教本を開いたことがあるのではないだろうか。そこに記載されている、文字どおり「教科書的な表現」によれば、チャーミングというのは誉め言葉ではない。主に小さくまとまっている、スケール感のないワインを指す。人が皆スケール感のあるワインを志向するなら、それは正しいのだろう。もちろんBourgogneの話ではあるが、94というVt.はとかく言われがちだ。同じように赤にとっては弱いVt.である92には実は傑作が多いけれど、94赤にはそれがない。弱いワインが多いのも、確かに実感としてある。90年代屈指の(?)弱いVt.なのは疑いようがない。ただ、私自身はチャーミング≒弱い≠ダメなワイン、なのだ。Vt.も個性の一つとして捉えて楽しみたい。それは近年の工業製品的なワインを飲むより、はるかに愉しい行為ではないかと思う。
2014.10.10
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あくまでも個人的な印象だけれど、ボルドーにおけるワインの工業製品化は90年代後半に顕著になり、それは1.自動選果、2.果汁濃縮、3.コンサルの採用にあったように思う。この流れは小規模シャトーの大手による買収、あるいは大手企業や投資家集団による資本投下により加速化されていった。その結果がボルドーの均質化であり、地区による特徴の消失であり、ニューワールドがこの中に溶け込んでいった原因である。ブルゴーニュが追随するのは想像に難くなく、事実、02~03くらいにポンソがプラント(のような建物)を導入したときは、そこそこ騒がれたように記憶している。決して近年の兆候などではない。実際、ポンソの品質は05以降恐ろしいほど安定した。あれほどまでにVt差のあったこの造り手が、実に均質化したワインを造り出すようになった。もちろんこれはポンソだけのことではなく、フェヴレ、ランブレイ、フランタンなど大手が大幅に品質改善したのもこの前後だ。当然のことながら、均質化というのは、質の低下を意味するものではない。どのVtを飲んでも、飲みやすく果実味に富み、シームレスで、タンニンを感じさせないワイン。ライトファンのなかに否定的な意見を者は少ないだろう。僕が好きだった、追いかけていたポンソのワインはもうない。Vtの強さを裏切り、がっかりさせられることも多かったけれど、時々はっとするようなとびきりの美しさを見せてくれた、僕が好きだった造りは喪われてしまった。誰が飲んでも美味しいワインは凄いのかもしれない。一定の品質のものを供給し続けることは、製造業・サービス業としては必須のことなのかもしれない。そこにとてつもない努力と技術の進歩があることも知っている。でも僕が惹かれるのは、どこかの国のアイドルみたいに皆同じ顔のものではなくて。工業製品からは得られない脆さとか美しさを懐かしみながら、今日も同じ顔をした若いワインを舐める。少し苦い味がする。
2014.09.07
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ラルロがロゼを出しているなんてまったく知らなかった。で買ってみたわけだけれど、だいたい泡でないRoseには良いイメージがない(泡のRoseでも感心する者は少ない。)。良くないVt.に造られるとされるDujacのRose然りである。しかしこれはすごい。綺麗に熟成した赤っぽいコクと厚みがある一方、白のような香ばしい香りとクリアさがある。ほんと、泡があれば結構なレベルのchampagneになりそう。赤飲むには重いなと思ってセラー探したら偶々見つけて飲むレベルではない(笑)調べてみたら、これって1級のClos des Forets Saint-Georgesなんだなー。しかしこれは良いレベルだ。Roseって、中華とかアジア料理とかに合わせることが多かったけれど、これは素晴らしい。様々な種類の料理が並ぶ日本の家庭でこそ真価を発揮するのではないかと思う。
2014.08.09
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広島で、鮨を摘まみながらいただいた1本。 せっかく遠方で久々に会う友人と飲むのに、あんまりつまらないワインを持っていくのも難だ。 かといってワインが主役でもないから、偉大なワインでなくていい。 和食に合いつつ、ミネラルがしっかりしているワインを考えてこれ。 狙いどおり酸がキラキラしている。 やや膨らむが、そこはこの盛夏。いずれにせよちょっと冷やし目で飲むと気にならない。 P.Pernot、地味だけどいい。 微妙な値段の新しい生産者より、私はこっち。 状態は極めて健全だけれど、そんなに熟成させなくても、これくらいで飲んであげると良いのでは。
2014.08.05
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私のワインのキャリアは、イタリアの白から始まり、ボルドーの赤で迷い込み、ブルゴーニュの赤でどっぷり嵌った。まぁ王道である。しかし後戻りできないほどになってしまったのは、やはりブルゴーニュの白の魅力に憑りつかれてからだろう。当時の私にとって、ブルゴーニュの白は高価で状態にシビアな、手の出しにくい存在だった。赤と違って気軽に熟成したものを口にできるわけではないし、GCともなれば尚更だ。そんなときに、私に熟成した、状態のいい、上質な白ワインを飲ませてくれたのがcharさんだった。初めてお会いしたのが私がこのブログを始めたあたりのことだから、今からもう7~8年前になる。奇しくも誕生日が同じで、家族構成等も似通っていたこともあって随分可愛がっていただいている。夜の街を共に酩酊して歩き、悩みを相談し、共に汗を流し、数年前には結婚式で乾杯の音頭まで取っていただいた。師匠のような、歳の離れた兄のような存在である。素晴らしいワインを知ることができたのも人生の大きな歓びの1つだが、それよりも、ワインを飲んでいなければ知り合えなかった人がいて、その人たちのおかげで人生が豊かになっているという事実。このこと自体が何より有難いことだ。今回の1本は、先日Charさんと合同誕生会をしたときに持って行ったもの。CharさんがLeflaiveのBatard86ということだったので、近い年のSauzetのBatardを併せてみた。また昔の話になるが、CharさんといえばLeflaiveのイメージだった。で、触発された私が白で最初に好きになったのがSauzetだった。幾度となく対決をしたけれど、LeflaiveとSauzetの対決をしたことはなかったように思う。ここまで書いて、何だかワイン自体のコメントはどうでもよくなってしまった。やはりこのワインを、合同お誕生会で飲めたことに意義があったのだし、それですべてなのだ。
2014.08.04
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流石にこの歳になると、自分の誕生日に自分のためにいいワインを開けようとは思わない。とはいえ、デイリーワインでも何だかつまらない。こういう日は自分の原点に返って好きなワインを飲むのがいい。と思ってセラーから取り出し、抜栓したあとに、Champ CanetではなくCombettesであることに気付いた。今年も前途多難である。僕はSauzetのChamp Canetが大好きなのだけれど、この畑が特別優れていると思っているわけではない。むしろ他の作り手(例えばRamonet)でもそれほどピンときたことはない。ただ、作り手のスタイルと合っている(現在のスタイルはちょっと違うように思うので、もう過去形にすべきか…)ことと、作り手の気持ちの入れようなのだろう。対してCombettesはやはり膨らみがちである。美味しいけれど、この手のワインは他でも探せそうだと思ってしまう。ちなみに、Combettesの隣にCombottesを並べてみたのはただの駄洒落(?)である。本当はChamp Canetを飲むはずだったのにCombettesを開けてしまったからこういうことになったのであって、半ばやけくそだ。まぁ紛うことなきおっさんの域に突入したことは間違いないので、もうどうでもいい(笑)。
