怪獣亭非日常

怪獣亭非日常

2006.11.13
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カテゴリ: カテゴリ未分類
怪獣使いの遺産

少女は少年(良)に訳を尋ねる。
「お兄ちゃん、なんでこんなところを掘っているの?」
「円盤を探しているんだ」
母親は少女にあの子は宇宙人という噂だから近づいてはいけないと諭す。
「宇宙人だなんて怖いわねえ・・」
「宇宙人だとどうして怖いの?」

GUYSスペーシーの防衛網をかいくぐって侵入した円盤。
怪獣を積んだ宇宙船で飛来したのはメイツ星人・ビオだった。

侵略をする意思はないというビオはその死の意味を知ろうとするが
リュウはミライとビオの会話中に誤解してビオを撃ってしまう。
ビオはゾアムルチを起動させ同胞殺戮の代償として地球に大陸の20%の割譲を要求する。(いきなり?ここは驚いた)
ミライは地球とメイツ星の問題・・・と想いながらリュウの言葉(「怪獣使いと少年」の伊吹隊長が郷にいう台詞と同じ)を受けメビウスに変身しゾアムルチと対峙する。

同胞・・ビオは父である虐殺されたメイツ星人の復讐心を抱いて地球に来たのだろう。
彼は自分の怒りに同調したゾアムルチを暴れさせるのだが地球の子供たちに怪我を気遣ってもらい、またかっての白い服の少女である園長(斉藤とも子)から宇宙船を掘りだそうとしていた少年と父の話を聞き苦悩するのだった・・・。

ゾアムルチ
ビオの怒りに同調する怪獣ゾアムルチ。
「怪獣使いと少年」においてもまるで金山老人の怒りと哀しみに同調するように暴れたムルチ。
今回はメイツ星から連れてこられた・・。前回のムルチも実は金山が連れてきた?
この辺りムルチを登場させるためにとはいえ苦しい。

※※


メイツ星人と少女

少女はハンカチをビオに差し出す。
かっての白い服の少女である園長がメイツ星人に話しかける件りからビオの苦悩は始まる。
このあたりの描写は理想の追求・・・「遊星より愛をこめて」で夢想されていた宇宙人と地球人の相互理解が生まれた理想の世界である。
ビオが葛藤し苦悩するのは孤独な少年を救った父と同じような優しさ故なのだろう。
結局、彼は止められぬ憎しみの形であるゾアムルチを第三者であるメビウスによって倒すことを願うのである・・。

怪獣使いと少年

この話に悪い点は見られない。普通に観たとすればまっとうな良心作といってよいだろう。
しかし「怪獣使いと少年」というどす黒い異色作の続編として描かれたと考えると甘い気がする。

現実の問題で前作から35年経ってもあの状況はかわっていない。
故に怪獣使いと少年の結末は妥当で答えのでないものであるのだが「メイツ星人の遺産」が花開くという希望をもたせる本話は前作の答えとしては非常に甘く、弱い・・。

少女たちはハンカチを差し出す優しい心をずっと持ち続けていられるのだろうか?
ビオと地球人が握手をする日が本当にやってくるのだろうか?
そして良はどこに行ってしまったのか・・・。

そう考えるとこの結末の先は・・・・。





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最終更新日  2006.11.13 17:11:18
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