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カテゴリ: カテゴリ未分類
夏の甲子園、決勝。
0-3で迎えた9回裏の攻撃、ツーアウト1塁3塁。バッターは、投手の今井。
1-1からの3球目のカーブをとらえた打球は、右中間へ!
2点が入り、バッターランナーが3塁へ突っ込み・・・
試合終了とともに、バックネットで観戦していた一人の女性の命がつきた。

表題作含む、6作収録の短編集。

試合をネット裏で見ていた、この日は非番の捜査一課の千葉。
その三つ右側の席にいた女性が、試合終了間もなく、突然倒れた。心臓発作による急死とされたその女性は、今井選手の姉だった。
何か釈然としないものを感じた千葉は、調査を開始する。


野球ネタ。しかも被害者はスタンドに居て、容疑者はベンチで試合中という密室(?)のような状態。
期待半分、不安半分で読み始める。野球に関するところはなかなか面白かった。
作戦面でのことだとか、“睡眠不足だと身体が軽く感じる。が後から疲労がどっとくる”とか。
ただ、千葉がどうして女性の死に疑問を思ったのかがよくわからない。
ちょっと無理がありすぎでは?“刑事の勘”とかいわれちゃうとそれまでなんだけど。
スタンドで観戦していた人が突然死。しかも心臓の持病もち。劇的な場面のあと。
疑問持つかなぁー。まして殺人だと思うか?投手の出来と結びつけるか?
うーん、微妙。

他は、『顔写真』、『兵士像の涙』、『カチカチ山殺人事件』、『やねこい奴』、
そして『毛沢東―七月の二十日間』。
確かにバラエティーには富んでいるけど・・・いろいろ集めすぎな感もする。


これはこれで、毒のあるラストでいいかも。

『毛沢東~』は解説で中津文彦さんが絶賛してますが、私には良さが分からなかった。
この手の歴史ミステリーでは必ず名前が挙がるジョセフィン・テイの『時の娘』、直接名前は出てないが高木彬光の著作なども引き合いに出され、ベッドディテクティブらしき体裁をとる。
私自身、その時代の中国について明るくない、という問題はあるが、ここで出されている疑問がそれほど魅力的には思えないし、主人公はほんのちょっと考えただけで結論にいってしまって、別段驚きもない。ちょっとした歴史ものを読んだという感じ。

全体的にはちょっと消化不良。

(『密室球場』で甲子園の出場校が36校とある。高校野球関係のHPをみてみたが詳しくいつかはわからず。昭和40年代半ばかな?)

同じく伴野さんの作品、期待の『呉三国志』は私に合うかな?少々不安あり。

ちなみに作者の名前・伴野朗 は 【とものろう】とよみます。
何の疑いもなく“ばんのあきら”とよんでいました。私だけ?

『密室球場』 伴野朗 集英社文庫 (1988年9月第1刷発行)





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最終更新日  2004年02月09日 16時21分55秒
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