2014.07.24
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今日はこの一本。 Corton Charlemagneはファット系かソリッド系かに分かれる。 前者の代表がフェヴレ、後者の代表はマルトレと言ったところか。 このワインは間違いなく前者。 ピークアウトしていることも多い97の白だが、状態が良かったためまだ十分ピークにあった。 ちなみにこのワイン、ダイヤモンドジュビリーという名前を冠している。 エチケットの色もあって、某世界一高いCorton Charlemagneの作り手からワインを購入しているのではないか、等と言われていたりするようだ。 個人的には、こういう噂は深く追及せず、ネタの一つとしておけばいいのではないかも思う。 ちなみに、Corton CharlemagneではLLが相当うまく作っているので、結局のところ、ここのものに尽きる気がしなくもない。
2014.07.08
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本来は僕のホームであるはずの赤坂のお店をご紹介いただき、ワイン会。僕が持ちこませていただいたのはこの1本。こういうワインは、好きな人と飲まなければいけない。93年のソゼは、リリース当初、非常に酸っぱかったらしい。(ちなみに、僕は当時中学生なので知る由もない笑)20年以上の時を経てなお、酸はしっかりと果実味とミネラルに寄り添っている。健全な状態の証だ。するすると伸びてキラキラ光る、美しい熟成した白ワイン。ヴィンテージを反映した造り。ソゼはこちらから探しに行かなければならないワインだ。で、探して、追って、掴みかけたと思った瞬間に消えてしまうワインだ。その儚さを、切なさを、美しさを美点だと思う人にしか価値がわからないワインなのだ。(ワインは嗜好品なので、万人受けする必要はないし、そんなものが存在するはずはない。)良い状態で、好きな人に飲んでもらえてよかった。※写真お借りしました!明平さん、いつもすいません(^^;
2014.06.28
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本日、鮨屋への持ち込みでこれをいただいた。ジャン・リケールのシャブリ1級ヴァイヨン11@デミ。まぁ中庸といったところ(好みはあろうが、個人的に近年のジャンリケールは高いレベルにあると思っている。)。で、このワインは久しぶりに国内で買ったのだけれど、ちょっと熟成のニュアンスがあります。デミだからかな、的なコメントがあった。で、飲んだ感じ、確かに熟成のニュアンスがある。シェリーっぽさの出始めくらいの感じ。でもね。11ってこんな感じのものが非常に多い気がしませんか。最初に思ったのは、ウチのハウスワインであるシモン・ビーズ。毎年3CSくらいは買うのだが、昨年買って最初に飲んだ数本が見事に(わずかながら)シェリーのニュアンスがあり、「ラッ〇ものでこれなら、他は終わったな…」と絶望のどん底に叩き込まれたものである。が、これが半年後くらいから見事に整ってきている。敢えて名前は出さないけれど、僕が買っている他の数種のドメーヌも概ねそうだった。最初はウンともスンとも言わないとか、若干酸化の傾向があるとか、不安定な、逆にいうとちょっと若いワインの楽しさがないものが目立つ気がする。 どこか歪。 流行りなので仕方ないんですかねぇ。 やっぱりバトナージュし過ぎ疑惑が。 これを単にデミだから熟成のニュアンスが、とか言っちゃうのもどうかと思うけれど。
2014.06.17
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漫画や雑誌で取り上げられて有名になり、 そのうち国内では某大手代理店が独占して値段がつり上がって飲まなくなる、 という悪いパターンを辿った代表格(笑)。 いままで何十本と飲んできて、いつまでだったか忘れたけど、暫くは毎年買ってた。 けど良いとこ数年で飲みきってた。 そこまで良い印象は、正直、ない。 しかしこれはぶっ飛ぶ美味しさ。 クリアで果実が甘く、熟成による旨味がしっかり乗っている。 何より香りが華やかで柔らかく、深い。 ひっかかりは何もなく、スルスル入る。 大袈裟でなくポンソとジャイエの中間のような感じ。 作り手からは予想できない(笑)。 やっぱり畑のポテンシャル? というにはスケール感はないが、とにかく素晴らしい。 こんなワインをデイリーで毎日飲めたら最高だ。
2014.06.07
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個人的にヴェルジェという畑にそれほど興味があるわけではない。 が、92のラモネとなれば話は別だ。 外観から状態には自信があり、いつ飲もうかと思っていたのだが、こういうワインは本当に好きな人と飲みたいものだ。 と、先日、ラフォンとラモネをこよなく愛するQさんとご一緒する機会が。 いいときのラモネの香りは実に華やかで、それでいて清廉である。 目の詰まったミネラルと美しい酸。 パンッと張った果実味。 スケール感はともかく、ブルゴーニュ白の素晴らしさはすべてここにある。 隣の女性がなんかいいこと言ってた気がするけど忘れた(笑) まだ10年以上は十分持つ感じだったけれど、3時間くらい経過したころには僅かにシェリーが出てきていた。 美味しく飲みきってあげるには、いい頃合いだったように思う。
2014.05.21
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一般の友達との飲み会を持ち込みで。 ・ドンペリ98 ・ベルナールモレ 1er 00 ・パリゾ ジュヴレイ95 ・キスラー キスラーヴィンヤード01 分かりやすさメインでセレクト。 ドンペリは掴み。狙い撃ちどおりのマロン。 Bモレは個性があまりなく、ソリッドな仕上がりで和食に合う。 パリゾは先日飲んだ90のシャルムが素晴らしかったので2匹目の鯲狙いも成功。 もわっとした、きれいに熟度したブル赤の美点がよく出てました。 キスラーも薔薇の香りがすると好評でした。 まぁキスラーとか酷評されることが多いですが、自分にワインを評するに足る経験があるか、よく考えて欲しいと思います(笑) 経験値は最低条件ですよ、と。
2014.05.20
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ポンソの2011。記憶が正しければ、ここ10年、ポンソのリリース時期は4月~5月のGW前後だった。今年はリリースの案内すら来ていないし、海外でも流通していないようなので、例外的に遅いことになる。そんな中、去年あたりから並行(というか松●屋)もののリリースは顕著に早い。これだけ早いと、モノが同じなのか不安になるくらいだ(笑) 色調はクリアな赤紫、ここ数年より僅かに濃い。香味も同様に、干し葡萄のニュアンスの入り交じる凝縮感のあるもの。引っ掛かりはなく、スムースだが平坦。ここ数年、06以降はとくに顕著に、ポンソのワインにはバラツキがなくなった。一言で言うと、非常に技術的な味。09、10よりやや単調で、華やかさに欠けるか。美味しくない訳ではないが、個人的にポンソに求めていた美しさを、いまの時点で見つけることはできなかった。特別に思い入れのあるドメーヌなので、ボトル差であることを願うし、ラックものにはなお期待をしている。
2014.05.17
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結構前に飲んだ一本ですが。ローラン・ルーミエは柔らかい。優しい。ただし骨はしっかりしている。そういう意味で大和撫子的。透明感があって、しっとりしていて、奥ゆかしさとエロスがある。たまんないっす。正直、基本マスキュランなジョルジュより、僕はローランの方が好みです。エルヴェもいいけど、ローランもいいですよ!シャンボール・ミュジニー1Cru シャルム[2009](赤)ドメーヌ・ローラン・ルーミエ【楽ギフ_のし宛書】【楽ギフ_メッセ入力】[2009] クロ・ヴージョ グラン・グリュ 750ml ローラン・ルーミエClos Vougeot Grand Cru / Laurent Roumier【楽ギフ_包装】ボンヌ・マール[2011]ドメーヌ・ローラン・ルーミエ
