Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2005/01/11
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 「ブラインド・テイスティング」と言っても、何のことかわからない方に少し解説しておくと、


 ひと頃、このブラインド・テイスティング(以下、ブラインドと略)にはまった時期があった。
きっかけは、あるBARのバーテンダーからの「こんなお遊びしてみませんか」の一言。
一人で遊ぶのは面白くないから、ブラインドをする時は、たいていいつも、
会社の酒好きの同僚と、競い合うつもりで一緒にやった。

 最初のうちは、ある特定のモルト・ウイスキーと、
それをキー・モルトに使ってブレンドしているブレンディド・ウイスキーとの飲み比べだった。
例えば、ブレンディド・ウイスキーの代表的銘柄でもある「シーバスリーガル」と、

2つのグラスに(バーテンダーは僕らにどっちに入れたかは言わずに)入れてもらって、
鼻(香り)と舌(味)だけで、それぞれを言い当てることに挑んだ。

 モルトは文字通りモルト100%。ブレンディド・ウイスキーには、モルトと、
トウモロコシなどで作るグレーン・ウイスキーがブレンドされている。
そんな違いくらい、「飲めばわかるだろう」と思われるかもしれないが、
これが案外難しい。プロのバーテンダーなら、モルトとブレンディドを、
鼻と舌だけで言い当てるのは簡単だろうが、素人である僕らは最初、結構よく間違った。

 銘柄やBARを替えながら、何度かそんなことを繰り返しているうちに、
モルトとブレンディドを間違える確率は少なくなったが、バーテンダーは次に、
少しレベルアップしたブラインドを提案してきた。

 例えば、スコットランドの各地域(ハイランド、スペイサイド、ローランド、キャンベルタウン、

銘柄当て、国産モルト・ウイスキーの銘柄当て(またはメーカー当て)等々。

 これはかなりハイレベル。各地域や各蒸留所のウイスキーの特徴を、
あらかじめ舌に覚え込ませていないとかなり難しい。言い当てられる「勝率」は、
最初は2~3割だったが、経験を積んでくると5~6割くらいの確率で当てられるようになった。
(このブラインドでは、問題として出す銘柄をバーテンダーが事前に僕らに伝える場合と、

後者の場合は当然、勝率は3~4割に落ちた)。

 でもバーテンダーは、僕らが6割当てられるくらいレベルアップしてくると、
さらに闘志をかき立てられたのか、「変化球」を投げてくるようになった。例えば、
あるBARで「ハイランド、スペイサイド、それ以外の計3種類、銘柄はお任せ!」と頼んで、
ブラインドした時のこと。一つだけ、どうしても分からないモルトがあった。

 悩んだ末に、僕らは紙に答えを書いて、バーテンダーに見せた。すると彼は、
「違いますねぇ…」と、してやったりの表情。もう一度口に含み、別の銘柄を書く。
「う~ん、まだ違いますねぇ」と彼。さらに味わっても、五感はますます混乱してくるだけ。
僕らは、「もうギブアップ!」と降参した。

 このときブラインドしたのは、グレンモーレンジ(カスク)とグレンリベット(ボトラーズもの)、
そして、僕らを最後まで悩ましたのは、何と「夢想仙楽」というシェリー樽で熟成された焼酎。
「してやられた!」と思ったが、後の祭り。それほど、ブラインドというのは難しい。

 今は、BARでのブラインドはほとんどしない。ブラインドに挑むと、
五感や神経が張りつめて、はっきり言ってかなり疲れる。
モルトの味を深く味わうどころではない。楽しく、心地よく飲むのが、
BARではなかったのか? そんな疑問を持ち始めてからは、やめた。

 ブラインドもたまにやるとゲーム的には面白い。だが、あんまり度が過ぎるのも、
どうかということだろう。毎日のようにブラインドをしている蒸留所のブレンダーは、
ホンマに偉いと、改めて感心した次第。





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Last updated  2005/01/11 12:25:15 AM
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うらんかんろ

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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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