November 20, 2025
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カテゴリ: 気になるTV番組
2025年NHK大河ドラマ
『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』 のあらすじ及び感想日記です。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

寛政5年(1793)、我が子を早産で失ったてい(橋本愛さん)は
悲しみに暮れて食事も喉を通らず、たか(島本須美さん)が何を
言っても心に響きませんでした。

蔦屋重三郎(横浜流星さん)も何も考える気力がわかず、喜多川
歌麿(染谷将太さん)と袂を分かったことを吉原の親父の駿河屋

やりになっていました。


店の重苦しい雰囲気を変えようと滝沢瑣吉(後の曲亭馬琴;津田
健次郎さん)は、亡き子と婆さまからご加護を得るために写経を
しようと呼びかけていたら、そこに大凧を背負った流れ者が店に
入ってきました。

男は駿府生まれの重田七郎貞一(後の十返舎一九;井上芳雄さん)
と名乗り、自分が書いた浄瑠璃本を重三郎に見せました。
なんとか蔦屋で書きたい貞一は、持参した大凧は亡き平賀源内が

袖の下に渡すと言いました。

重三郎の心に平賀源内と田沼意次の存在がよみがえり、すっかり
気力の失せていた重三郎の目に光が宿りました。


貞一の話から、実は源内は獄から逃げのびて相良でかくまわれて
生きていた、いや、そんなことはないかと思いつつも、重三郎は
蘭学者の杉田玄白(山中聡さん)を訪ねました。

重三郎が源内にまつわるうわさとか聞いたことがないかと尋ねる
と、玄白は重三郎の話をすぐには否定せず、分厚い書物のような
ものを取り出して重三郎に渡しました。


さて、ていですが起き上がれるようになったものの何か食べたい
という気になれず、そんなところふじ(飯島直子さん)ととく
(丸山礼さん)が豪華な菓子の詰め合わせを持って見舞いに来て
くれました。

ふじは「子は甘いものが好きだろ?」と言って位牌に手を合わせ、
皆でいただこうと言い、ていに菓子を一つとってくれました。
女たちの悲哀を嫌というほど吉原で見てきたふじの言葉はていの
心に響き、ていはおなかの子の供養と思って菓子を口にしました。
あれ以来ずっとまともに食べていなかったていでしたが、菓子の
甘さが心にしみて久しぶりに食べ物が美味しいと感じました。


一方、重三郎は玄白から「解体新書」を受け取っていました。
これの挿絵を描いた小野田直武という人物は源内から絵を習い、
源内が死んだ翌年に急死していました。
その小野田は秋田の出なので、重三郎はの朋誠堂喜三二(本名は
平沢常富、秋田佐竹家の留守居役;尾美としのりさん)に会い、
小野田のことを尋ねると喜三二は、源内は蝦夷に逃げたのでは?
とのことでした。

重三郎がこの話を田沼意次に仕えた三浦庄司(原田泰造さん)に
すると三浦は、源内はたしかに獄で亡くなったしあのとき意次も
嘆き悲しんでいた、と言いつつも源内は今も生きているのでは?
と言う重三郎の話を否定はしませんでした。

次に重三郎は大田南畝(桐谷健太さん)を訪ねました。
源内の話を大田にしても源内のことには触れたくなさそうでした
が、重三郎が源内のおかげで大田が有名になったことを言うと、
態度を改めて何か考え始めました。
そして重三郎に源内が描いたという蘭画を渡してくれました。


蘭画をていに見せると源内は絵師になったのでは?と言うので、
重三郎は芝居町に出て蘭画風の絵を探しました。
町に出ている芝居絵がすっかり地味になったのを残念に思って
いたら、後姿が源内とよく似た男を見つけ、後を追いました。
結局、男は見失ったのですが長谷川平蔵宣以(中村隼人さん)に
偶然会い、平蔵も誰かを追っているとのことでした。

帰宅した重三郎が町での出来事をていに話していると、ていは
草餅を食べながら話に耳を傾けてくれました。
食欲も出てやっと元気になったていを見て重三郎は喜びました。
そしてていもまた、源内が生きているかもと聞いて活発に動き
始めた重三郎を見て安堵しました。


そんなところにみの吉(中川翼さん)が山東京伝(本名は北尾
政演;古川雄大さん)を案内してきました。
京伝は瑣吉に縁談を持ってきていて、みの吉は何が何でもこの
話をまとめた方がいいと後押ししていました。

