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2006/07/22
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カテゴリ: 映画・TV・演劇
 ちょっと気分を変えて、映画の話題。ジョージ・クルーニーが05年度のアカデミー助演男優賞を受けた「シリアナ」をDVDで借りて観る。映画「トラフィック」でアカデミー脚本賞を受けたスティーブン・ギャガンが今回は脚本とともに、監督もこなしている。シリアナ2

 映画のテーマは、一言で言えば、中東の石油利権をめぐる米資本とアラブの王族、さらに米CIA&司法省、イスラム過激派までも巻き込んだどろどろの陰謀劇(ちなみに「シリアナ」とは中東地域の仮想敵国を指すCIA用語で、決して「尻の穴」ではありません)。

 キャストが豪華。クルーニーのほかにも、マット・ディロン、ウィリアム・ハート、ジェフリー・ライト、クリストファー・プラマーら実力派俳優たちが勢揃い。クルーニー自身も共同製作者に名を連ねているから、その力の入れようは映画からも伝わってくる。

 原作は、全米でベストセラーを記録したノンフィクション「CIAは何をしていた?」。対テロ部門に長く籍を置き、中東でも活動していた元CIA工作員が明かした実体験を元にこの映画は生まれた。CIAの諜報員(クルーニー)、エネルギー・アナリスト(デイモン)、石油企業の弁護士(ライト)らの物語が同時並行的に進む。この主要な3人の「役回り」は以下の通り。

 ボブ・バーンズ(ジョージ・クルーニー)は、長年にわたり中東で活動を続けてきたCIAのベテラン諜報員。テヘランでの武器商人の暗殺指令を受けて取引現場へと潜入し、武器商人の爆殺には成功したものの、取引相手の男は、スティンガー・ミサイルを手に入れて現場から姿を消した。シリアナ

 報告のためにワシントンへ戻ったボブに、CIA当局は、男の行方を追うよりももっと重大な任務があると告げる。テロ組織に資金を流しているアラブ某国の王位継承者を暗殺せよという極秘指令を与えられる。

 スイスのエネルギー商社に勤めるブライアン・ウッドマン(マット・デイモン)は、新進気鋭のエネルギー・アナリスト。ある日、アラブ某国のハマド王が主催するパーティに家族とともに招かれたブライアンは、邸内のプールで息子が溺死するという悲劇に見舞われる。パーティでの事故に責任を感じた第一王子ナシールは、彼を自分の相談役に取り立てる。

 知性とカリスマ性を備えたナシールは、これまでの石油ビジネスのやり方を見直そうと改革路線を打ち出していた。大国に石油を委ねるより自国での採掘を目指すべきだというウッドマンの思い切った提案に、王子は次第に耳を傾けていく。



 映画の結末は明かせないが、米政府ならびに米石油資本の陰謀(思惑)そのままの、現実味を帯びたようなストーリー。シリアナ3超大国に自国を牛耳られるアラブやパキスタンの若者たちが、前途に夢を描けないまま自爆テロへ身を投じていくという、昨今の現実的エピソードも織り込まれている。

 クルーニーらが一番描きたかったのは、自国の権益確保のためには他国の権力構造さえも好き勝手に転覆させ、変えてしまう米政府(CIA)や米石油資本の身勝手さだろう。

 映画は「フィクションだ」と断ってはいる。ただし、同様の他国政府の転覆を、米政府がこれまでも、ベトナム、チリ、アフガニスタン、クウェート、イラクなど世界のあちこちで実行してきたのは周知の事実だから、この映画を見せられても、さほど新鮮な驚きはないのが辛いところ。

 さて、10点満点で何点を付けるかと言われたら、6.5~7点か。これだけ素晴らしいキャストが揃い、おあつらえ向きの原作(テーマ)があって、なぜ点数が低いのか? それはひとえに脚本、演出の問題だ。

 映画は4つほどの話が同時進行するストーリーなのに、ほとんど約3~5分おきに場面が変わる。テーマも硬派で難しく、登場人物も極めて多い映画なのに、こんなに頻繁にシーンが変わっては、見ている方は辛い。人間関係がよく理解できなくなる。

 国際政治にもの凄く興味がある方なら十分楽しめるかもしれないが、それ以外の方は、まぁ、「おヒマがあればどうぞ」という映画かなぁ…。

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Last updated  2006/07/22 08:16:10 AM コメント(2) | コメントを書く


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汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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