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カテゴリ: カテゴリ未分類
17歳、史上最年少で文學界新人賞を受賞。もう10年も前のことである。

(篠原さんの名前は“はじめ”と読みます)
この人の名をいったいどれくらいの人が知っているのでしょうか?

さて、内容のほうですが、これがどうも説明しにくい。
ので例によって適当に抜き出して。

坂本龍一の言葉。(『壊音』に寄せて)
「この小説には進化、退化、崩壊、廃墟、戦争、内乱、虐殺、シンクロニシティ、
ドラッグ等が充溢している」



タキは薬を飲み、ぼんやりし、廃墟の夢を見、ハジメに語り、眠る。
ハジメはタキを見守り、話を聴く。(この話の語り手でもある)

「誰も居ないんだ。ずっと、廃墟が続いているんだ。みんな壊れちゃったよ。」

飛んでいる鳥、パイナップルの腐れていく匂い。

音。

僕は病んでいるのか?ハジメが?誰が病んでいるのか?

同調、共有。同じ世界を見つめ、同じ音を聴く。

何を探せばいいのだろう。


うーん、これではよくわからんですね、やはり。まぁいいや。
タキの見た夢のなのか、それとも事実なのか?
そもそも、タキって、ハジメってどんなやつなのか?

どうもうまく嵌ってしまったようです。

解説の小谷真理さんも言っているように、
“稚い(おさない)けれども美しく魅力的な幻想”という感じです。
夢想的であり、無性的。退廃的でSF的。(めちゃくちゃな並びだ)
また、『エヴァンゲリオン』(95年放映)と重なる部分が多いのだとか。

私は、“エヴァ”を見ていないので何とも言えないのですが。
そういえば本文中でハジメがタキに語るアニメの話は明らかに『アキラ』だった。
(こっちは見たことあり。ちょっとイメージは近いかも。“力”は感じられないが)

この表題作『壊音』とほぼ同じ容量の『月齢』という作品も収録されている。
似たような雰囲気をもつ話で手法もそれほど変わらないのだが、こちらはそれほどピタリとはこなかった。甘ったるく感じてしまったのと、あとは飽きてしまった、というのがあるのかも。やはり始めのインパクトが収まると慣れてしまうのか。『壊音』は全く、事前情報がない状態で読んで素直に読めたのが良かったかもしれない。
今、現在も作家として活動なさっているようですが、あまり名前をきかないのも(単に私が知らないだけ、というのもあるでしょうが)こういったところに理由があるのか。

恐らくデビュー当初はかなり話題になったと思います。
篠原さんとは歳もほぼ同じ。ですがその時の私は、岩波の文芸作品とかを読んでいる頃で現代の作家にほとんど興味がなかった。つい最近たまたまこの本を手にとるまで、名前すら知りませんでした。デビュー時にこの作品を読んだ方がほとんどなのでしょうね。その時にリアルタイムで読んでみたかった。作者が書いたのと同じ年齢で読んだとしたら、自分はどう感じたのだろうか?と。
やはりアンテナをはっておかないとダメだな。





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最終更新日  2003年10月27日 23時17分42秒
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