そのみの吉は、歌麿のいない今この店でできることはないかと
考えた案を紙に書いて出してくれました。
みの吉を見てていも何か売り出すものはないかと考え、歌麿が
最後に渡してくれた恋心の女絵の下絵に、少し手を加えて出す
のはどうかと重三郎に提案しました。
「何もしないよりはいい」ーーていの言葉に納得した重三郎は
下絵に歌麿好みの見事な彫りと摺りを入れるよう注文しました。


そのころ歌麿は地本問屋の皆を吉原の座敷に集めていました。
「ここで派手に遊んだ順に仕事を受ける」と言って皆に余興を
させて豪勢に遊び、女郎たちも喜んでいましたが、歌麿自身は
ちっとも楽しそうではありませんでした。

これが歌麿なりの吉原への恩返しなのか、紙花を撒くことを
要求すると何人かが出てきて紙花を撒き始め、鶴屋喜右衛門
(風間俊介さん)は歌麿が撒いたほうが座敷が盛り上がる、と
言って紙花をわしづかみにして渡してくれました。

そのついでに喜右衛門は重三郎が色付けと歌麿の名入れをした
『歌撰恋之部』の絵を歌麿に見せました。
これから蔦屋が出すというその絵を歌麿は破り捨てましたが、
喜右衛門が間に入ってくれたことに重三郎は礼を言いました。


瑣吉が履物屋の伊勢屋に婿入りする日、重三郎と瑣吉が去った
後で店の戸口に青い包みと1冊の黄表紙が置かれていることに
ていは気がつきました。

重三郎が戻って中を見ると『一人遣傀儡石橋』と書かれた書き
物があり、その話の筋書きは田沼意次を象徴する「七ツ星の龍」
とか「死を呼ぶ手袋」とか、源内でなければ書けない話でした。
さらに中には安徳寺に来るようにと重三郎に宛てたと思われる
紙が挟んでありました。


重三郎が安徳寺に行って通された部屋には失脚した老中の松平
定信(井上祐貴さん)と相談役の柴野栗山(嶋田久作さん)、
元大奥総取締役の高岳(冨永愛さん)、そして三浦と長谷川が
待っていました。

高岳は重三郎の前に進み出て手袋を見せました。
それは10代将軍・徳川家治の嫡男の家基が鷹狩りに出て急死
したときのもので、指先に毒が仕込まれたものでした。

毒を仕込んだのは家斉の乳母だった大崎が怪しいが、この件を
追究すれば手袋に関わった田沼意次と高岳が怪しまれることに
なり黙るしかなかった、と高岳は語りました。

あの事件の折に老中首座だった右近将監(松平武元)の死後、
行方知れずになっていた手袋が大崎から高岳→定信に渡され、
定信は三浦から、源内が家基急死事件の真相を推測して書いた
戯作があったことを聞かされたのでした。


定信は一橋治済(生田斗真さん)のことを「傀儡好きの大名」
と呼び、重三郎に呼びかけました。
「ここに集った我らは皆、その者の傀儡とされ弄ばれていた。
ゆえに此度、宿怨を超えて共に仇を討つべく手を組んだ。
蔦屋重三郎、我らと共に仇を討たぬか。」

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

今回、私なりに感じたこと。
主人公の蔦屋重三郎(横浜流星さん)は、仕事が行き詰まった
ところに誕生を楽しみにしていた我が子も失い、まさに精神的
エネルギーがゼロになっていました。

ところがそんな状態のとき、平賀源内と田沼意次の名を聞いて
少し力が湧き、さらに「源内が生きているのでは?」と思った
瞬間から、重三郎らしい行動力がグングン出てきました。

かつて心のよりどころとした人が他界して久しく、もう自分の
中から消えてしまっていたけど、どん底の今、その名を聞いた
だけで心が再び熱くなり、体が動くようになったのです。

一方、妻のてい(橋本愛さん)も自分の体から子が流れ出て
しまい、生きるための気力すら出てきませんでした。
でもそれを、ふじ(飯島直子さん)が受け止めてくれました。

吉原でも辛い境遇に嘆き悲しむ女郎たちをたくさん支えてきた
ふじだからこそ、言えた言葉でしょう。
「子は甘い物が好き。」
何も食べる気が起きないていでしたが、おなかの子が食べた
がっているのだと思うと菓子を口にしようと思い、その言葉で
同時に心も温かくなり、少しずつ生きる力が出てきました。

ラストの松平定信(井上祐貴さん)の復讐心も生きる気力には
なるけど、まずはプラスのエネルギーをくれた人たちの存在が
復活の気力になるのがいいですね。





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Last updated  November 20, 2025 08:58:36 PM


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