2008年10月21日
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杉山の3回忌当日・・・

おれらは、杉山の実家に集まった。生前の杉山は、いろいろな人からの信頼が厚くこの3回忌にも大勢の人が集まった。中学、高校、大学の同級生、職場の同僚・・・ みな、悲しそうな表情をしている。家族の人たちの表情も暗い。


しかし、おれらは違った。いつも通りの感じで過ごす。これも、杉山が望んだことなのだ。周りの目は多少気になったが、こんなしんみりしたムードはあいつには似合わない。


「かつ、例のものはもってきたか?」と翔平。

「あぁ、これだろ。杉山の書いた歌詞。」

「結局、Liveでまだ発表してないな・・・」アキラがつぶやく。

「まぁ、また後で話そうぜ。なんか、坊さんのお経がはじまるっぽいわ」



おれらにとっても、また杉山にとっても退屈であろう時間が終わり、参列した人たちの数もだんだん少なくっていき、片付けをしている家族の人たちと、おれら三人だけが残った。

俺たちは、杉山の遺影と共に円になった。




「まぁ、あれからそれぞれ新しい出発してみんな忙しくなってきたからなぁ。」




「なぁ、杉山。おれたち、結局お前の「嘘星」って歌、まだLiveでやってないんだぜ。」と翔平。

「お前がいなきゃ、あの歌はまだ披露できないわ・・・ お前がいなきゃ・・・」とアキラ。



少しの沈黙・・・



「海に行こう。」

翔平が提案する。


俺らは、目で合図を交わす。

辺りが暗くなり始めた頃、俺たちは翔平のBMWに乗り込んだ。






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最終更新日  2008年10月22日 02時06分00秒
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