2014.04.29
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2010年のブル白が久しぶりにかなりヒットで色々いただいたのですが、 ルフレーヴも素晴らしかったのです。 じゃどの辺まで美味しいのかな? と思って、助平心を出しての、これ。 うん、まぁね… ボトル差云々はともかくとして(ちなみにラックものです。)、 やっぱりぺたっとした甘さがちょっと気になります。 ポテンシャルに比して樽がやや浮いてる気がする。 でもこういうはっきりした(一昔前のニューワールドっぽい)ワインって需要ありますよね。 全部が全部、ピュリニーっぽい作りでなければ…とかいうこともないですしね。 マコンは難しい(>_
2014.04.28
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94のワインはつまらない。 派手さも、(複雑さに由来する)意外性もない。 でもいま、最高です。 マロン、カスタード、バターみたいなわかりやすい香りと深いミネラル。 乗った旨味。残ったまろやかな酸。 熟成したシャルドネのすべてはここに。 バタール・モンラッシェ・グラン・クリュ・特級[2004]年・蔵出し・メゾン・ルイ・ラトゥール・AOCバタール・モンラッシェ・グラン・クリュ・特級Bataed Montrachet Grand Cru [2004] Louis Latour AOC Bataed Montrachet Grand Cru 【送料無料】ルイ・ラトゥール バタール モンラッシェ '02Louis Latour Batard Montrachet [2002]フランスワイン/ブルゴーニュ/白ワイン/辛口/750ml
2014.04.26
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買ったはずのワインがない!というのは普通の人でもあるのでしょうが、買った記憶のないワインがある!というのは、よほどの人でしょう。これもそんな一本。麻布十番はワカヌイにて、持ち込み。肉を喰わせる店は数あれど、ここのが一番好きだなー。打ち合わせてなくともGevreyで揃うあたり、流石師弟の絆(笑)色々言われるデュガとデュガ・ピィですが、そういう方は状態のいい飲み頃のものを飲んでないのでは?と正直思います。まぁ好みはありますけどね。確かに、状態の悪いものが沢山流通してること、飲み頃が難しく外すといまいちなことも事実。でも、だからと言ってそのワインがダメだということにはなりません。僕らはワインという存在に対して、いつだって敬虔でなければならぬのです。ここにあるのは、濃さもひっかかりもない、クラシックな、幾層もの味と旨味、香り、それにエロスと美しさが加わった素晴らしいブルゴーニュのワインです。ただ一点、当時持ち込みのため、細かい澱が舞ってしまったのは残念でした。これは100%飲み手である僕の責任。
2014.04.15
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ラフォンだが、ラフォンでない。 ラフォンを一回り小さくして、ラフォン香をなくした感じ。 誤解のないようにはっきり書いておくけれども、このワインはすこぶるよい。 誰もが美味しい!と思うワインだろうし、僕も本当にそう思った。 ドミニクが自らの名を冠したドメーヌでこのワインを作ったのは、こういうワインを志向したのか、はたまた畑やスタッフやヴィンテージの結果なのかはわからない。 ただ、すべてのワインのなかでラフォンが完成形や頂点というわけではないだろうから、ドミニクもまた何かを模索中なのかもしれない。 しかしこれはこれで素晴らしいワインだ。 もっと買っておけばよかった… ちなみに別の機会に「俺フレ」でACブルも飲んだが、料理はともかく(笑)、こちらもよかった。
2014.04.14
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NSGの白といえばラルロ。 GCならフーリエ。 CMならヴォギュエ。 VRはないとして、MSDはポンソだろうけどアリゴテだしな… というなか、MSDのシャルドネが。 ここんちの赤は微妙な印象をお持ちの方が多いのでは…と思いますが、 これはニュイの白らしく、クリーン&ミネラリー。 樽の使い方も下品ではなく、中々に好印象。 はっとするような凄さはないし、面白みもさしてないけれど、店飲みの白としては再チョイスあり!な一本です。 ニュイの白は独特の清廉さと切れ味があっていいですねぇ。 モレ・サン・ドニ・ブラン・レ・ラレ[2010]フレデリック・マニャン(白ワイン)[S] モレ・サン・ドニ・“レ・ラレ"・ブラン[2011]年・オーク樽14ヶ月熟成・フレデリック・マニアン・AOCモレ・サン・ドニ・ブランMorey Saint Denis“Les Larrets” Blanc [2011] Frederic Magnien AOC Morey Saint Denis Blanc
2014.04.11
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ここしばらくブルゴーニュ以外のエントリーが続きましたが、もちろんブル赤も飲んでます。 香りの魔術師、なんて言われてたりもしたこの作り手ですが、いまいちマイナーですね…。 個人的にもそれほど印象になかったのですが、飲み頃のものがあったのでいただいてみました。 これがドンピシャ! 薫りまくってます。 まさにVRのグランクリュ。 お店の方もびっくりな爆発っぷりでした。 っていうか、これ嫌いな人いないでしょ。 後は写真の色を見てください。 みなまで言うまい。 ジャン・マルク・ミヨ エシェゾー[2004]【750ml】 Jean Marc Millot Echezeaux エシェゾー[2002]ジャン・マルク・ミヨ(赤ワイン)[S] この辺は美味しそう!
2014.04.10
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熟成ローヌも好きだけど、熟成ボルドーもいいよね! 特にメルローがいいよねー ということで、大好きなレヴァンジルの93。 一緒に飲んでくれる人もいないので宅飲みです 目の詰まった、しっとりして滑らかな液体。 上品な色気。 地を這うように広がり立ち上る動植物静動入り雑じった複雑な香。 きれいに熟成したボルドーはやっぱり孤高の存在です。 ボルドー=肉、だけじゃないんだぜ! 一代でワイン極めたみたいな話もいいですが、何百年も評価され続けてるものにはそれなりの理由があるもんだ、と僕は思います。 趣味の世界とはいえ、広い心を持って、 ある種貪欲に、何より謙虚にワインに接して行きたいですね。
2014.04.09
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赤坂はCelebourgにて。 この数日前に93を飲んで、あまりに素晴らしかったので。 ボーカステルの90年代は多分全部飲んでるけど、いま飲むならこのあたりまでがギリギリかな。 もちろん好みによりますが、僕は果実味がちょっと落ち着いてピノテしてきたくらいが好き。 ブル赤だと中々決まりにくい、チーズやドライフルーツもバシッと決まる。 けどするする行けちゃう。 ブル赤もいいですが、熟成ローヌの享楽性、官能性ったらないですよ。 美しさとか美味しさは色んなところにある。 まだまだ知らないことだらけ。 だが、それがいい!
