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2006/07/14
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カテゴリ: BAR
 秋田で6月末に開催されたNBA(日本バーテンダー協会)の全国コンクールについて先日、少し触れたけれど、今年は、上位入賞者に異変があった。Bar Blossom

 関西勢から大阪北支部の小西広高さん(Bar Blossom= 写真右 は店内の様子)が見事総合優勝した。そして、総合3位には、僕が懇意にしている徳島のバーテンダー鴻野良和さん(Bar鴻=こうの)= 写真左下 =が入ったのだ。

 NBAのコンクールは創作カクテル、課題カクテル(マティーニ)、フルーツ・カッティングの3部門で争われる。創作や課題カクテルは味だけではなく、パフォーマンス(テクニック)、ネーミングも審査対象になる。

 上位入賞(とくに優勝者)は、いつも東京の支部(とくに銀座支部)の「指定席」と暗に言われてきた。実際、優勝者はいつも東京のバーテンダーだった。なぜかは、はっきり書きたくはない。ただ、審査員の構成が首都圏偏重だったことが原因の一つであることは、「NBA所属のバーテンダーなら誰もが感じていた」(関西のあるバーテンダーの話)と言う。Bar鴻

 ところが、今年は審査員が全国の地域にバランスよく分けられ、平均年齢も10歳ほど若返った。こうした変化(変革?)が「フェアな審査を生み、実力重視の結果につながった」とあるバーテンダーは断言していた。

 関西勢が優勝したのは約30年前に一度あっただけ。今は兵庫県西宮市の苦楽園という所で、Bar「The Time」を営む宇座忠男さんという方だ(現在は関西の重鎮として後進の指導に当たっておられる)。

 小西さんはまだ30歳という若さ。僕は個人的にそれほど懇意という訳ではないが、大阪の若手ではもちろん実力派として知られていた。お祝いのアレンジメント

 そして、徳島の鴻野さん。今年42歳。何回目の挑戦かは忘れたが、「自分で納得できる結果が出るまでは」と毎年出場し続けた。

 徳島時代は、カクテル・アーティストとしての鴻野さんをそれほど意識しなかった僕だが、努力の末に素晴らしい才能を開花させた彼に、心から拍手を送りたい。

 鴻野さんへは早速、お祝いの花(アレンジメント)を贈った。知り合いに(バーテンダーの奥様です)製作を頼んだのだけれど、「暗い店内でも映えるような花を選びました」とメールで送ってきてくれた 写真 (右上)で見ると、とても素敵な雰囲気。送った翌日の夜、鴻野さんから御礼の電話があったが、とても気に入ってくれたようで嬉しい。Besito by Mr.Kohno

 鴻野さんは総合では3位だったが、創作カクテル、ベスト・テイストの両部門で1位に輝いた。その創作カクテルの名前は「Besito(ベシート)」( 写真左 )。

 スペイン語で出会いという意味とか。テキーラベースでマンゴのリキュール、オレンジビター・リキュール、ライム・ジュースというレシピ。爽やかな辛口で、絶妙な味わいだ。

 「創作や味で、日本で一番と認めてもらえたことの方が嬉しいです」と鴻野さん。でも、日本一になっても、驕った様子は微塵もない。いつもと変わらず、気さくで、心底フレンドリー。

 何度も書いてるけれど、愛されるバーテンダーは、やはり人柄がいい人が多い。長年の苦労と努力が報われたことは、僕も自分のことのように嬉しい。 

【Bar Blossom】 大阪市北区曽根崎2丁目1-6  電話06-6311-6530 午後5時~午前1時 日祝休
【Bar 鴻(こうの)】 徳島市栄町1丁目67-2 橘ビル3F  電話088-624-0067 午後7時~午前3時 

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Last updated  2006/07/14 01:41:31 PM
コメント(8) | コメントを書く


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Re:おめでとう!小西さん、鴻野さん/7月14日(金)(07/14)  
「出会い」というネーミングにも、バーカウンターでの出会いやお酒との出会い、酒と酒の出会いなど、様々なバーテンダーの思いが感じられるような気がします。とてもおいしそうです。 (2006/07/14 08:59:09 AM)

底辺の拡大に期待  
汪(ワン)  さん
西にもいいバーが拡がってくれると嬉しいです。
また、私が多くを知らないだけなのですが・・・。

昨晩はKに遅くまでいました。
偶然その話もしたのですが、この話が書かれていて、びっくり。
(2006/07/14 11:57:44 AM)

パブデ・ピカソさんへ  
 パブデ・ピカソさん、こんばんはー。

>「出会い」というネーミングにも、バーカウンターでの出会いやお酒との出会い、酒と酒の出会いなど、様々なバーテンダーの思いが感じられるような気がします。とてもおいしそうです。

 「出会い」というのはシンプルだけど、ほんとにいいネーミングだと思います。
「Besito」、家でも作って飲んでみましたが、とても美味しかったですよ!
(2006/07/14 09:53:46 PM)

