クッチーより愛をこめて

クッチーより愛をこめて

2008年06月01日
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カテゴリ: 映画



日曜日、阪神のデイゲームが始まる前に長男コタロウと映画を見に行ってきました。カスピアン王子の角笛ポスター
「ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛」

正統派ファンタジー♪
ナルニア国物語は指輪物語と同時期にイギリスで生まれた物語で
岩波書店から原作が全7巻本で出ています。

その原作を去年読んだコタロウとはるかな大昔に読みふけったうち。
親子二人でどっぷり異世界に浸ってまいりました~。

あらすじ
かつて異世界ナルニアへ行き、ライオンのアスランと共に白い魔女を打ち破ったペベンシー四兄妹。
王・女王となった彼らだったが思いがけず元の世界にもどる道を通ってしまい、イギリスへ帰ってくると同時に子供に戻ってしまう。
それから一年後・・・。不思議な角笛の音によって再びナルニアへと召喚される兄妹たち。
しかしナルニアではすでに1300年もの時間が経っていた・・・

魔法の角笛を吹いて図らずも彼らを召喚したのは
かつてナルニアを征服したテルマール人の子孫であり、王位継承者であるカスピアン。
彼は叔父である摂政ミラースに息子が生まれたため暗殺されそうになり、家庭教師の手引きで森へ逃げ込んだのだ。

そこにはドワーフやセントール、フォーン、もの言う動物たちといったもともとのナルニア人が細々と生きながらえていた・・・。
カスピアンはナルニア人の支持を得て、彼らと共存する王となるべく
自分が召喚した4兄妹とともに、叔父の軍勢に立ち向かう・・・。

カスピアン王子の角笛ポスター2

感想
「あ~面白かった♪もーいっかい『つのぶえ』読もうっと」(コタロウ)

ロケ地はどこなのでしょうか(ニュージーランドかな)、風景が超絶に美しかったです。
城の廃墟や海岸、森の景色にうっとり。

征服民族に抵抗する先住者たちと虐げられた自然というバックグラウンドの上で
中世ヨーロッパ風な甲冑の兵士たちとファンタジーのクリーチャーたちが
夜の奇襲戦、大会戦、見事な一騎打ちと、もー戦うこと戦うこと。
今回は前にも増して戦争色の濃い、大人っぽい作品になっておりました。
権力にあくなき欲望をたぎらせる大人たちと弱い立場の者を守ろうとする子供たち・・・
という構図もちょとみえました。

ペベンシー兄妹が魔法の角笛で召喚されるタイミングが原作よりもかなり早かったので、
カスピアン個人の華々しい活躍場面とゆうのがあまりなく(逃げてばっかりだったな)、
なんだか、頼りない王子サマに見えてしまったなぁ^^;
ナルニア人に認められたのもあっという間に見えたし。
真打のアスランはセリフが端的すぎて、その真意がわかりにくかったですが・・・
待っているだけではダメなのね。ああイケズ。
求めよ、されば開かれん・・・。

大迫力のクライマックスシーンは多くの方が指摘されているように
ロードオブザリング第2作目を思い出すんですけど・・・
虐げられた自然の逆襲をドラマチックに、ということになると、ああいう形にどうしてもなるのだろうなぁ。
とゆーかクッチー的には一作目でサンタさんをしっかり出したんだから
バッカスも出してほしかったワ・・・
(バッカス:ワインと狂気の神。ギリシアではディオニュソスと呼ばれる。)
ナルニアはギリシア神話起源の生き物や神々が息づいていて
この2作目の原作には、まるでオウィディウスの「変身物語」のような場面も出てくるし、
聖書の思想もところどころに垣間見える、
オリジナルファンタジーというよりはむしろ、ヨーロッパの精神世界を凝縮したような物語。
だからバッカスたちが踊りながらキリストのように奇跡を起こす
ナルニアらしい場面も見たかったんだけど~。
ディズニー風にすっきりうまくまとめたなぁという感じがしたです。
魅力的なキャラクターたち。

ドワーフのオチ・カことトランプキンのむっつりぶりもいい雰囲気でした♪
そして今回は、長兄ピーターが特に印象深かったです。

ナルニア入りして徐々に王だったころの感覚と思慮分別を取り戻した はず だったのに
大人気なくカスピアンとケンカしたり、意地になって無謀な作戦を強行したりと、
かーなーり人間臭い魅力をたっぷりと見せてくれました。
一騎打ちではすばらしいタフネスファイターぶり♪
また、以前よりずっとしっかりしたエドマンド、アスランを一人信じ続けるルーシィ、
どことなく懐疑的で慎重なスーザンと、他の弟妹たちのそれぞれの気持ちの機微や複雑な思いも、
微妙な表情や一瞬の間などで丁寧に表現されているなぁと思いました。
カスピアンより、この4兄妹の方にウエイトが置かれていた感じでした^^;

ところで・・・第三作目はもう撮影始まっているのかしら。
あの超現実主義者なひねくれユースチスがどんな風に描かれるのか今から楽しみでならない・・・
今回は角笛吹いたぐらいしかあんまし役に立たなかった(よーに見えた)カスピアンも
いい感じの王様になって活躍し・・・してくれるよね?

がんばれカスピ。ジャック・スパロウ船長を越えておくれ~。

次はお船で大航海~♪
☆☆☆☆☆ ナルニア国物語第2章 カスピアン王子の角笛 ☆☆☆☆☆





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最終更新日  2008年06月06日 21時57分36秒
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