2014.04.08
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最近局所的に話題のアンリ・ノーダン・フェラン。 ビゾーの奥さんが手掛けるワインです。 赤一辺倒ではなく、赤黒系の果実。 きれいな酸。 ちょっと田舎っぽい感じが好感度高いです。 結構色は濃い目ですが、抽出が強いということはないですね。 僕はギスギスしたタンニンが苦手なので、こういう目の細かい、淡いワインは好きです。 春の夜によく似合う、優しい、ほっとするワイン。 【4本以上で送料無料】ドメーヌ アンリ・ノーダン・フェラン[2011]ル・クルー 34 ブラン 750ml 【3本以上で送料無料】ドメーヌ アンリ・ノーダン・フェラン[2009]ブルゴーニュ オート・コート・ド・ボーヌ ブラン ベリース 750ml【05P05Apr14M】 ドメーヌ・アンリ・ノーダン・フェラン / ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ レ・ダモード・ノン・フィルトレ [2007]【グルメ201212_ビール・洋酒】
2014.04.07
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僕が東京のフレンチで最も好きな店の一つ、aux Legume。昨年赤坂から駒込に移転されました…ので、遅まきながらお邪魔して。持ち込ませていただいたのが今回の一本。ちょっと色は濃いですが、状態は極めて健全。香ばしいトースト香、バター、キャラメル、たっぷりのミネラル。モルジョですから凄みはないですし、トーンが凄く高い分け与えでもないですが、飲み頃のワインを飲める楽しみはやはり格別。お店のお料理も、移転してさらに磨きがかかったよう。塩でなく旨味で食べさせる。見た目も美しい!また近々行きたいですねー。懐かしい看板。
2014.04.06
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温泉での一本。 champagne好きな方には余り受けがよくないのかもしれないですが、飲み頃のドンペリは美味しいです。 95は飲み頃の入り口。 ちょっと熟成感が出始めてて、酸が丸くなってきてます。 あまり普段ロゼ飲まないのですが、ドンペリとセロスは美味しいなぁ。 ただどうしても、「らしさ」は白の方が出る気がしますね。 華やかさは抜群なので、場を選べば最高の一本かと。
2014.04.06
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こんばんは、eaterです。ご無沙汰しております。修業期間中に開設し、そして閉鎖した当ブログですが、お陰様で今年ここ数年の目標を達成することができました。激励&お祝いをして下さった皆様、本当にありがとうございました。(このブログにお祝いのメッセージを下さった数名の方、今まで気付かずに申し訳ありませんでした…)よくもまぁ、これだけワイン飲んでて辿り着けたものだと我ながら思いますが(笑)、きっと僕はワインの、そして皆様の力を借りながらじゃないとここまで来れなかったのだろうと思います。今後は飲み方も変わってくるのでしょうが、ワインとはずっと付き合い続けて行くでしょう。そしてワインを通じて縁のあった皆様も、今後ともお付き合い願えれば幸いです。そんな今年の1本は、いつか飲もうと思ってずっと昔に買った1本。■Henri Jayer / Echezeaux 1992 説明不要の1本でしょう。ブルゴーニュにおわした神の、晩年の最高傑作が91-92のもの。今更クロパラとエシェゾーを比べてどうこういうのもアレだし、僕はそれほど飲んでないのでwで、そういうことを抜きにして、僕の少ないジャイエの経験を捨象しても完璧なコンディションのジャイエのエシェゾーはここまで凄いのか、と度肝を抜かれるレベルでした。凝縮感、集中力、密度、緊張感、包容力、柔らかさ。結局ブルゴーニュの素晴らしさは二律背反、というか多律背反性にあってその全てを体現しているのがこの1本かと思います。家でずっと育てて来て、この機会に飲めて本当に幸せでした。もう10年は余裕で発展しそうでしたが、この1本に会えることはもう2度とないですし、ね。それを求めるのは野暮ってもんだなぁ。それこそ、神様がくれたご褒美みたいなもんだと思おう。せめて僕だけはw次はいつ、これだけのワインを飲めるのか。それを飲めるだけの目標を設定するのが、当面の僕の目標かも知れません。それでは皆様、よいお年をお迎え下さい♪
2009.12.31
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昨日は神田(?)の『Y'villa:ge』でワイン会でした。参加者は、ラ・ロマネさん、hidepxさん、Char@Diaryさん、busuka-sanさん。楽天ブロガーとして参加する最後のワイン会にして、最終的に最もたくさんのワインを飲んだ一日でしたwお陰で本日の僕は、全く使い物になりませんでした・・・。□Leflaive / Puligny Montrachet 1er "Les Combettes" 2000 ルフレーヴといえばCharさん。Charさんといえばルフレーヴ。00の白はかなり好印象ですが、これはまだ固かったです。非常にミネラリー。ラムネっぽい香。抜栓後1時間くらいでビオ臭が出てきて、最後には開いてくれましたが、飲み頃はまだ先か。□Louis Carillon et Fils / Puligny Montrachet 1er "Les Combettes" 2000 僕の持ち込みワイン。 こちらは最初から香も味も甘さ全開で、まさにムルソーとピュリニの両方の特徴があります。濃密で芳醇。しかし途中急に閉じたり、また開いてみたり、ちょっと不安定でした。個人的にはもっと繊細さが欲しい。そういう意味ではルフレーヴの方が好み。■E.Rouget(J.Crotet) / Nuits St Georges "Au Chouillet" 1996 ※MAG ロマネさんご提供の1本。透明感のある薄いレッド。美しい。NSGとは、96とは思えない柔らかい香味。自然派っぽい感じもしますが、癒し系の素敵なワインだと思います。■Priure Roch / Vosne Romanee "Clos Goillotte" 2000 ※Monopole ロックは当たり外れの大きい生産者ですが、hidepxさんのロックは外れません。前述のルジェと対照的に、濁った自然派ワインの色。香はまさにロック香。外交的で、ちょっとケバい。ダシ感も出ていて美味しいです。但し、以前飲ませて頂いたベーズほどのスケール間はなく、アフターは短め。まぁそれは贅沢ってもんですね、はい。■Ponsot / Clos de la Roche 2002 busuka-sanさん御提供。僕が一番好きな赤の作り手、ポンソ。02はポンソも素晴らしい出来でした。しかもロッシュ。固いながらも、しっかりポンソ。やっぱり好きですねぇ…。結構買ったので、15~20年後の楽しみにとっておきますwで、タクシーでお久し振りの銀座『Cave des Vignes』へ。やはり素晴らしいお店。□Lenoble / Brut Intense 泡が飲みたいー!ということで、最も安いこれを。しかし中々どうして、これが美味しい。白い花ベースのフレッシュな香に、大人しめだけれどバランスの取れた味。Charさんが残糖指数の高さを絶賛されていましたw■Gerard Schueller / Pino Noir "Particuliere" 1999 今ではシュレールのピノはパルティキュエールとしてはリリースされていません。ソムリエさんとbusuka-sanさんの会話から察するに、2000年位まではリリースされていた模様。勿論、僕は初めて飲みます。で、このワイン。シュレールのピノの妖艶な香に、味わいにはアミノ酸が乗って旨味が出ています。スケールが大きいかといわれれば、そんなことはないのだけれど飲み頃にあるという点がそれをカバーしていて、実に素敵な1本。ここで帰るはずが、hidepxさんのお友達登場でもう1本。□Jose Michel / Rose N.V.かなり濃いロゼ色。僕は余りロゼ・シャンパンを好まないので比較できませんがこれもまた、僕にとっては典型的なロゼ・シャンパンの味でした。まぁ女性のゲストに出すには最適ですよね(笑)さて、帰るか…となったところで、なぜかCharさんと三次会@コリン星へ。ここでモエ×2、クリコのドゥミ・セックを。そりゃ二日酔いにもなるってもんです…。三十路になっても相変わらず飲んだくれ道まっしぐらな予感。ともあれ、皆様今までありがとうございました。当ブログは今回をもって更新を終了します。また何処かでお会いしましょう!
