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2022.01.22
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カテゴリ: 家族
(ひとつ前の記事から続きます)
筆者、変な特技ではありますが、臆せずに110番・119番通報が出来ます。実際に掛けて「どんなことを聞かれてどう答えたらいいか」も、だいたいですが頭に入っています。

「父の様子がおかしい」と母から一本の電話を受け、横浜からバスと電車を乗り継いで都内の実家までかっ飛ばしてきた私。実家に足を踏み入れたら、父が床の上で仰向けになっていました。てっきりベッドの上だとばかり思っていた私は面食らいました。
母は目の前の光景で頭が真っ白になってしまい、119番通報が出来なかったとのこと。とにかく私がやらないと…。
私のスマホには、110番通報と119番通報のショートカットがあり、緊急の時にワンタッチでできるように…していた筈なのに、何故か手が震えてスマホの待受画面のロックが外れない。こういう時に限って指紋認証も通らない…。結局、待受画面の下に出る「緊急通報」からダイヤルをするも「119」と押すだけで何十秒もかかってしまいました。

「119番、東京消防庁です。火事ですか?救急ですか?」
「そこは何区、何町、何番地ですか?」
答える内容に「83歳の父」や「〇〇マンション〇〇号室」を織り交ぜて、問答数を少なくすることは出来ました。
「それでは至急、救急隊員をそちらに向かわせます」「お願いいたします」で電話が切れました。

「音無川分駐所救急隊の〇〇と申します。今そちらに急いで向かっていますが、それまでの間に心肺蘇生をやって欲しいのですが、心臓マッサージの方法はご存知ですか?」と聞いてくださり、
「四谷消防署で講習を受けたことがあります。手のひらの付け根で胸骨を押すやつですよね?」
「その通りです。今から私が号令をかけますので、そのリズムで押してください。いち、に、さん、し。いち、に、さんし…」
それに合わせて必死に父の胸に圧を掛けました。冷たく、硬い父の身体の感触が辛かったのですが…。
だんだん外で、救急車のサイレンが近づいてくるのが聞こえてきました。電話口ではまだ、救急隊員さんが私に心肺蘇生のリズムを声掛けしてくださっていました。

家の玄関のチャイムが鳴り、母が戸を開けると、
「南千住の救急隊です、失礼いたします」
と、電話をくださっていたのとは別の分駐所の救急車の方が先に着いたとのことでした。
先に着いた南千住の方が3人、後から来た音無川の方が3人。計6人の救急隊員の方が、マンションの狭い部屋で父を囲みました。「密状態」とかそういうのは関係ない、という感じでした。
プロが継続して行う心臓マッサージ、しばらくしてAED(自動体外式除細動器)も起動。「離れてください!」という声が飛ぶも、AEDから「作動させる必要はありません」という類の自動音声が流れました。
父の体からAEDのパッドが外されて、着衣も元に戻されて、救急隊員の方の一人が、


救急隊員の方って、謝るんだ…。あなた方のせいではないのに…。

私がバスの中でTwitterに上げた「父の訃報」が現実になった瞬間でした。
(次の記事へ続きます)





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最終更新日  2022.01.22 13:28:38
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