汪さんへ  
汪(ワン)さん、こんばんはー。

>西にもいいバーが拡がってくれると嬉しいです。また、私が多くを知らないだけなのですが・・・。昨晩はKに遅くまでいました。偶然その話もしたのですが、この話が書かれていて、びっくり。

 偶然同じ話題だったとは、ほんとびっくりですね。
素敵なBarや優秀なバーテンダーは首都圏だけでなく、全国に存在します。
コンクールの順位がそのバーテンダーの値打ちを決めるものでもありませんし…。
NBAの中央のお偉方も、その辺のことをもっと分からないと、時代に取り残されるでしょうね。

 個人的には、そもそも、カクテルの味の善し悪しなんて、客が決めるべきものと思っています。
 テイストの審査に一般審査員を加えず、一部のバーテンダーの世界だけで優劣を決めている、
「客不在」のコンクールの現状こそ、こっけいな気がします。
でも頭が固い人たちが多いから、なかなか改善されないんですよね。困ったものです。
(2006/07/14 10:05:02 PM)

Re:おめでとう!小西さん、鴻野さん/7月14日(金)(07/14)  
カピタン さん
徳島業界裏話

 河野さんと1位の人と創作カクテルと規定とは同点だったと聞きます。フルーツ盛りで点差が出たようです。以前徳島のお店で1位をとったバー「TOYOKAWA]さんもフルーツの得点が良かったようです。

 業者の人と話していたのですが、規定は練習次第でたどり着けるし、創作は審査員の好みもあるので技術さえしっかりあれば後は運です。どうも差を付けられるのはフルーツのようです。

 兎に角徳島から入賞者が出たのは嬉しいことです。それだけ良いバーがあるってことで。 (2006/07/17 03:10:56 AM)

カピタンさんへ  
 カピタンさん、こんにちはー。

>徳島業界裏話。河野さん(←「鴻野さん」ですね)と1位の人と創作カクテルと規定とは同点だったと聞きます。フルーツ盛りで点差が出たようです。以前、徳島のお店で1位をとったバー「TOYOKAWA]さんもフルーツの得点が良かったようです。業者の人と話していたのですが、規定は練習次第でたどり着けるし、創作は審査員の好みもあるので技術さえしっかりあれば、後は運です。どうも差を付けられるのはフルーツのようです。

 「業界情報」有難うございました! なるほど、1~3位は結構僅差だったのですね。
フルーツ・カッティングっていう部門は、見た目の優劣が一番はっきり出ますけど、
去年までは、「フルーツ・カッティングなんてやったことのない高齢の幹部が審査してたため、
善し悪しが分かるのかい?」とNBA内部でも根強い批判があったそうです。
今年は、ブログでも書いたように審査員構成が少し改善されたようですが…。
(そもそも、バーテンダーのコンクールの競技種目の一つに、
「フルーツ・カッティング」を絶対入れなきゃならんのかと、いつも疑問に思いますが…)。

>兎に角、徳島から入賞者が出たのは嬉しいことです。それだけ良いバーがあるってことで。

 地方のBAR(バーテンダー)が正当に評価されるのは、嬉しいことです。
(日本は東京だけで成り立っている訳ではありませんし…)。 (2006/07/17 09:58:50 AM)

宇座氏&小西氏  
ふる さん
ご無沙汰しております。
30年ぶりに関西へ総合優勝をもたらした小西さんですが、宇座さんが優勝した年に生まれたのが小西さんであり、宇座さんがその年にお子さんをもうけたのですが、奇しくも小西さんの奥様もお子さんを身ごもっていらっしゃいます。これも何かの縁なのでしょうね。 (2006/07/24 08:00:50 PM)

ふるさんへ  
 ふるさん、お久しぶりです。こちらこ、ご無沙汰しております。関西のBARには、最近は顔を出しておられますかー?

>30年ぶりに関西へ総合優勝をもたらした小西さんですが、宇座さんが優勝した年に生まれたのが小西さんであり、宇座さんがその年にお子さんをもうけたのですが、奇しくも小西さんの奥様もお子さんを身ごもっていらっしゃいます。これも何かの縁なのでしょうね。

 そうですね。30年という歳月を経て、関西から30歳の気鋭のバーテンダーが総合優勝に輝いたというのは、確かに、何かの縁を感じますね。

 それはともかく、きょうも大阪のあるBARで、マスター(この方もNBAでの上位入賞者)と話していたのですが、コンクールで優勝しても、その後のバーテンダー人生(歳月)の方が長いのだから、コンクールの結果だけにとらわれていてはいけない、としみじみと話しておられました。

 オーナー・バーテンダーにとっては、いくら業界の大会で優秀な成績をおさめても、やはり、「来てくれるお客さんが、トータルとして自分のBARや自分を認めてくれなければ、仕方がない」ということなんでしょうね。
(2006/07/25 12:13:43 AM)

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