2008.07.24
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昨日は恵比寿某店にて、奇しくも同じ誕生日のCharの兄貴とプレお誕生会でした参加者は他にhidepxさんと若く美しいmademoiselleそんなこの日の1発目は、ブラインド@from hidepxさん。□謎の国産シャルドネ@2005(秘密らしいですw) hidepxさんなので、今更ながら小島モザイクwさて、このワイン。熟成香なし+濃い目の色から、結構樽を使っていると判断。ボディの薄さ、酸の程度、アフターの甘さからフランスじゃない?と思いhidepxさんに聞いてみるも、「そこも含めてブラインド」と一蹴wシャルドネでフランス外、でも結構レベルは高い…ので、ブルゴーニュスタイルで作るカリフォルニアと予想しかし結果は日本産!いやー、まさか国産とは…全く頭になかったです普通に結構なレベルにあります。美味しいですよ、これ。続いてCharさんとの騎士対決。□Jacques Prieur / Chevalier Montrachet 2000 長く上質なコルク。染込みも殆どなく、不安に反して状態は上々。硬質なミネラル。酸、白い花。最初こそ香は固かったですが、味わいは甘く、それでいてコアがしっかり。ピュアで清廉。厳しさと繊細さの同居。折れそうに細く美しいのに、決して折れない。僕がシャン・カネ好きなのは、シュヴァリエ同様に薄い表土が作り出すこの二律背反的な旋律が聞かれるから。本当に素晴らしい□Leflaive / Chevalier Montrachet 1998 最初はちょっと不自然に甘い香が出ていて、加熟の疑いも。味わいにはシュヴァリエの硬質感もあり、十分美味しいのですが…温度が上がると甘さが勝ってしまい、バランスに欠ける感じと思っていたのですが、抜栓後30分位から奇跡の復活!表層的な甘さが消え、酸・ミネラルに守られたピュアな果実味たっぷりのルフらしさとシュヴァリエらしさを兼ね備えた素晴らしいワインに変貌しましたまさに脱皮のイメージです。驚き。偉大な作り手による偉大な畑のワインで、リリース当初から大事にされていればワインは応えてくれるんだなー、とちょっと感動しました。さすが騎士(chevalier)ジェントルです。これも騎士道(chivalry)でしょうか(笑)さて、〆はやはり赤で。■Georges Mugneret / Ruchottes Chambertin 1997 1997のジョルジュ・ミュニュレはエシェゾーもCdVも非常に美味しかったので、かなり好印象。しかし、まさかここでリュショットに会えるとは思ってもみませんでした赤い果実たっぷりに、しっかりした酸の香。味わいには熟成から来る鰹出汁がたっぷり。素直に美味しいワインで、あっという間に空になってしまいました♪---この日のワインはどれも素晴らしく、非常に楽しい会でした。Charさんのお誕生日当日が、素敵な一日になりますようにhidepxさんもmademoiselleもありがとうございました一応、此処の更新は20代で終わり、と決めていたのですが、多分あと1回位更新しますお世話になった方お一人お一人にお礼を言って回りたいのですが、中々そうも行きません。この場を借りてお礼を述べさせて頂きます。僕に関わって下さった全ての皆様、ありがとうございました。
2008.07.17
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色んなワイン会に出ていたのですが、さっぱりUPできていませんそれでも、今回のワイン会は是非とも記録しておきたい。そう感じる会でした。□Alain Robert / Mesnil Tradition 1986凄くお久し振りのAlain Robert。色は同年代のchampagneにしては薄め。泡も細かく、ちゃんと残っています。熟成香はあるけれど、思ったより若い。繊細でエレガントなのだけれど、ちょっと酒質が弱いか?とも思ったのですが(スイマセン…)後半グングン伸びてきて、ボディも厚くなりました最後まで残しておいてよかったー(笑)□Leonce Bocquet / Montrachet 1979実は僕、悶で悶絶したことがありません。。。で、今回の悶。結論からいうと、もう素晴らしかったです残念なことに、このワインを表現するボキャブラリーは僕にはありません。ただ只管に、美しい。もしかしたら完璧なバランス、というのとも違うのかもしれないけれど、ある方向性では間違いなく完成されたワイン。壊れそうなほど繊細で、高貴で、煌いていて、危ないほどに清潔。其処に在るのに何処か手の届かないもの、それから、逆説的ではあるけれど、既に失われてしまったものを思わせる。僕の望む白の理想系に近いかもしれません。■Geantet Pansiot / Gevrey Chambertin 1er "Poissenot" 1990えーと、僕の持参品なんですけど、あからさまに格が、ねぇ(苦笑)しかしまぁ、なんというか普通に美味しかったです。どなたかも仰っていましたが「これが嫌いなブル好きはいない」という香味。今飲み頃の入り口、多分3年後位からが真の飲み頃では。今回のラインナップでは全く印象に残りませんが、こういうワインが1本あってもいいですよね、ね■Jean Jacques Confuron / Romanee St. Vivant 1992残念なことに、ちょっと紹興酒・お醤油が入っていました。決して飲めないコンディションではないのですが、香が命のRSVとしては、らしさが消えてしまって寂しい限り。紹興酒の下にある液体はグリセリンたっぷりで、しっかりした酒質だっただけに残念■E.Guigal / Cote Rotie La Mouline 1987今年飲んだ赤の中で最大の衝撃色は濃いながら透明感のある紫で、かなり艶が。香は目を閉じれば熟成したシャルドネの如く、味わいは透明感とエレガンスに溢れ、色々な要素が綺麗に昇華し、調和しています。ワインというのは本当に深いです。その恐ろしいほどに深いワインの世界にあって、間違いなく深淵にある1本。■Thomas Bassot / Clos de la Griottes Chambertin 1969 "Clos de la Griottes Chambertin" は普通"Griottes Chambertin"と表記すると思うのだけれど。どうもThomas Bassotはこう表記しているみたいですね。さて、このワイン。立ち上がりは古酒にありがちなように、ちょっとふらふらしていましたが次第に綺麗にまとまって、非常に69的な美味しいワインになりました。僕は69のワインが好きで、幸いなことにそこそこ本数も飲めていますけれど、グリオットは初めて。ちょっとグリオットっぽさも感じた気がするけれども、気のせいかも(笑)。グリオットの古酒って余り経験がないもので…。兎に角、古酒の妙が詰まった素敵ワインでした---参加者のみっき様、ラの親分、くまあざらしさん、本当にありがとうございました。僕なんかが参加できるレベルではないワイン会で、恐縮しきりだったのですが非常に勉強になりました。ワインが好きで、ワインにどっぷり漬かっている(=マニアw)な方々と話すのは至福ですね♪
2008.07.13
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四谷三丁目の『Sucre Sale』に行ってみた。まずはお店のインプレから。そこそこの評判を聞いていたので、日曜に開いている貴重なビストロとしてチェックしていた一軒。楽しみに伺ったのだけれど、結果は期待はずれ。コースは4K弱でアミューズ、オードブル、プラ、デセール、お茶の構成のものから、8K程度のシェフお任せコースまで4種。今回は初回ということで、上記構成にお魚がプラスされた5K強のものを頼んでみた。アミューズ(トマト、茄子のピューレ、キウイのシャーベットを重ねたもの)は茄子の苦味がいい感じ。オードブルはとびこ入りの帆立のムースをチョイス。なんとなくジャンクなお味&ムースが少し固いが、悪くない。しかし、次のお魚(フィクスド)が大誤算。そもそも、1つ1つのポーションがごろっと大きいビストロ風のお店で太刀魚というのはどうか、とも思うのだけれど(太刀魚は身が薄いので複数切れを出すことになるが、小骨が多いので処理が面倒。食べるまでに時間の掛る料理は会話を阻害するし、個人的にはビストロには向かないと思う)、それ以上にソースがオイルとバターでギトギト。お肉料理はそれなりに美味しいと聞いていが、メイン(プラ)に頼んだ鶏のコンフィは僕的にはかなりしょっぱかった。火の通り具合は素晴らしいだけに残念。デセールはシャーベットを頼んだのだけれど、これも平凡。っていうかまんまディタw何の工夫もない。