Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2004/12/07
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テーマ: お酒大好き(5775)
カテゴリ:
 初めてスコッチ・モルト・ウイスキーなるものと出逢ったのは、仕事で徳島に住んでいた頃だった。行きつけだった「FULLHOUSE」というBARの若いマスターが、「こんなウイスキーありますけど飲みますか?」と勧めてくれたのが、ラフロイグだった。

 今思えば、そのFULLHOUSEには、ブレンディドよりモルトの方が多く種類があった。そして、モルトもアイラ系がほとんどという変なBARだった。

 最初のモルトがラフロイグだった人なら、誰でも同じ思いを持っただろうが、「何だこれ、まるで消毒薬みたいだ」が第一印象だった。こうして僕のモルトとの出逢いはアイラから始まった。

 それからモルト狂いが始まった。徳島にもなぜか、モルトをいろいろ置くBARができた。「Standard」という名のそのBARでは、アイラ以外のモルトもいろいろ並べて、都会では考えられないくらい良心的な値段で楽しめた。

 ハイランド、スペイサイド、ローランドなどスコットランドには地域ごとに、いろんな個性あるモルトウイスキーがあることも知った。徳島を去った後、一念発起して、スコットランドの約120ある蒸留所の、(もちろん、今は閉鎖されているところも多いが)モルトを、「すべて味わってやろう」という目標を立て、実行に移した。

 一応オフィシャル・ボトルをまず味わい、オフィシャルがもうない蒸留所については、ボトラーズの一番スタンダードなものを飲んだ。キンクレイス、レディーバーン、ベン・ウィヴィスの3つは、持っているBARを探すのに苦労したが、何とか見つけて味わえた(1ショットのお値段もなかなかのものだったが…)。

 「目標」は約3年かかって達成できた。「で、どうなんや、一番旨かったのはどれやった?」と、飲み友達は僕に尋ねた。 僕の答えは、このページの「MY FAVORITES」に出ている。1つに絞るのは不可能だったので、5つの蒸留所(ハイランド・パーク、ボウモア、オールド・プルトニー、グレンファークラス、タリスカー)を選んだ。

 もちろんこれ以外にも旨いモルトはたくさんあった。酒はしょせん嗜好品だ。結局は、個人の好き嫌いに行き着くのだという当たり前のことが分かっただけかもしれない。「全蒸留所制覇」は、ある意味むなしい挑戦だったが、蒸留所に秘められた深い歴史の勉強にはなった。

 僕にモルトを教えてくれたFULLHOUSEは、その後なぜか、「St.Patrick」というアイリッシュ・パブに衣替えした。マスターも元気で頑張っている。素敵なアイリッシュ・パブなので、徳島へ行かれる機会があれば、ぜひ一度訪ねてあげてほしい。





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Last updated  2006/01/08 10:20:25 PM
コメント(7) | コメントを書く


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こんにちは  
na_geanna_m  さん
僕が初めて飲んだモルトはアードベックでした。
「海の香りがするよ」って言われて飲んで感動
しました。それからモルト好きになりました。
言い方によって印象って違うってことも学びました。 (2004/12/07 10:05:14 AM)

おはようございます  
Lady Bird  さん
何事にも努力を惜しまず 極める方なんですね。
徳島は新蔵町に住んでいました。
BARというおしゃれな場所には行くチャンスがありませんでした。
BARは男性の楽しむ場所というイメージが強いです。 (2004/12/08 10:47:03 AM)

LadyBirdさんへ  
 新蔵町ですか…、比較的街のなかですね。
僕は、市役所のそばの幸町に住んでいました。
秋田町、富田町といった盛り場ばまで、
自転車なら5分くらいで行き帰りができるのが嬉しかったです(笑)。
 一度、冬場の帰り道、酔って気持ちよく自転車をこいでいたら、
路面が凍結していて、自転車もろとも転び、肘をすりむくケガをしたこともありましたが…。

 BARも、近頃はグループだけでなく、一人客の女性の方もよく来られますよ。
ぜひ、先入観を捨てて、一度トライしてみてください(でも、お酒は飲まれる方ですか?)。
(2004/12/08 11:55:40 AM)

はい 飲めますよ~。  
Lady Bird  さん
インターネットでおいしい 安いワインを見つけて 毎日飲んでいます。
残念ながらウィスキーは飲めません。
冷酒は好きかな?  でも「好きなお酒はなんですか?」と聞かれたとき
「カクテルを少々」とか「ワインを、、、」なんて 絵になりますが 
「冷酒を、、、」なんてね。
人にはあまり言えないことです。(笑)
(2004/12/09 10:11:24 AM)

Re:はい 飲めますよ~。(12/07)  
 むむー、冷酒ですか。なかなかの酒好き(酒豪?)とお見受けしました。
でも、ウイスキーも個性豊かで、はまるとクセになりますよ。

 僕は、ストレートで、チェイサー(水)を添えて味わうのが、好きです。
ストレートはちょっとキツいという女性の方なら水で1対1で割る、
「トゥワイス・アップ」という飲み方がおすすめですよ。
先入観を捨てて、機会があればぜひ一度味わってみてください。
(2004/12/09 11:24:58 AM)

「トゥワイス・アップ」ですね  
Lady Bird  さん
今度試してみますね。
ワインも飲むと眠くなってしまいます。
蒸留酒に弱いのでは?と言われています。 (2004/12/09 11:32:28 PM)

LadyBirdさんへ  
だぶったメールは削除しましたので、ご安心を。
僕も、パソコン初心者ですから、気にしないでください。 (2004/12/09 11:51:09 PM)

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▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
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▼コロナ禍の家飲みには、Bar UKのハウス・ウイスキーでもあるDewar's White Labelはいかが?ハイボールに最も相性が良いウイスキーですよ。 ▼ワンランク上の家飲みはいかが? Bar UKのおすすめは、”アイラの女王”ボウモア(Bowmore)です。バランスの良さに定評がある、スモーキーなモルト。ぜひストレートかロックでゆっくりと味わってみてください。クールダウンのチェイサー(水)もお忘れなく…。

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