Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2018/11/04
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 91.ホワイト・レディ(White Lady)

【現代の標準的なレシピ】 【スタイル】 シェイク ※1960年代までは、上記レシピに卵白(1個分)を加えるレシピも一般的でした。

 代表的なクラシック・カクテルの一つです。欧米のバーでは、少なくとも1920年代半ば頃には認知されていたと思われます。日本では卵白を入れないレシピがほぼ定着していますが、欧米のホテル・バーなどでは、(サヴォイ・ホテルのバーのように)現在でも卵白を入れるスタイルで提供しているところが少なくありません。

 誕生の経緯については、以下の3つの説が伝わっています。有力なのは(1)と(2)ですが、今なお決着はついていません。名前の由来も正確には伝わっていませんが、カクテルの「輝くような白色」から「貴婦人(レディ)」をイメージしたと思われます。

 (1)パリの「ハリーズ・ニューヨーク・バー」のオーナー・バーテンダー、ハリー・マッケルホーン(Harry MacElhone)が考案した。
 マッケルホーン自身は、自著のカクテルブック「Harry’s ABC Of Mixing Cocktails」に「1919年、ロンドン・シローズクラブ(The Ciro’s Club)時代に考案した」と記しています。
 ただし、マッケルホーンのレシピは1919年の考案当初、ベースはジンではなく、コアントロー(オレンジ・リキュール)でした(レシピは「コアントロー3分の2、クレーム・ド・マント=ペパーミント・リキュール6分の1、ブランデー6分の1、シェイク」)。マッケルホーンはその後、「10年後の1929年に、ジン・ベースへ変えた」と自著に記しています(出典:Wikipedia英語版)。

 (2)ロンドン・サヴォイホテル(The Savoy Hotel)のバーテンダー、ハリー・クラドック(Harry Craddock)が1920年代に考案した。
 サヴォイ・ホテルのHPは「ハリー・クラドックが同ホテルのアメリカン・バーで考案した」と記し、「サヴォイ・カクテルブック(The Savoy Cocktail Book)」(1930年刊)にも収録されています(出典:同)。

 (3)フランス・カンヌのカールトン・ホテル(The Carlton Hotel)のバーで考案されたという説もWEB上では紹介されていますが、時期も裏付け資料は示されていません。

 クラドックは少なくとも1920年代半ばまでにはサヴォイ・ホテルのバーで「ホワイト・レディ」を提供していました。マッケルホーンによるジン・ベースの「ホワイト・レディ」の考案が1929年であるならば、現代の標準的な「ホワイト・レディ」については、クラドックによる考案の方がおそらくは先んじていたと思われます。

 ご参考までに、1930年代~50年代の欧米の主なカクテルブックで「ホワイト・レディ」がどのように紹介されているか、ざっと見ておきましょう。

・「Cocktails」(Jimmy of the Ciro's著、1930年刊)米 マッケルホーンのレシピと同じ

・「The Savoy Cocktail Book」(Harry Craddock著、1930年刊)英
 ドライ・ジン2分の1、コアントロー4分の1、レモン・ジュース4分の1(シェイク)

・「The Artistry of Mixing Drinks」(Frank Meier著、1934年刊)仏
 ジン2分の1、ホワイト・キュラソー4分の1、レモン・ジュース4分の1(シェイク)

・「Mr Boston Official Bartender's Guide」(1935年刊)米
 ジン1.5オンス、生クリーム1tsp、パウダー・シュガー1tsp、卵白1個分(シェイク)

・「World Drinks and How To Mix Them」(William Boothby著、1934年刊)米 /・「Café Royal Cocktail Book」(W. J. Tarling著、1937年刊)英
 ドライ・ジン2分の1、コアントロー4分の1、レモン・ジュース4分の1(シェイク)

・「The Stork Club Bar Book」(Lucius Beebe著、1946年刊)米
 ジン1.5オンス、コアントロー4分の3オンス、レモン・ジュース半個分、卵白1個分(シェイク)

・「Trader Vic's Bartender's Guide」(Victor Bergeron著、1947年刊)米
 ジン1オンス、コアントロー2分の1オンス、レモン・ジュース4分の1オンス、卵白1個分(または生クリーム)(シェイク)

・「Esquire Drink Book」(Frederic Birmingham著、1956年刊)米
 ジン3分の2、レモン・ジュース6分の1、コアントロー12分の1、卵白1個分(シェイク)

 なお、これも参考までに紹介しておくと、現代の代表的なバーテンダー、チャールズ・シューマン氏は、その著書「シューマンズ バー・ブック(原題:Charles Schumann American Bar)」の中で、ホワイト・レディを次のようなレシピで紹介しています。
 「ジン40ml、ホワイト・キュラソー10~20ml、レモン・ジュース20ml、卵白1個分、パウダー・シュガー1tsp」(※卵白入りのレシピです!)。
 ちなみに、プロのバーテンダーなら常識の範囲内ですが、ベースのジンをブランデーに変えると「サイド・カー」、ラムを使うと「X・Y・Z」、ウオッカを使うと「バラライカ」というカクテルになります。

 「ホワイト・レディ」は日本には1930年代には伝わったと思われますが、カクテルブック上で確認できるのは戦後の1950年代になってからです。

【確認できる日本初出資料】 「世界コクテール飲物事典」(佐藤紅霞著、1954年刊)。卵白を入れるレシピ(ジン3分の1、ホワイト・キュラソー3分の1、レモン・ジュース半個分、卵白1個分、チェリー1粒を飾る)、入れないレシピ(ジン2分の1、コアントロー4分の1、レモン・ジュース4分の1)の両方が紹介されているほか、ハリー・マッケルホーンのコアントロー・ベースのレシピも併せて紹介されています。


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うらんかんろ

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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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