連れ合いの頼んだパイナップルのタルトも微妙。もう1つ悪いのはフロアの対応。明らかに手が空いているのに、パンすら運んでこない。忙しくて料理が出るのが遅れるのなら、最低限そういう気は遣うべきだと思う。現状のサービスに満足している感がありありで、これにはがっかり。日曜&深夜にやっている店は貴重だけれど、それ以外に利用するメリットは何もない。確かに高くはないけれど、結局1人10Kくらい掛る訳だし…。1回しか訪れていない店を酷評するのも難だけれど、僕がリピすることはないでしょう。はい。ただ、褒めるべきはワインリスト。champagneも8K以下のものをかなり揃えているし、ワインはボルドーを中心に3K台、5K台、7K台と6~7種類ずつ揃えている。しかもそれなりのセンス。グラス・シャンパンを頼んだあと、お題のワインを。■Sainson Rossignol / Bourgogne Hautes Cotes de Beaune 2004写真を撮っていないので、代用。 ドメーヌ サンソン ロシニョール ブルゴーニュ ピノ ノワール [2002]5K台のリストからこれを選択。ACブルとヴォルネイしか見たことがなかったのだけれど、オート・コート・ド・ボーヌも作っていたとは知らなかった。けど今検索かけても1件も見付からない…。やっぱりボトルの写真くらい撮ってくればよかったかな(^^;色は薄いレッド、アセロラカラー。味わいは今までの山村のイメージと同じ。柔らかな苺に赤い花。タンニンは感じず、柔らかで優しい。同年のACブルも飲んだけれど、あまり印象が変わらない。だったら値段の安いACブルでいい気もする。しかしCPのいい、癒し系ワインであることは間違いない。とはいえ、この日の料理には少し弱かったかも。。。
2008.07.07
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昨日は久し振りに会う親友と、馴染みの鮨屋『あおき』@門前仲町へ。食べログでも高評価されているけれど、ここのお店は良い。僕達はいつもお任せでお願いするのだけれど、おつまみも鮨も仕事が細かい。この日はおつまみの稚鮎の塩焼き、刺身の鰯、関鯵、塩水海栗が最高。ただ大将お独りで全ての料理を担当しているので、混み混みになってくると手が回らなくなるのが難点。それでも値段は安いし、大将の手仕事を眺め、同伴した友人・知人との会話を楽しみながらお酒を飲める人には是非薦めたい。この日はとても暑かった上、昼間結構歩き回ったので、泡が飲みたくなった。そこで前から気になっていた門前仲町のワインバー、『KAY』へ。お店は落ち着いた雰囲気。深い青のソファもいい感じ。幾つか頼んだおつまみもとてもちゃんとしている。料理人の丁寧な仕事が伝わる料理は、食べていて嬉しい。なぜなら、それが料理の基本だから。□Rene MURE / Cremant d'Alsace Cuvee Prestige お店で「余り甘くない泡を」と頼んで、お薦めされたのがこれ。セパージュにリースリングが入っていると聞いたので不安だったけれど、これが実に美味しい。泡の勢いもそれほど激しくなく、細かい。若い泡にありがちな押し付けがましさのようなものはなく、味わいは多層的。青林檎、洋梨の香。アフターの酸と僅かの苦味も好ましい。※特別謝恩価格※ 【ルネ・ミューレ】クレマン・ダルザス・キュヴェ・プレステージ[NV](白)楽天だと、最安値で2.2k。ワイン王国のベストスパークリングに選ばれたらしいけれど、納得できる。欲しいけど、この瓶の形状ってセラーに入れ難いんだよなぁ。。。■Hubert Lignier / Bourgogne rouge 2002 続いてユベール・リニエの02を。このお店はイタリアワイン中心なのだけれど、フランスワインもそれなりにあって、かつセンスがいい。ポール・ペルノのボーヌ1er 00と迷って、こちらに。透明感のある、美しいバーガンディ・レッド。香は赤系果実でフレッシュ。02のバランスのよさ、透明感が際立つ。レジョナルなので当然複雑味は足りず、複雑さもないけれど、ブルゴーニュ好きであれば、この素晴らしさは解る筈。素直に美味しいし、飲んでいて楽しい。この気楽さがレジョナル・コミュナルのよさでもあると思う。この後、なぜかグラッパまで飲んで帰宅。今日はお昼まで酒が抜けませんでした…。しかし楽しかったー。やっぱりワインは誰と飲むか、ですね。
2008.07.05
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昨日は、今月末に挙式を控えたセクシーおねいさんと新宿でサシ飲み。親しい友人が結婚したりする度に歳を感じる。。。□Laurent Perrier / Brut L-P 細かい泡立ち、上品な仕上がり。アルコールの浮きもなく、白い花にレモンやグレープフルーツのフレッシュな酸。このところロワールの泡やクレマンばかり飲んでいたけれど、やはりchampagneはちゃんとしている。でも高いので普段は飲めませんです、はい。。。■Au Bon Climat / SANTA MARIA VALLEY 2006 久し振りのカリピノ。そもそも僕のピノへの入り口はカレラだった訳で、実はカリピノへの馴染みは深い。その後はあまり飲まなくなってしまったけれど、この日はお店のワインリストとCPの関係でこれをセレクト。オーボンクリマは一時、カレラのライバル的位置付けがされていたように記憶しているのだけれど今はどうなのだろうか。あまり販売店でも見掛けない気がするけれど…。色はやや濃い目の紫。透明感はあり。香は赤系果実主体で、少し梅っぽい香も立ち上がってくる。アルコールも強くなく、口当たりはあくまでシルキー、ソフトでエレガント。変な甘さや、自己主張の強い果実味もない。アフターは果実の酸が絞め、タンニンも感じない。はっきり言ってカリピノとは解らないし、そんじょそこらのブルゴーニュより余程エレガント。思わず、堀賢一さんの名コラム『テロワールの死』を思い出してしまった。ちなみに店飲みで6Kしないくらい。ブルゴーニュならレジョナルでも厳しいことが多い価格。上のクラスは兎も角として、下のクラスを外で飲む時はカリピノを選択肢に入れるのもアリなのかもしれない。***【今月のお買い得!】[2006] オーボン クリマ ピノ・ノワール サンタ・マリア・ヴァレー 750ML↑楽天だと3kちょいであるんですね。偏見を持たずに飲める方にとっては、CP高いと思います。
2008.07.04
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一時より確実に評価が下がっているとはいえ、ラモネにはラモネにしかない特徴がある。そしてその『らしさ』が在る限り、僕はラモネを愛せる。お陰様でラモネは結構持っていて、飲む機会も多かった。97位までは本当に美味しく飲めたのだけれど、少なくとも98のシャン・カネ、ブードリオットには酸化傾向が見られ(勿論ボトルに共通して)、99~のボトルにも明らかに熟成が早くなっている傾向が感じられた。更に、先日Koichiさんに飲ませて頂いた04ビアンヴィニュも比較的素直で若いラモネによくみられていた、苦笑い必至の寡黙さはなかったように思う。何だか違和感というか、戸惑いを感じてしまう。というわけで、1年半前には固かった00及び01を検証。□Ramonet / Chassagne Montrachet 1er "les Chaumees" 2000 色は艶のある薄いゴールド。最初の10分位は大人しいけれど、すぐに開いて独特の香爆弾が炸裂。味わいは蜜感たっぷりながらもミネラリーで美味しい。ラモネの強い香は食事とどうかな、とも思ったけれど、この味わいなら十分にOK。華やかでかなり美味しい。しかしやっぱり素直に開き過ぎる気が…。00のラモネ1級ですからねぇ…。兎に角、もう十分飲み頃の域にある。□Ramonet / Chassagne Montrachet 1er "les Ruchottes" 2001 1級トップのルショット。前述のショーメより、より強くシャサーニュらしさが出ている。色合いはショーメより僅かに濃いゴールド。輝きと照りがある。香も最初から素直に開き、まさに香爆弾。味わいにも厚みがあり、流石ルショットだと感じさせられるが、随分素直に美味しい。まだ伸びしろは感じられるが、飲み頃。ラモネ節はちゃんとあるし、開けてすぐ美味しいワインは有難い。でも買って、自分で熟成させて飲む、ということを楽しみにしているワイン好きとしてはそれを素直に喜ぶことはできない部分がある。やっぱり飲み頃が早すぎる気がするラモネ。98~のものを長期間放置するのは、個人的にはちょっと怖い。某店に04が山積みになっていたけれど、買い足して寝かせるかと言われれば…。うむむ…。
2008.06.30
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友人2人と共に、福島県にある『玉子湯』にお邪魔してきました。以前から訪れてみたかった歴史あるこのお宿は、兎に角お湯が素晴らしいとのことで、熱狂的ファンを数多く抱えています。 ↑の建物は今年で141年目だそう。肝心のお湯は、硫黄系ながら白骨等に比べて香はきつくなく、まさにゆで卵。ですが泉質は相当に強いようで、長風呂好きな私が調子にのって40分程浸かっていたら、足がピリピリしてきてしまいました。注意書き通り、10分程度の入浴が適正なようです(笑)その強い泉質の所為か、効用は抜群。超気持ち良いです。加水も加温もしていない源泉かけ流しというのは、そう多くないでしょう。常宿が1つ増えた感じです♪さて、飲んだワインのブログなので(笑)、その記録を…。旅先にヴィンテージワインは持っていけないので、若いものを中心にセレクト。 □Landron / Atmospheres NV昼間から飲んでやろうと企んで持っていった1本。結局飲んだのは夜でしたが、相変わらず美味い。ミネラルたっぷり、グレープフルーツやカットしたばかりの林檎。□Moet et Chamdon / Cuvee Dom Perignon 1993今飲んで美味しいドンペリは93までだと思います。好みからすると、まだ泡と酸がピチピチし過ぎていますが、蜂蜜感が出始め、万人受けする美味しさ。マロンは少し。■Louis Picamelot / Bourgogne Mousseux Pinot Noir NVピノ・ノワール100%の『赤の』スパークリング。ちなみに友人の提供品。アフターがストンと落ちる。甘い。ビミョー。というかビミョー過ぎるw□Etienne Sauzet / Puligny Montrachet 1er "Les Combettes" 2001 早いのは十分承知、でも結構開くんじゃないの?と思ったら…甘かったです(>_
2008.06.27
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相変わらず更新滞りまくりです。が、取り敢えず最近飲んだ日常ワインをUP。■Julien Meyer / Mer et Cocuillages Vin d'Alsace 2007 早速飲んでみました、コキアージュの07。個人的にはリースリングの香がちょっと甘過ぎますが、味わいはミネミネで複雑味があり、今年も美味しい。塩っぽさと旨味のノリでさっぱり。ちょっと冷やし目から飲むのがよいかと思います。オリーブを入れたパスタなんかと昼間から合わせたいなぁ。■Louis Carillon et Fils / Puligny Montrachet 1er "Perrieres" 2000先日飲んだコンベット97が明らかな加熟の傾向があったため、00のペリエールを開けてみました。 色は矢張り濃い目の金色。 香は蜂蜜感たっぷり。味わいも蜜。トロトロです。少し冷やすと酸、僅かの苦味も感じられ、今凄く美味しい。美味しいけど…やっぱりちょっと熟成が早すぎる。件の97コンベットとこのワインは同系列店で購入したもの。輸入元はラ○クなので、こっちは問題なさそう。また、拙宅のセラーはデジタルとアナログ二つの温度計で管理していますが、14℃±1℃では安定している筈。こちらは問題ない(と、信じたいw)とすると、お店の保存状態か…。この系列店の保存状態は割りと信頼していたのですが…。あと気になるのは、ちょっと噂の『00以降の白』問題ですね。勿論全部が全部ではないのでしょうが、完全に熟成の早い造り手もいますので。
2008.06.24
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結構色々良いものも飲んでいるのですが、それらの記録をUPするには何故だか気が向かないので、取敢えず飲み貯めた2006年のブルゴーニュについての雑感を。勿論全てを記せる訳ではありませんが、特徴的に感じたものを記そうと思います。何分若輩者の個人的な感想ですので、その分を差し引いて読んで下さいませ。■Dom. Forey Pere et Fils / AC Bourgogne rouge 2006 何だか昨年くらいから人気急上昇なフォレ。ゴーディショなんか抱合せ販売の対象になっちゃったりして、「そんな大した造り手だったかい?」とお思いの方も多いかと思いますwで、裾野のACブルですが。濃い紫に梅酒っぽい香の立ち上がり、味わいにはまだタンニンが残り収斂味が強い印象を持ち、ちょっと抽出強めな印象を持ちますが、極めてエレガント。数時間後には大分物腰も柔らかくなり、黒系果実8、赤系果実2位の割合ながら、ハイトーンなまとまりも見せて中々の仕上がりです。数年後が見てみたい、と素直に思ってしまいました。正直にいって、言われるような06の弱さは感じませんし、今飲むなら05より06の方が美味しいのではないかと思います。□Louis Latour / Chablis 1er "Fourchaume" 2006 友達のお土産品。しかし遠慮なく記録させて頂きます(笑)。# ごめんなー、ダンナw色は極めて薄い金色、照りはあります。香も物腰も柔らかく、近付き易い印象ですが、味わいも全く同様で、ボディに締りがありません。「くびれ」がない印象。決して美味しくなくはない。香は甘いし、魅力的な第一印象なのだけれど如何せんボディが緩過ぎる。うーん。。。□Dom. E. Sauzet / AC Bourgogne blanc 2006 前述のルイラツよりは濃いけれど、やはり薄めの金色。輝きあり。香は例年より甘めではありながら、しっかりレモンや独特のミネラルの煌きがありソゼの世界を醸し出しています。味わいも同様に、親しみ易く、甘い。しかし決定的にボディが緩い。香は甘く、おそらくは例年に比べて遥かに一般受けするでしょう。しかし僕の考えるところのソゼの美徳、美しさと儚さ、そして線の細さ、それと論理的には相反しながらも同居する強かさ、凛とした線、清廉さ。そういったものは感じられません。まぁ半分以上思い入れですが(苦笑)、中盤以降のダレは間違いないところでしょう。上のクラスではどうなっているのか、ACブルを飲んだだけではわかりませんけれど僕には短期で04、長期で02や00を超えるとはとても思えませんでした。***今までのところ、赤は言われている程酷くはなく、白は言われている程素晴らしくない(価格を考えれば『全く』)、というのが感想です。大体ね、ドラ○ンボールじゃあるまいし、次から次へと過去の敵(Vt.)を超える敵が現れてたまるかと。そういう感じじゃないかと思ったり思わなかったり(笑)
2008.06.17
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先程、某所からルフ06のオファーが来ました。バタール40K超え、禿山騎士50K超え。つーか10K代で買える1erがクラヴォワイヨンだけwもう笑うしかありません。最近こんなことばっかり。ここはちょっと高いのですが、楽天でもこの前後でしょうね。サヨウナラ06。それはそれとして、実家で本など読みながら飲んでいるワインをUP。飲んだ先からボトルを捨てられてしまうので、写真はなし。この辺は全く『深林人不知』ではないけれど(苦笑)■d'Ambroise 1988濃い目の金色。泡は88とは思えないほど元気。酸も健全でしっかりしているが、味わいは果実味優位。ちょっと甘いか。CPは高いが、個人的に熟成したシャンパーニュに求めるものはないかも。やっぱりもっとマロンやモカが欲しいなぁ。[1988] グランド・レゼルヴ ブラン・ド・ブランダンブロワーズ(ボネ・ジルメール)■Faiveley / Chambolle-Musigny 1999まだ褐色のない、透明感のある美しい赤。香と味わいに一体感があります。赤系果実、キャンディー感。ちょっとアセロラっぽさ。飲み頃の初期にあると思いますが、何となく楽しさは欠けるかも。後の00が良すぎるがゆえ、でしょうか。同年の1erも持っていた筈ですが、飲むのは5年後~かな?どうでもいいことですが、00とか04のCMを推すと所謂「弱い年」が好きなだけじゃないの?とか思われそうですが、そういうことはありません。CMの00は素晴らしい天候に恵まれた年です(伝聞ですが)。シャンボル・ミュジニー [2002] 赤 Maison J. フェヴレ 750ml■Dom. Coquard Loison Fleurot / Echezeaux 1990漸く日本でも見かけるようになってきたコカール ロワゾン。派手さはないのですが、クラシックな良いワインを造ると思います。当然早飲みには向きません。で、この90。所謂『ヌルポン』でした。香は素晴らしい。甘く、深く、妖艶。エシェゾーは(厳密には)ヴォーヌ・ロマネではないですが、十分にらしさあり。が、味わいには明らかに熱の爪痕。舌の奥と喉にタールのように張り付く棘のある苦味。このギャップに苦しむ。何度も香を嗅ぎ、その素晴らしさに思わず口に運ぶ。しかし飲み込めない。泪。[2005] グラン・エシェゾー 750ml/コカール・ロワゾン・フルーロ
2008.06.02
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昨日から東京を離れています。といっても今回は旅行ではなく、単なる帰省。とはいえ根なし草な私のこと、まっすぐ帰る訳もなく(笑)高校の同級生宅@名古屋で一泊。ついでに(?)色々ごちになっちゃったりして…で、戴いたのがこのワイン。実にお久しぶりのボルドー。液面高いなぁ、と思っていたら、リコルク済。コルクの焼き印から2003年4月にリコルクしたものと判明。こんな情報も判るんですね。思えば、誕生年である1978のボルドーは結構飲んでますが、リコルクものは初めて。今出回っている1978のワインはリコルクものが多いんでしょうかね。さて、このワイン。退色した感じはないのですが、香りには若干のお醤油。味わいにも僅かに紹興酒が感じられますが、後は熟成したボルドーの良さが十分にありました。ダシが乗って、甘くシルキー。プラム。冷蔵庫で2年程熟成させていたにしては健全なお味(笑)堪能させて頂きました♪
2008.05.31
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一瞬にして市場から消えるのに、そしてそれ程多くの人がきちんと熟成させているとも思えないのに(笑)、「飲んだ」という話をさっぱり聞かないルーミエ。誰が買ってるんでしょうかね?謎です。まぁルジェも似たようなものですけど。■Georges Roumier / Chambolle Musigny 1997 思ったより褐色の入った色調。海老茶のエッジ。香にも熟成が感じられます。獣臭、なめし皮、スーボワ。赤系果実を潰して濃縮して蒸らした感じ(笑)妖艶です。味わいも甘く、とろみが感じられます。シャンボールっぽいとかそういうことを考える以前に、1つの液体として非常に完成されています。やっぱり美味しいなぁ、これ…。余韻の長さやスケール感は上級キュヴェには適いませんが、思わず唸ってしまう1本です。買ったのは5年くらい前、確か税込みで6Kしなかった筈。ただ、05のように15Kともなると、その価値はかなり疑問だと思います、はい。素晴らしく完成された世界観を持ったワインだとは思うけれど、美味しいシャンボールを飲みたいなら他の選択肢もあるし。もちろん素敵なワインで、抗いがたい魅力はあります。でもねぇ・・・(苦笑)
2008.05.28
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狂乱と呼ぶべき人気だったポンソの2005年。なぜかロシュよりもACブル(パンソン)が手に入らない。東急ですら各店3本ずつとかいう割当てなので、個人でケース買いするなんて出来る筈もありません。僕もなんとか複数本入手はしましたが、これが限界。馴染みの酒屋さんが「酒屋としては2005年のような年がないと困る。 でも正直、『2005年の○○をよこせ』とその時だけ言われても抵抗がある」と仰っていましたが、なんだかその気持ち、解ります。という訳で(?)、最初のポンソは、ACブルでなく村名CM。どうせCMっぽくはないので、今飲んでもいいでしょう(笑)■Dom.Ponsot / Chambolle Musigny Cuvee Des Cigalles 2005 ポンソにしては濃い色調。香は驚くべきことにラベンダーに近い。スミレ感はCMでは時々あるけれど、ラベンダーを感じたのは初めて。赤系果実や、それに僅かに混じる黒系果実よりも花のニュアンスが強い。そして、CMの冷たい金属の感じ。ちゃんとCMしています。これも例年にはない、特筆すべき点(笑)味わいも、驚くべきことに完璧なバランス。瑞々しいフルーツ、甘み、酸、ミネラル、既に乗っている旨味。舌に残るミネラルが若さを感じさせるものの、ちょっと非の打ち所がない球体感。他の05にはこのバランスのよさを感じたことはないけれど、ポンソの05は凄い。しかし…ポンソは完全に方向転換しましたね。僕の感覚では01位から微妙に造りが変わったかと思うのですが、05はその新スタイルが開花した感じです。単に葡萄の出来云々ではない気がします。どちらが良いとはいえませんが…。うーん。
2008.05.24
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台風が過ぎ去った日の午後、箱根に向かう。昼過ぎまでロマンスカーも運休しており、少し予定が狂ったけれど台風一過の空に映える新緑は鮮烈で、息を呑む美しさ。直視できない程の眩しさ。疲れて磨り減った僕の目は最早、レンズという名の分厚いガラスを通さぬ限り葉の形状、その姿を捉えることすらできない。しかし、その代わりとして、抽象画の如き一枚の絵としてその姿を見せてくれる。そしてその抽象的な美しさは、脳を通さず直接に僕の心を撃つ。世の中は常にaction and the re-actionだ。人は何かを得るためには、何かを失わなければならない。逆もまた真也。■Egly-Ouriet / Champagne les Vignes de Vrigny Brut Premier Cru Tradition Grand Cruも購入して飲んだのだけれど、どうも此方の方が好み。元々ムニエが入っている方が好みという所為もあるのだろうけれど。■E.Rouget / Vosne Romanee "Les Raviolles" 2001 所謂ジャン・クロテ物。色調は極めて薄く、ディスクも薄い。アセロラ・ジュースの色。香味は逆説的ながら『うるさいくらい』ピュア。どこまでもクリーン。完璧に完成された世界観。このクラスとしては突出している。まさにルジェの世界。■E.Sauzet / Puligny-Montrachet 1er "Champ-Canet" 1994 表情がころころ変わるものの、一貫してソゼのソゼたる所以、美しい酸が筋を通す。蜂蜜に付けたレモン、きらきらしたミネラル。シャン・カネの薄い表土が作り出す、清廉で、しかし力強い世界。最後は甘く、甘く、甘く。残糖指数は4.5(推定・笑)***★蛇足 ソゼは93でドメーヌの名を捨てています。 よって94からはエチケットも一新され、現在のものとほぼ同じになっているのですが 94に関しては旧いエチケットも使われています。 これはその1本。ある意味珍品でしょうか。 ちなみにコルクからはドメーヌの文字は消えていました。
2008.05.23
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暫くワインから離れていましたが、何とか帰ってくることができました。相変わらず先行き不透明ではありますが(苦笑)、20代の内はがんばって(?)更新して行きたいと思います。皆様、それまで何卒よしなに。■Moet et Chamdon / Cuvee Dom Perignon 1988 以前飲んだ過去最高のドンペリ、85とほぼ同じ香味。しかし少しストラクチャーが弱いです。勿論決して悪くはないですが、凄みまでは感じず。■Dom.Faiveley / NSG 1er 1969Faiveleyさんのライオン、この頃は心持ちスリムです(笑) リコルクされておらず、苦戦しながらも抜栓成功。完璧に熟成された、甘くたおやかな液体。穏やかでありながら、内側に熱を秘めた生物。時のみが作り出し得る、ピノ・ノワールの深淵に沈吟する。 ***ところでワインの狂乱市場、相変わらず激しいですね。すぐ飲めて美味しいCMのユ○ロ・バイエさんや、「あの偉大な2005を超えた2006」のパ○レさんが売れちゃったり、ポンソのACブルに7Kを超える値を付ける店が出だし、ルジェは10K近い勢い。もう完全に許容範囲外です。ソゼの2006に到っては、レジョナルで8Kですか。04なら1er買えておつりがきましたねぇ…。1erの愛すべきChamp-Canetは14Kを超えたようですが、あと2K位出せば00のヴィアンヴィニュ買えます。という訳で、僕はそっちを買います(苦笑)インポーターや小売店の良心に期待するのも限界があるのでもう少し消費者も賢くならなければならないような。少なくとも、僕が現行ヴィンテージを買うことは、暫くはないでしょう。
2008.05.20
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